この記事では、80問の構成と使い方に加えて、午前と午後の試験の形、合格基準、電卓と関数表の決まり、受験者数と合格率を、国土地理院の公式の資料から確かめてまとめます。
午前は五肢択一28問、午後は記述式
令和8年の試験の形は次のとおりでした。
| 区分 | 時間 | 問題 | 配点 |
|---|---|---|---|
| 午前 (択一式) | 10:00〜12:30 (2時間30分) | 28問・五肢択一 | 各25点・700点満点 |
| 午後 必須 | 13:30〜16:00 (2時間30分) | 1題 | 300点 |
| 午後 選択 | 同上 | 4題から2題 (基準点測量・地形写真測量・地図編集・応用測量) | 各200点・計400点 |
午前と午後を合わせると1,400点満点です。受験資格の制限はなく、誰でも受けられます。
合格基準は午前450点と合計910点
受験案内の合格の基準は「午前の点数が450点以上で、かつ午前の点数と午後の点数の合計が910点以上の者が合格」です。
- 午前の450点は、28問のうち18問の正解に当たります。
- 午前が450点ちょうどなら、午後は700点のうち460点以上が必要です。
- 科目ごとの足切りの定めはありません。
午前の基準は、令和6年に400点から450点に上がりました。合計の910点は変わっていません。
電卓は国土地理院が用意する。関数は巻末の表で
測量士試験で使える電卓は、国土地理院が用意するものだけです。四則計算と平方根ができる電卓で、sin・cos・tanのキーはなく、自分の電卓は使えません。関数の値は、問題冊子の巻末にある関数表か、問題文に示された値を使います。
測量士補試験は電卓を使えないので、ここが大きな違いです。ぴよパスの計算問題も、三角関数の値を問題文に示し、四則と平方根で解ける形にしています。
試験日・受験料
| 項目 | 令和8年 |
|---|---|
| 願書の受付 | 2026年1月5日〜1月22日 |
| 試験日 | 2026年5月17日 (日) |
| 合格発表 | 2026年7月9日 |
| 受験手数料 | 書面申請 4,250円 (収入印紙)・電子申請 4,200円 |
令和9年の日程は、2026年11月6日の時点ではまだ公表されていません。国土地理院のQ&Aには、例年5月の日曜日に実施し、実施日は毎年11月末ごろにホームページと官報に載せると書かれています。
試験に合格しただけでは測量士として働けません。測量法の第49条により、国土地理院に備える測量士名簿に登録を受けて、はじめて測量士になります。
受験者数と合格率
| 年 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
|---|---|---|---|
| 令和8年 | 3,966人 | 961人 | 24.2% |
| 令和7年 | 3,703人 | 1,487人 | 40.2% |
| 令和6年 | 3,717人 | 485人 | 13.0% |
| 令和5年 | 3,667人 | 379人 | 10.3% |
| 令和4年 | 3,194人 | 460人 | 14.4% |
数は国土地理院の実施結果のページから引きました。年による振れが大きいので、1年の合格率だけで難しさを判断しないほうが安全です。
80問の構成と使い方
80問は次の10の分野に分けました。午前の28問の科目ごとの数は公式に示されていないので、配分はぴよパスの設定です。
- 測量に関する法規 8問: 測量法の作業規程の承認と作業規程の準則、測量成果の複製と使用の承認、測量業者の登録、UAVの飛行の許可と承認
- 測量の基準・基礎的数学 6問: 誤差の伝播、重量をつけた最確値と標準偏差、座標の相似変換、ヘロンの公式
- 基準点測量 (トータルステーション) 9問: 単路線方式の作業方法、観測値の許容範囲、閉合差と許容範囲の計算
- GNSS測量 6問: セッション計画と点検のための路線、ネットワーク型RTK法、環閉合差の許容範囲の計算
- 水準測量・GNSS標高測量 8問: 検測の許容範囲、視準線誤差の点検、交互法の計算、渡海 (河) 水準測量
- 地形測量 6問: TS点の設置、RTK法による地形と地物の測定、数値編集と補備測量、修正測量
- 写真測量 8問: 撮影基線長と写真の枚数、視差差による比高、対空標識、UAV写真測量の標定点
- 三次元点群測量 9問: 航空レーザ測量の調整点と点密度、航空レーザ測深測量、地上レーザ測量、TINによる内挿
- 地図編集・地図投影・GIS 11問: 平面直角座標系の縮尺係数、地形図の番号と区画、基盤地図情報、地理空間情報活用推進基本法
- 応用測量 9問: 単曲線の偏角法、縦断曲線、クロソイド、点高法による土量、用地測量
解説では、正解の根拠に加えて、誤りの肢がなぜ誤りかを、測量法と作業規程の準則の条や式で説明しています。練習問題と解説は無料です。28問・2時間30分・450点の線で採点する模擬試験 (Premium) は、模擬試験のページ から受けられます。模試の結果は午前の基準だけの目安で、本試験では午後と合わせた910点も必要です。
法令の基準日と、2026年12月の測量法の改正
令和8年の問題作成方針には、適用する法令等は令和8年1月1日現在に施行されているもので、作業規程の準則を含むと書かれています。令和9年分はまだ公表されていません。
測量法は、2026年12月3日の施行で第14条・第36条・第36条の2 (新設)・第38条・第39条・第60条が変わります。公共測量の実施の公示が国土地理院の長の公示に一本化され、計画書についての技術的助言を受けた後でなければ公共測量を実施できなくなる改正です。令和9年の基準日によっては範囲に入るので、公表されたら確認してください。ぴよパスの問題は、2026年1月1日・2026年11月6日・2027年1月1日の版で中身が同じ条を正解の根拠にしています。
公式の問題の公開と、ぴよパスの問題
国土地理院は、過去5年の試験問題と解答例を公式サイトで公開しています。ぴよパスの80問は、これらの公式の問題や市販の問題集を転載したものではありません。測量法と作業規程の準則などの公的な資料から独自に作ったオリジナル問題なので、公式の問題とあわせて使うのがおすすめです。
まとめ
- 測量士試験の午前は五肢択一28問・2時間30分で、450点 (18問) 以上が必要です。
- 午前と午後の合計で1,400点中910点以上も必要で、科目ごとの足切りはありません。
- 電卓は国土地理院が用意する四則と平方根のものだけで、関数の値は巻末の関数表を使います。
- 令和8年の合格率は24.2% (受験者3,966人・合格者961人) でした。
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出典
- 国土地理院「測量士・測量士補試験及び登録」: https://www.gsi.go.jp/LAW/SHIKEN/SHIKEN-top.htm (2026年11月6日確認)
- 国土地理院「令和8年測量士・測量士補試験について(受験案内)」: https://www.gsi.go.jp/LAW/R8shiken_00001.html (2026年11月6日確認)
- 国土地理院「令和8年測量士・測量士補試験問題作成方針」: https://www.gsi.go.jp/common/000263137.pdf (2026年11月6日確認)
- 国土地理院「過去5年間の試験問題・解答例及び実施結果」: https://www.gsi.go.jp/LAW/SHIKEN/past.html (2026年11月6日確認)
- 国土地理院「試験及び登録に関するQ&A」: https://www.gsi.go.jp/LAW/SHIKEN/QandA.html (2026年11月6日確認)
- e-Gov 法令検索「測量法」(昭和24年法律第188号)


