令和7年度は26.8%、令和6年度は23.6%
令和7年度は受験者965人・合格者259人で合格率26.8%でした。出典:消防試験研究センターの令和7年度実績。
以下は比較用の令和6年度の実績です。
| 順 | 区分 | 受験者 | 合格率 |
|---|---|---|---|
| 1 | 乙種7類 | 5,138 | 63.9% |
| 2 | 乙種6類 | 25,835 | 36.2% |
| 3 | 甲種5類 | 3,681 | 35.0% |
| 4 | 甲種特類 | 1,079 | 34.9% |
| 5 | 甲種4類 | 19,767 | 34.0% |
| 6 | 乙種5類 | 1,166 | 32.1% |
| 7 | 乙種4類 | 7,448 | 31.2% |
| 8 | 乙種1類 | 2,161 | 31.0% |
| 9 | 甲種2類 | 3,890 | 27.3% |
| 10 | 乙種2類 | 761 | 26.3% |
| 11 | 甲種3類 | 4,080 | 25.6% |
| 12 | 甲種1類 | 12,086 | 24.1% |
| 13 | 乙種3類 | 1,193 | 23.6% |
出典: 令和6年度 試験実施状況
乙種3類が最下位です。しかも甲種3類(25.6%)を下回っています。ただし受験者の母集団が違うため、この大小だけで試験自体の難しさは決められません。
同じ逆転は2類(乙2 26.3% < 甲2 27.3%)と5類(乙5 32.1% < 甲5 35.0%)でも起きています。公式集計は受験者の準備状況や不合格理由を示していないため、原因は断定できません。
学習範囲① 3設備の条件を分けて覚える
乙種3類は不活性ガス・ハロゲン化物・粉末の3設備を1つの類でまとめて扱います。
しかも消火剤の種類がさらに細かく分かれます。
- 不活性ガス: 二酸化炭素(高圧式・低圧式)/窒素/IG-55/IG-541
- ハロゲン化物: ハロン2402/ハロン1211/ハロン1301/HFC-23/HFC-227ea/FK-5-1-12
- 粉末: 第一種(炭酸水素ナトリウム)/第二種(炭酸水素カリウム)/第三種(りん酸塩類等)/第四種(炭酸水素カリウムと尿素との反応物)
放射圧力は消火剤や放出方式によって異なります。似た規定が並ぶので、覚えていても取り違えます。
学習範囲② 基礎は機械と電気を合わせて5問
乙種3類の筆記30問の内訳は、法令10問(共通6+類別4)、基礎的知識5問(機械3+電気2)、構造・機能・整備15問(機械8+電気4+規格3)です。
出典: 試験科目・問題数(乙種)
同じ乙種でも5類・6類は電気の出題がゼロ、4類・7類は機械の出題がゼロです。1類・2類・3類だけが両方出ます。得意な一方だけでなく、両分野の基礎を確認します。
越えるべき関門は3つ
合格には次の3つを同時に満たす必要があります。
- 筆記の各科目で40%以上(法令10問なら4問、基礎的知識5問なら2問、構造・機能15問なら6問)
- 筆記全体で60%以上(30問中18問)
- 実技で60%以上(鑑別等5問)
注意 最も危ないのは基礎的知識5問です。科目の基準は40%以上なので、2問正解なら科目基準を満たし、1問正解では不合格になります。機械3問と電気2問を合わせた科目です。苦手な分野も練習し、正解数に余裕を持たせましょう。
実技は鑑別等5問の記述式で、筆記とは別に60%以上が必要です。大問ごとの配点や小問の採点を一律と仮定し、「何問落とせる」とは判断できません。
学習で最初に手を付けるところ
機器の基準を調べるときは、消防法施行規則と委任先の消防庁告示を対応させます。代表例は次のとおりです。
| 機器 | 根拠となる告示 |
|---|---|
| 容器弁・安全装置・破壊板 | 昭和51年消防庁告示第9号 |
| 移動式のホース・ノズル | 昭和51年消防庁告示第2号 |
| 放出弁 / 選択弁 | 平成7年消防庁告示第1号 / 第2号 |
| 音響警報装置 / 定圧作動装置 | 平成7年消防庁告示第3号 / 第4号 |
| 噴射ヘッド | 平成7年消防庁告示第7号 |
| 制御盤 / 閉止弁 | 平成13年消防庁告示第38号 / 令和4年消防庁告示第8号 |
そのため現実的な順序は次のとおりです。
- 構造・機能15問(消防法施行規則第19〜21条)から入る。配点が最大で、鑑別5問とそのまま重なる
- 次に鑑別5問。ここで覚える機器名がそのまま構造・機能の得点になる
- 法令類別4問に備え、設備の構造と設置・維持の規定を結び付ける
- 基礎的知識5問は捨てられないので、機械と電気を最低限どちらも触る
- 規格3問に備え、機器ごとの告示の条件を確認する
甲種3類との関係
乙種3類に合格しても、そのまま甲種3類の受験資格にはなりません(甲種の受験資格は国家資格・学歴・実務経験のいずれか)。ただし乙種3類の免状を取って実務経験を積むルートは現実的な道筋のひとつです。
甲種3類は乙種3類と同じ3設備を扱い、そこに製図(消火剤量の算定)と工事の論点が加わる構成です。乙3の学習はそのまま甲3の土台になります。
現在地を測る
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合格基準の出典:消防試験研究センターの公式FAQ、乙種の科目・問題数一覧。免除なしの問題数で計算しています。











