結論: 第二種衛生管理者は「50 人以上事業場の衛生管理者選任義務に対応する国家資格」
第二種衛生管理者は 労働安全衛生法に基づく国家資格 で、常時 50 人以上の労働者を使用する事業場で 衛生管理者として選任される義務 に対応します。ビルメン 4 点セット主力資格 + 総務/人事担当の必須資格 として人気。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 主催 | 公益財団法人 安全衛生技術試験協会 (JISHA) |
| 試験形式 | マークシート 5 肢択一 30 問 |
| 試験時間 | 3 時間 |
| 合格基準 | 各科目 40% 以上 + 全体 60% 以上 (足切りあり) |
| 受験料 | 8,800 円 |
| 受験資格 | あり (学歴 + 実務経験要件) |
| 試験日 | 全国 7 試験センター 月 2-3 回 + 年 1-2 回 出張試験 |
| 申込方法 | 書面 (安全衛生技術試験協会) |
最新の試験日程と申込手順は、別記事の申込記事を参照してください
衛生管理者の選任義務 (労働安全衛生法)
労働安全衛生法第 12 条で、常時 50 人以上の労働者を使用する事業場 に衛生管理者の選任が義務付けられています。
| 事業場規模 | 衛生管理者必要人数 |
|---|---|
| 50 人〜200 人 | 1 人以上 |
| 201 人〜500 人 | 2 人以上 |
| 501 人〜1000 人 | 3 人以上 |
| 1001 人〜2000 人 | 4 人以上 |
| 2001 人〜3000 人 | 5 人以上 |
| 3001 人以上 | 6 人以上 |
衛生管理者は 専属 (本社の正規従業員) が原則で、外部委託不可。違反すると 50 万円以下の罰金。
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受験資格
第二種衛生管理者の受験資格は 学歴 + 実務経験 のいずれかの組合せ:
| 学歴 | 必要実務経験 |
|---|---|
| 大学 / 高専卒 | 衛生管理実務 1 年以上 |
| 高校 / 中等教育学校卒 | 衛生管理実務 3 年以上 |
| その他 (中学校卒等) | 衛生管理実務 10 年以上 |
| 衛生工学衛生管理者免許保有 | 実務経験不要 |
| 特定の保健師 / 助産師 / 薬剤師等 | 実務経験不要 |
衛生管理実務 には、健康診断業務 / 労働衛生教育 / 作業環境測定 / 産業医との連絡業務 等が含まれます。事業者が発行する 「事業者証明書」 が受験時に必須。
受験資格の詳細は、別記事の受験資格・免除記事を参照してください
試験範囲
| 試験区分 | 内容 | 出題数 |
|---|---|---|
| 関係法令 | 労働安全衛生法・労働基準法・有機溶剤中毒予防規則等 | 10 問 |
| 労働衛生 | 作業環境管理・健康管理・産業医・健康診断 | 10 問 |
| 労働生理 | 人体の構造・機能・疲労・ストレス | 10 問 |
各科目 40% 以上 + 全体 60% 以上 が合格基準。1 科目でも 40% 未満なら不合格 (足切り)。
合格率の推移
| 年度 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
|---|---|---|---|
| 2019 (令和元) | 32,000+ | 17,000+ | 53.2% |
| 2020 (令和2) | 22,000+ | 11,500+ | 52.3% |
| 2021 (令和3) | 36,000+ | 18,500+ | 49.7% |
| 2022 (令和4) | 35,000+ | 17,500+ | 51.4% |
| 2023 (令和5) | 38,000+ | 19,500+ | 51.7% |
| 2024 (令和6) | 39,000+ | 19,300+ | 49.5% |
合格率は 49-53% で安定。社会人受験者中心のため受験者層に大きなばらつきがなく、合格率水準は維持されています。
取得メリット 5 つ
メリット 1: 50 人以上事業場の選任義務 = 安定需要
労働安全衛生法による 選任義務 があり、常時 50 人以上の事業場で必須。事業場ごとに 1 人以上必要なため、業界全体で恒常的な需要 あり。
メリット 2: 総務/人事担当者の業務必須資格
総務/人事部門で衛生管理者選任が必要となるため、業務命令で取得を促される ことが多い。資格手当 (月 5,000-10,000 円) が支給される企業多数。
メリット 3: ビルメン 4 点セットの主力資格
ビルメンテナンス業界で 「4 点セット」と呼ばれる主力資格 (危険物乙4 + 消防乙6 + 衛生管理者2 + ボイラー2) の 1 つ。4 点セット保有でビルメン業界での就活/転職が圧倒的に有利。
メリット 4: サービス業/小売業で評価
第二種は有害業務のない業種 (情報通信 / 金融 / 小売 / サービス / 飲食 / 教育等) で評価される。転職時のアピール資格 として活用可能。
メリット 5: 学習量が比較的少なく ROI が高い
学習時間 50-80 時間 + 受験料 8,800 円 + 教材 2,000-3,500 円 で 業務に直結する国家資格 を取得可能。法律 + 衛生 + 生理の体系学習で実生活にも応用可。
第一種との違い
衛生管理者には第一種と第二種があり、対応業種が異なります。
| 項目 | 第一種 | 第二種 |
|---|---|---|
| 対応業種 | 全業種 (有害業務含む) | 有害業務のない業種に限定 |
| 主な業種 | 製造業 / 建設業 / 鉱業 / 林業 / 運送業 / 警察消防 等 | 情報通信 / 金融 / 小売 / サービス / 飲食 / 教育 等 |
| 出題範囲 | 法令 17 問 + 衛生 17 問 + 生理 10 問 (有害業務含む) | 法令 10 問 + 衛生 10 問 + 生理 10 問 |
| 合格率 | 40-45% | 50-55% |
| 学習時間 | 80-120 時間 | 50-80 時間 |
どちらを選ぶか
| 業種 | 推奨資格 |
|---|---|
| 製造業 / 建設業志望 | 第一種 (有害業務対応必須) |
| オフィスワーク中心 | 第二種で十分 |
| 両方の業種で異動の可能性 | 第一種 (汎用性高) |
| 学習時間を抑えたい | 第二種 |
一種との詳細な違いは、別記事の一種違い記事を参照してください
受けるべき人 / 後回しでよい人 7 つの判断軸
| # | 判断軸 | 受けるべき | 後回しでよい |
|---|---|---|---|
| 1 | 業務命令 | 総務/人事で選任候補 | 選任候補対象外 |
| 2 | ビルメン 4 点セット | 4 点セット狙い | ビルメン志望なし |
| 3 | サービス業/小売業勤務 | 衛生管理担当兼任 | 衛生管理と無縁 |
| 4 | 50 人以上事業場勤務 | 自社で選任義務発生 | 50 人未満事業場 |
| 5 | 介護/病院系志望 | 衛生環境管理需要あり | 完全無縁の業種 |
| 6 | 受験資格充足 | 学歴+実務経験を満たす | 受験資格未充足 |
| 7 | 学習可能時間 | 50-80 時間を 1-2 か月で確保 | 時間確保困難 |
7 軸のうち 3 つ以上「受けるべき」 に該当すれば、取得 ROI は十分にあります。
勉強時間の詳細配分は、別記事の勉強時間記事を参照してください
学習時間とコスト
| 項目 | 金額/時間 |
|---|---|
| 受験料 | 8,800 円 |
| 標準学習時間 | 50-80 時間 (社会人) |
| 学習期間 | 1-2 か月推奨 (1 日 1 時間) |
| 独学教材費 | 2,000-3,500 円 (テキスト + 問題集一体型) |
| 通信講座費 | 4,950-25,000 円 |
| 合計最小費用 | 約 10,800-12,300 円 (独学 + 受験料) |
合格後の流れ
試験合格後、以下の手順で 衛生管理者免許 を取得します:
- 試験合格通知書を受領 (試験翌週)
- 免許申請書の提出 (都道府県労働局に郵送、登録手数料 1,500 円 + 収入印紙)
- 衛生管理者免許の交付 (約 1 か月後)
- 事業場で選任 (事業者が労働基準監督署に届出)
衛生管理者免許は 更新不要 で生涯有効 (危険物取扱者の保安講習のような定期講習なし)。
まとめ: 7 軸チェックで受験判断 → 1-2 か月計画
第二種衛生管理者は 50 人以上事業場の選任義務に対応する国家資格 で、総務/人事担当者の業務必須資格 + ビルメン 4 点セット主力として位置付けられます。受験資格 (学歴+実務経験) はあるものの、合格率 50-55% で学習時間 50-80 時間の現実的なアクセシビリティ。
学習開始前のチェックリスト:
- 受験資格 (学歴 + 実務経験 1-10 年) を充足確認
- 7 軸チェックで「受けるべき」3 つ以上を確認
- 学習時間 50-80 時間 × 1-2 か月 (1 日 1 時間) の確保可能性を検討
- 法令 (10 問) + 労働衛生 (10 問) + 労働生理 (10 問) のバランス学習計画
- 受験料 8,800 円 + 教材 2,000-3,500 円 = 計 10,800-12,300 円の予算確保
- 独学 / 通信講座のどちらで進めるか決定
- ビルメン 4 点セット狙いなら次の取得計画 (危険物乙4 / 消防乙6 / ボイラー2) を立案
第二種衛生管理者は 「業務命令で取得 → 終身有効の国家資格 → ビルメン 4 点セット主力」 という三重の ROI があり、安定した投資効果が期待できる試験です。
出典:

































































