車両系建設機械(整地・運搬・積込み用及び掘削用)運転技能講習は、ブル・ドーザーやドラグ・ショベル(バックホウ)などで 機体重量3トン以上 のものを運転するための講習です。講習では、学科と実技の修了試験があります。ぴよパスでは、学科の4科目から作ったオリジナルの4択問題を 80問、登録不要・無料で公開しています。全問に、労働安全衛生規則などの根拠や計算の式を示した解説が付いています。
当サイトの問題は修了試験の問題ではなく、技能講習規程の科目の範囲から独自に作った練習問題です。
学科の修了試験の形
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 修了試験 | 学科試験と実技試験(車両系建設機械(整地・運搬・積込み用及び掘削用)運転技能講習規程 第5条) |
| 学科試験 | 学科講習の科目について、筆記試験又は口述試験で行う(同条第3項) |
| 時間・問題数・合格基準 | 細目は厚生労働省労働基準局長の定めに委ねられていて(同条第5項)、全国共通の形は当サイトの調べでは確認できませんでした。学科の修了試験を1時間とする登録教習機関があります |
細かいことは受講する教習機関の案内で確かめてください。問題数や形式が全国で同じとは確かめられないので、ぴよパスには模擬試験はありません。科目ごとの練習問題で、範囲の知識を固める使い方になります。
学科の4科目と、38時間・14時間のコース
学科は4科目・13時間です(技能講習規程 第2条)。
| 科目 | 講習時間 | ぴよパスの問題数 |
|---|---|---|
| 走行に関する装置の構造及び取扱いの方法に関する知識 | 4時間 | 18問 |
| 作業に関する装置の構造、取扱い及び作業方法に関する知識 | 5時間 | 28問 |
| 運転に必要な一般的事項に関する知識 | 3時間 | 18問 |
| 関係法令 | 1時間 | 16問 |
| 合計 | 13時間 | 80問 |
実技は走行の操作20時間と作業のための装置の操作5時間で、全部受けると38時間です。次のどれかに当たる人は、学科の「走行」の科目(4時間)と実技の走行の操作(20時間)が免除 されます(同規程 第3条)。教習機関の「14時間コース」がこれに当たります。
- 大型特殊自動車免許(第一種・第二種)を持つ人
- 普通自動車免許など(大型・中型・準中型・普通の第一種・第二種)を持ち、整地・運搬・積込み用、掘削用、解体用の機械(機体重量を問わない)か不整地運搬車の運転の業務に3か月以上就いた人
- 不整地運搬車運転技能講習を修了した人
このほか、建設機械施工管理技術検定の合格者や車両系建設機械(基礎工事用)運転技能講習の修了者などにも、別の組み合わせの免除があります(同規程 第3条・第4条)。経験の証明の書類を求める教習機関が多いので、どのコースに当たるかは受講する機関の案内で確かめてください。
14時間コースの人は「走行」の18問を飛ばし、受講する3科目の62問から解きます。
3トン未満は特別教育、基礎工事用・解体用は別の講習
- 整地・運搬・積込み用と掘削用の機械(施行令の別表第七の第一号・第二号)で 機体重量3トン以上 のものの運転の業務(道路上の走行を除く)は、この技能講習の修了者などでなければ就けません(労働安全衛生法第61条、同法施行令第20条第12号、労働安全衛生規則第41条・別表第三)。
- 機体重量3トン未満 の運転の業務は、技能講習ではなく 特別の教育 で就けます(労働安全衛生規則第36条第9号)。
- 機体重量3トン以上の 基礎工事用(くい打機など)や 解体用(ブレーカなど)の機械は、それぞれ別の技能講習の範囲で、整地等の修了だけでは運転できません。3トン未満の解体用の機械は、特別の教育で就けます(労働安全衛生規則第36条第9号)。
例題
80問の中から3問を載せます。
例題1 機体重量が3t未満の車両系建設機械(整地・運搬・積込み用及び掘削用)の運転の業務と、それに関する教育について、正しいものはどれか。
- 機体重量3t未満の掘削用機械の運転の業務も、技能講習を修了した者でなければ就かせてはならない。
- 機体重量3t未満の整地用機械の運転の業務には、雇入れ時の安全衛生教育を行えば就かせることができる。
- 特別の教育を行ったときは、受講者・科目等の記録を作成し、1年間保存しなければならない。
- 機体重量3t未満の機械を工事現場の中で運転する業務に就かせるときは、特別の教育を行わなければならない。
答え: 4。3トン未満の機械の運転(道路上の走行を除く)は特別の教育が要る業務です(労働安全衛生規則第36条第9号)。雇入れ時の教育だけでは足りません。特別の教育の記録は 3年間 保存します(同規則第38条)。 この問題を解く →
例題2 車両系建設機械の運転者が運転位置から離れるときの措置について、労働安全衛生規則とその解釈通達に照らして正しいものはどれか。
- 作業装置を地上に下ろし、原動機を止め、かつ、走行ブレーキをかける等の逸走防止の措置を講じる。
- 作業装置を地上に下ろす等の措置は事業者が負う義務であり、運転者自身にはこれを講じる義務はない。
- 作業装置を地上に下ろし、原動機は低速で回したまま、走行ブレーキをかける等の逸走防止の措置を講じる。
- 逸走防止の措置は走行ブレーキに限られ、くさびやストッパーで止める方法はこれに当たらない。
答え: 1。労働安全衛生規則第160条は、バケット、ジッパー等の作業装置を地上に下ろすことと、原動機を止め、かつ、走行ブレーキをかける等の逸走を防止する措置を定めています。事業者が運転者に講じさせるだけでなく、運転者自身にもこの措置が義務付けられています(同条第2項)。「走行ブレーキをかける等」の「等」には、くさびやストッパーで止める方法も入ります(昭和47年基発第601号の1)。 この問題を解く →
例題3 地山の土量216 m³を掘削し、ダンプトラックですべて運び出す。土量の変化率をL=1.25、C=0.90とし、ダンプトラック1台に積めるのはほぐした状態の土量で6 m³とする。必要なダンプトラックの運搬回数 (延べ台数) として正しいものはどれか。
- 50 回
- 36 回
- 45 回
- 40 回
答え: 3。運ぶ土はほぐした土量で考えるので、216 m³ × 1.25 = 270 m³、270 ÷ 6 = 45回です。地山の土量のまま割ると36回、Cで割ると40回、L/Cを掛けると50回になります。Lは「ほぐした土量 ÷ 地山の土量」、Cは「締め固めた後の土量 ÷ 地山の土量」です。 この問題を解く →
80問の回し方
- 作業装置の科目から解く — 講習時間がいちばん長く(5時間)、ぴよパスでも28問あります。機械の種類と用途、安全弁などの構造、掘削や積込みの作業方法が並びます。
- 一般的事項の計算を手で解く — 土量の変化率・接地圧・モーメントなどの計算は、解説の式をなぞって、数字を変えても解けるかを確かめます。
- 関係法令は数字と主語をそろえる — 「3トン以上・未満」「記録は3年」「事業者と運転者の両方の義務」のように、数と誰の義務かで答えが分かれます。
- 間違えた問題だけ解き直す — 14時間コースの人は、走行の科目を除いた3科目で回します。
出典
- 車両系建設機械(整地・運搬・積込み用及び掘削用)運転技能講習規程(昭和47年労働省告示第112号)第2条・第3条・第5条: https://www.mhlw.go.jp/web/t_doc?dataId=74144000&dataType=0&pageNo=1
- 労働安全衛生法 第61条、労働安全衛生法施行令 第20条第12号(e-Gov法令検索)
- 労働安全衛生規則 第36条第9号・第38条・第41条・第160条・別表第三(e-Gov法令検索)
- 労働安全衛生規則の施行について(昭和47年9月18日 基発第601号の1。第160条関係)
- 登録教習機関の受講案内(2026年10月14日に確認。学科の修了試験の時間)
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