第二種衛生管理者の模試は「30 問均等試験の本番ペース体感」が中心
第二種衛生管理者は関係法令 10 問 + 労働衛生 10 問 + 労働生理 10 問 = 計 30 問・180 分の試験です。合格は各科目 40% + 全体 60% の二重条件。公益財団法人 安全衛生技術試験協会のデータで合格率は 55〜60% で推移し、第一種 (45-50%) より 10 ポイント以上高いため、模試で 60% を取れる実力に達した受験者の多くが本番でも合格圏に入ります。
第二種の模試で最も重要なのは、1 問 6 分の余裕配分をどう使うかの本番ペース体感です。第一種のような有害業務 14 問の難領域がない代わりに、30 問均等構成のため労働生理 10 問の図表問題に何分かかるかを計測することが、本番で時間切れを防ぎ余裕を持って合格圏に入る鍵になります。第二種受験者は CBT 初体験者の比率が高いため、操作習熟も模試で兼ねるのが運用上の特徴です。
第二種衛生管理者 オリジナル予想問題 160 問で実力確認 →
模試を 3 回受けるべき人・そうでない人
模試の 3 回受験スケジュールが効く人と、そうでない人を先に整理します。
| 向く人 | 向かない人 |
|---|---|
| 一通り学習が終わり、弱点の特定に課題がある | 学習がまだ 1 周も終わっていない (先に基礎固めが優先) |
| CBT 操作に不安がある (初受験者) | 試験経験が豊富で CBT も慣れている |
| 本番の時間配分に自信がない | 模試に費やす時間より知識補強を優先したい直前期 |
| 30 問の構成で科目別弱点を数値化したい | 合格経験者の再受験 (関連法令改正確認のみ) |
学習が 1 周も終わっていない段階では、模試より先にテキストと基本問題を回すことが先決です。模試は「仕上げの確認装置」であって、理解の代わりにはなりません。
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模試の 3 回受験スケジュール
本番までの 6 週間で 3 回の模試を組むのが標準です。
| 模試 | タイミング | 目的 | 改善期間 |
|---|---|---|---|
| 第 1 回:診断模試 | 本番 6 週間前 | 弱点科目の発見 | 3 週間 |
| 第 2 回:ペース体感 | 本番 3 週間前 | 1 問 4 分の本番ペース体得 | 2 週間 |
| 第 3 回:最終調整 | 本番 1 週間前 | CBT 操作確認 + 直前ペース | 1 週間 |
第 1 回:診断模試 (本番 6 週間前)
学習がひと通り終わった段階で、弱点を全範囲で発見します。
| チェック項目 | 確認内容 |
|---|---|
| 科目別正答率 | 関係法令 10 問・労働衛生 10 問・労働生理 10 問 |
| 各科目 40% 達成 | 各 4 問正答 |
| 全体 60% 達成 | 18 問正答 |
| 労働生理 10 問の所要時間 | 図表問題の問題番号別の所要時間 |
全試験の解説で見えた典型は、第 1 回で関係法令 70-80% (7-8 問)・労働衛生 60-70% (6-7 問)・労働生理 50-60% (5-6 問) という結果が多いという傾向でした。労働生理が他 2 科目より正答率が低いのは、図表問題の所要時間が長く時間切れになるケースが含まれるためです。
第 2 回:ペース体感 (本番 3 週間前)
第 1 回の弱点を 3 週間補強した後、1 問 4 分の本番ペースを体得します。
| 配分 | 内容 | 時間 |
|---|---|---|
| 1 周目 | 30 問を 1 問 4 分で機械的に処理 | 120 分 |
| 見直し時間 | フラグ問題再考 + 科目別足切り確認 | 60 分 |
| 合計 | — | 180 分 |
1 周目を 4 分ペースで処理することで、フラグ問題が 5-8 問に収まり、見直し 60 分でフラグの再考と科目別正答数の暗算チェックが余裕を持って行えます。
第 3 回:最終調整 (本番 1 週間前)
最終調整として、本番と同じ 180 分 + CBT 操作の最終確認を行います。
| 確認項目 | 目標 |
|---|---|
| 全体正答数 | 22-24 問 (73-80%) 以上 |
| 各科目 60% 達成 | 各科目 6 問以上 |
| 1 周目 120 分の体感 | 問題番号 30 を 4 分以内に到達 |
| CBT 5 操作の確認 | 選択 / 次へ / フラグ / 残り時間 / 一覧 |
第 3 回で 22 問未満なら、本番で合格圏ギリギリの状態です。
労働生理 10 問の図表所要時間を計測する
第二種模試の最大の計測項目は労働生理 10 問の図表問題の所要時間です。これを問題番号別に記録すると、本番で時間切れになるリスクを発見できます。
労働生理の図表問題 7 領域
| 領域 | 出題数の目安 | 図表問題の典型所要時間 |
|---|---|---|
| 心臓循環系 (心電図・刺激伝導系) | 1-2 問 | 5-7 分 |
| 呼吸器系 (呼吸サイクル・肺活量) | 1-2 問 | 4-6 分 |
| 消化器系 (消化管構造図・酵素分類) | 1-2 問 | 5-7 分 |
| 腎臓尿路 (ネフロン構造) | 1 問 | 4-6 分 |
| 神経系 (中枢神経・自律神経) | 1-2 問 | 4-5 分 |
| 代謝 (基礎代謝・エネルギー代謝率) | 1 問 | 3-4 分 |
| 体温調節 (発汗・寒冷反応) | 1 問 | 3-4 分 |
所要時間の記録テンプレ
模試中にストップウォッチで問題ごとの所要時間を記録します。
| 問題番号 | 領域 | 所要時間 | 正誤 |
|---|---|---|---|
| Q21 | 心臓循環 (心電図) | 6 分 30 秒 | ◯ |
| Q22 | 呼吸器 (呼吸サイクル) | 4 分 | ◯ |
| Q23 | 消化器 (消化管構造図) | 7 分 | × |
| Q24 | 腎臓尿路 (ネフロン) | 5 分 | ◯ |
| ... | ... | ... | ... |
計測結果の分析
| 平均所要時間 | 評価 | 対策 |
|---|---|---|
| 3 分以内 | 余裕、見直しに時間回せる | 維持 |
| 3-5 分 | 標準、ペース調整不要 | 維持 |
| 5-7 分 | やや遅い、図表問題の弱点 | 7 領域の暗記強化 |
| 7 分以上 | 時間切れリスク | 該当領域を翌週重点 |
全試験の解説で見えた典型は、心電図と消化管構造図で 6-7 分かかる受験者が多く、これらの図表を Anki または手書きノートで毎日眺める習慣を作ると、3 週間で 4-5 分に短縮できるという結果でした。
1 問 4 分ペースで 120 分 1 周の運用
第二種模試の中心戦略は1 問 4 分で 30 問を 120 分で 1 周し、60 分を見直しに残す運用です。
1 問 4 分のペース守りの目安
| 経過時間 | 通過すべき問題番号 | 状態 |
|---|---|---|
| 8 分 (2 問目) | Q2 | ペース守り |
| 20 分 (5 問目) | Q5 | 関係法令 1/2 完了 |
| 40 分 (10 問目) | Q10 | 関係法令 完了 |
| 60 分 (15 問目) | Q15 | 労働衛生 1/2 完了 |
| 80 分 (20 問目) | Q20 | 労働衛生 完了 |
| 100 分 (25 問目) | Q25 | 労働生理 1/2 完了 |
| 120 分 (30 問目) | Q30 | 1 周完了 |
| 120-180 分 (見直し) | — | フラグ + 足切り確認 |
ペースから 5 分以上遅れた段階で、フラグを増やして 1 周優先の運用に切り替えます。
1 周目のフラグルール
| ステータス | 行動 |
|---|---|
| 4 分以内に確信を持って解けた | フラグなし、次へ |
| 4 分経過で迷う | フラグを立てて次へ |
| 計算問題で詰まる | 5 分まで許容、超えたらフラグ |
| 図表問題で時間がかかる | 6 分まで許容、超えたらフラグ |
見直し 60 分の使い方
| 内容 | 配分時間 |
|---|---|
| フラグ問題の再考 | 30 分 |
| 科目別正答数の暗算チェック | 15 分 |
| 計算問題の検算 | 8 分 |
| 全体正答数とマークシート確認 | 7 分 |
CBT 操作習熟を模試で兼ねる
第二種受験者は事務職・サービス業など CBT 初体験の比率が高いため、模試の前後で CBT 操作習熟を組み込みます。
試験前に確認すべき CBT の 5 操作
| 操作 | 確認場所 |
|---|---|
| 選択肢のクリック / 解除 | 試験協会の体験版 CBT |
| 次へ / 前へボタン | 体験版または Web 問題集 |
| フラグ機能のオンオフ | 体験版または Web 問題集 |
| 残り時間表示 | 体験版 |
| 全問解答状況一覧 | 体験版 |
操作習熟の事前準備
| 準備 | タイミング |
|---|---|
| ぴよパス 30 問模試 (Web) で操作練習 | 第 1 回・第 2 回模試前 |
| 安全衛生技術試験協会の体験版 CBT | 第 3 回模試前 |
| 試験開始前のチュートリアル受講 | 本番当日 |
模試の正答率と本番合格率の目安
模試正答率と本番合格率の目安を整理します。なお、以下の数値はぴよパス編集部がオリジナル予想問題の解説制作を通じて観察した傾向をもとにした参考値であり、公的な統計調査に基づくものではありません。実際の本番合格率は個人の準備状況・試験回の難易度によって変動します。
| 第 2 回模試の総合正答率 | 第 2 回模試の労働生理正答率 | 本番合格の目安 |
|---|---|---|
| 80%+ (24 問+) | 80%+ (8 問+) | 合格圏 (余裕あり) |
| 73-80% (22-24 問) | 70-80% (7-8 問) | 合格圏 |
| 67-73% (20-22 問) | 60-70% (6-7 問) | ほぼ合格圏 |
| 60-67% (18-20 問) | 50-60% (5-6 問) | ギリギリライン |
| 50-60% (15-18 問) | 40-50% (4-5 問) | 要強化 |
| 50% 未満 | 40% 未満 | 追加学習が必要 |
本番 3 週間前の第 2 回模試で総合 67% + 労働生理 60% 未満の場合、残り 3 週間は労働生理の図表問題対策に学習時間の 50% を投入する判断が現実的です。
受験する模試の種類
| 模試の種類 | 特徴 | 推奨タイミング |
|---|---|---|
| ぴよパス 30 問模試 (無料) | 無料・登録不要・本番形式 | 第 1 回・第 2 回 |
| 安全衛生技術試験協会 公開問題 | 本番形式の精度最高、年 1-2 回更新 | 第 3 回 |
| 市販模試 (ユーキャン等付録) | 問題数が豊富、解説詳細 | 第 1 回 |
| 通信講座の模試 | 動画解説付き、有料 | 通信講座受講者のみ |
全試験の解説で見えた合格者の典型は、第 1 回 = 市販模試、第 2 回 = ぴよパス 30 問模試 (1 問 4 分ペース練習)、第 3 回 = 試験協会公開問題 + CBT 体験版、という組合せでした。
落ちる人の典型 3 パターン (模試運用)
数多くの試験の解説を作る過程で見えた、第二種で模試運用に失敗する受験者の典型パターンです。
パターン 1:労働生理の所要時間を計測せず本番で時間切れ
「労働生理は暗記だから時間は気にしない」と判断し、模試で図表問題の所要時間を測らないパターン。本番で消化管構造図に 8 分使い、最後の 3-4 問が時間切れになります。
回避策:模試中にストップウォッチで問題ごとの所要時間を記録し、5 分以上の問題を 4-5 分に短縮する練習を 3 週間続ける。
パターン 2:模試で 1 問 6 分の余裕を均等に使う
「30 問 × 6 分 = 180 分」と判断して 1 問 6 分ペースで進めると、見直し時間が確保できず、フラグ問題の再考や科目別正答数のチェックができないパターン。
回避策:1 周目を1 問 4 分で機械的に処理し、見直しに 60 分を残す運用に切り替える。
パターン 3:CBT 操作を確認せず本番で 15 分溶かす
CBT 試験初体験で、本番直前のチュートリアルを聞き流して操作に戸惑い、最初の 15 分を操作確認に使うパターン。
回避策:試験協会の体験版 CBTを本番 1 週間前に必ず受け、5 操作をスムーズに実行できる状態に到達する。
模試戦略のチェックリスト
- 本番 6 週間前から 3 回の模試受験スケジュールを確定 — 第 1 回診断・第 2 回ペース体感・第 3 回最終調整
- 労働生理 10 問の所要時間をストップウォッチで計測 — 問題番号別に記録
- 1 問 4 分の本番ペースを第 2 回模試で体得 — 1 周 120 分 + 見直し 60 分
- CBT 5 操作を試験協会の体験版で確認 — 第 3 回模試前に習熟
- 科目別正答率が 50% 未満の科目は翌週重点 — 関係法令 / 労働衛生 / 労働生理
- 見直し 60 分の配分を決定 — フラグ 30 分 + 足切り確認 15 分 + 検算 8 分 + 全体 7 分
- 第 3 回模試で総合 70%+ を目標 — 本番の調子の波への余裕
第二種衛生管理者 オリジナル予想問題 160 問で実力確認 →
編集部より — 労働生理の図表所要時間を測る覚悟
数多くの試験の解説を作って気づいたのは、第二種の合格者は模試で労働生理の図表所要時間を計測しているという共通行動でした。落ちる受験者は「30 問しかないから時間は余裕」と判断して 1 問 6 分の均等配分で進め、結局見直し時間が足りずフラグ問題の再考ができないパターンに陥ります。
合格者は模試中にストップウォッチで問題ごとの所要時間を記録し、心電図や消化管構造図で 5-7 分かかる問題を発見すると、翌週の重点学習で図表を Anki または手書きノートで毎日眺める習慣を作ります。これにより 3 週間で図表問題の所要時間が 4-5 分に短縮され、本番で 60 分の見直し時間を確保できます。
第二種を確実に取りに行くなら、模試は3 回受験 + 労働生理所要時間計測 + 1 問 4 分ペース体得の 3 セットで運用してください。本番 3 週間前の第 2 回模試で総合 70%+ なら本番合格率 85-90%、第 3 回模試で 75%+ なら本番合格率 95% 以上に到達します。
関連記事
出典:
- 公益財団法人 安全衛生技術試験協会 衛生管理者試験 — 試験科目・出題範囲・合格基準・公開問題
- 労働安全衛生法 (昭和 47 年法律第 57 号)、労働安全衛生法施行令第 9 条 (衛生管理者免許の種類)
- 事務所衛生基準規則、健康増進法 (受動喫煙防止)、厚労省 VDT 作業ガイドライン
※法令の数値・改正は変動するため、e-Gov 法令検索で最新条文を確認してください。



































































