まず乙種の試験科目と目次を照らす
乙種5類では法令、機械の基礎的知識、構造・機能及び整備、実技の鑑別を学びます。甲種向けの教材を使う場合も、科目ごとに収録内容を確認します。
乙種に製図の出題はありません。ただし、製図と鑑別が同じ巻に入っていることがあります。「製図は不要」と「その巻は不要」を同じ意味で読まないことが、分冊教材を選ぶときの注意点です。
① 総合テキストで器具と用語を結び付ける
総合テキストを選ぶときは、法令だけでなく避難器具の構造、機械の基礎、鑑別が目次にあるかを確認します。手持ちの本で理解できる部分はそのまま使い、説明や演習が足りない科目を補います。
金属製避難はしごの固定式・立てかけ式・つり下げ式、救助袋の垂直式・斜降式、緩降機の調速器と着用具は、写真や図と名称を対応させて学びます。試し読みでは、図の見やすさと部品の説明を自分で追えるかを比べてください。
② 出題のされ方に慣れる問題集
条文を覚えても、出題のされ方に慣れていないと取れません。乙種5類で問われ方が何通りもあるのは次の3つです。
- 設置個数の算定(収容人員から100人・200人・300人ごとの3系統を引き分ける)
- 規格省令の数値(横桟の間隔、緩降機の最大使用荷重)
- 告示側の数値(降下空間・操作面積)
問題集の試し読みでは、誤答肢の理由や計算の途中まで説明されているかを確認します。同じ出版社でも構成は異なるので、目次と問題例を見比べてください。
③ 再現収録のシリーズは上下巻の範囲を確認
公論出版の令和8年版は甲種・乙種の第5類に対応し、上下巻に分かれています。上巻は法令・機械の基礎・構造機能の機械部分、下巻は規格・鑑別等・製図を収録しています。
乙種で製図を学ぶ必要がなくても、規格と鑑別は試験科目です。上巻を選ぶ場合は、下巻に入るこれらの範囲を手持ちの本で補えるか確認してください。
教材の役割を分ける
| 役割 | 何を得るか | いつ使うか |
|---|---|---|
| 総合テキスト | 器具の像と全体の枠組み | 最初の1周 |
| 問題集 | 出題のされ方と数値の引き当て | テキスト1周後 |
| 再現収録(上下巻の範囲を確認) | 本番の問われ方 | 直前期 |
役割ごとに一冊ずつ買う必要はありません。手持ちの本で足りない説明や演習が見つかったら、その部分を補う教材を選びます。
版の年度は必ず確認する
旧版を使うときは、出版社の訂正情報と法令改正への対応を確認します。とくに次の2点を見てください。
- 再現収録のシリーズは年度版なので、最新年度かどうかで内容が変わります
- 法令の数値(設置基準・規格)は改正があると変わるので、古い版は数値の裏を条文で取り直す必要があります
法令に基づく問題では、解説の法令名・条番号を手掛かりにe-Gov法令検索で該当条文を確認します。消防庁告示や点検要領は消防庁の公開資料も参照してください。











