第二種衛生管理者の練習問題演習は「論点別」で進める
第二種衛生管理者の試験は、関係法令10問・労働衛生10問・労働生理10問の 計30問 で構成されます。第一種(計44問)よりコンパクトで、特に関係法令は労働安全衛生法・規則の有害業務関連条文(特化則・有機則・電離則・粉じん則など)が出題範囲外のため、問われる条文の本数が大幅に絞られます。
この特徴を踏まえると、第二種の問題演習は「とにかく数を解く」アプローチより「論点別に集中して潰す」アプローチが圧倒的に効きます。実際の出題は限られた論点が表現を変えて繰り返し出題される傾向が強く、論点単位で押さえれば応用が利きます。
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関係法令10問で必ず触れる「頻出6論点」
第二種関係法令10問の出題は、過去数年の傾向で見ると概ね以下6論点で6〜8問が構成されます。
| 頻出論点 | 根拠条文 | 出題形式の典型 |
|---|---|---|
| ❶ 衛生管理者の選任 | 労働安全衛生規則第7条 | 業種別・人数別の選任要件正誤 |
| ❷ 健康診断の実施頻度 | 則第44〜45条 | 「○か月以内ごとに1回」型 |
| ❸ 衛生委員会 | 法第18条・則第23条 | 構成員・開催頻度(毎月1回以上)・記録保存3年 |
| ❹ 安全衛生推進者 | 則第12条の2 | 10〜49人事業場での選任要件 |
| ❺ 面接指導 | 法第66条の8 | 月80時間超の時間外労働対象 |
| ❻ ストレスチェック | 法第66条の10 | 常時50人以上で1年以内ごと1回 |
このほか、健康診断の事後措置(法第66条の4〜5、医師意見聴取は3か月以内など)、衛生教育(則第35条)が残り2〜4問を占めます。
論点別演習では、市販問題集の章立てに従わず、上記6論点ごとに該当問題を10〜20問ずつ集めて連続で解くと、選択肢の「数値違いひっかけ」のパターンが見えてきます。
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労働衛生10問は「3管理」で必ず仕分けてから解く
労働衛生は出題テーマが幅広く見えますが、実際にはすべて以下3区分のどれかに属します。
| 3区分 | 含まれる主要テーマ |
|---|---|
| 作業環境管理 | 事務室の空気環境(CO2濃度・温度・湿度)、照明、換気 |
| 作業管理 | VDT作業、腰痛予防、情報機器ガイドライン、姿勢 |
| 健康管理 | 健康診断、メンタルヘルス、保健指導、過重労働対策 |
第二種では有害業務関連の「作業環境測定」「局所排気装置」が範囲外なので、作業環境管理のメインテーマは事務室環境衛生基準(則第600〜606条)に絞られます。具体的には、
- CO2濃度: 1000ppm以下
- 室温: 18℃以上28℃以下(令和4年4月改正、以前は17℃以上28℃以下)
- 相対湿度: 40%以上70%以下
- 気流: 0.5m/s以下
- ホルムアルデヒド: 0.1mg/m³以下
このような数値が直接問われます。問題を解く前に「これは3管理のどの区分か」を仕分ける癖をつけると、解説を読むときの理解速度が上がります。
労働生理10問は「問題演習より解説精読」
労働生理は次の主要テーマで構成され、丸暗記が効きにくい唯一の科目です。
| テーマ | 主要論点 |
|---|---|
| 循環器 | 心臓の構造、血液成分、肺循環と体循環 |
| 呼吸器 | 呼吸中枢、肺気量、呼吸数 |
| 神経系 | 中枢神経/末梢神経、交感/副交感、反射 |
| 代謝・栄養 | エネルギー代謝、基礎代謝、BMI、肝臓機能 |
| 感覚器 | 視覚・聴覚・温度感覚 |
| 内分泌 | ホルモン名と作用の対応 |
| 筋肉 | 横紋筋・平滑筋、筋収縮 |
| 体温調節 | 発汗、ふるえ、体温中枢 |
| ストレス | ストレス反応、メンタルヘルス |
労働生理10問で4問未満になると即足切り不合格です。第二種で意外と多い不合格パターンが「関係法令と労働衛生で稼いだのに労働生理の足切りで落ちる」というもの。
労働生理の問題演習では、解いた数より「解説を図解と一緒に読む時間」を優先してください。1問解いて解説5分、というペース配分が現実的です。
演習周回設計: 1ヶ月で200問を3周
第二種では1ヶ月集中型でも合格圏に届きますが、問題演習も4週間で200問を3周する設計が現実的です。
| 週 | 内容 | 問題数 |
|---|---|---|
| 第1週 | 関係法令70問+労働衛生50問の1周目 | 120問 |
| 第2週 | 労働生理50問の1周目+第1週分の2周目 | 170問 |
| 第3週 | 全範囲200問の2周目+誤答ブックマーク整理 | 200問 |
| 第4週 | ブックマーク問題のみで3周目、本番形式30問×2回 | 60〜100問 |
第一種では500問以上必要と言われますが、第二種は範囲が狭い分200問前後で十分です。ぴよパスの第二種衛生管理者オリジナル予想問題160問はこの4週間設計にちょうど合うボリュームです。
第二種特有の「数値違いひっかけ」を見抜く力をつける
第二種で最も多い誤答パターンが、選択肢の数値を1字違いに変えたひっかけです。代表例を挙げます。
| 正しい数値 | ひっかけ選択肢 |
|---|---|
| 衛生委員会 毎月1回以上 | 「毎月2回以上」「3か月に1回以上」 |
| 健診事後措置 医師意見聴取3か月以内 | 「1か月以内」「6か月以内」 |
| 面接指導 月80時間超(疲労蓄積) | 「月100時間超」「月60時間超」 |
| ストレスチェック 1年以内ごとに1回 | 「6か月以内ごとに1回」「2年以内ごと」 |
| 雇入れ時健診 入社時 | 「入社後1か月以内」「3か月以内」 |
| 健診結果保存 5年間 | 「3年間」「7年間」 |
問題演習で誤答したときは、必ず「自分が選んだ数値」と「正解の数値」を併記してノートに書き出してください。数値間違いの傾向を可視化すると、本番でひっかけに反応する感度が上がります。
失敗パターンと回避策
失敗パターン1: 第一種兼用問題集で有害業務問題まで解いてしまう
回避策: 第二種専用問題集を選ぶ。有害業務問題は範囲外で得点にならない。
失敗パターン2: 労働生理を関係法令と同じ「解いて答え合わせ」で済ませる
回避策: 労働生理は解いた数より解説精読の時間を優先する。
失敗パターン3: 数値ひっかけに気づかず正解の感覚が鈍る
回避策: 誤答時に「自分が選んだ数値 vs 正解の数値」を必ず併記する。
第二種衛生管理者 練習問題の使い方チェックリスト
- 関係法令6論点を論点別に集中演習
- 労働衛生は3管理で仕分けてから解く
- 労働生理は解説精読を優先
- 本番形式30問を週末に通し演習
- 数値違いひっかけを誤答時に併記管理
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編集部より — 3,002 問の解説を作って気づいた合格者の共通行動
第二種で合格する受験者の多くは「関係法令6論点と労働生理5テーマを別の温度で勉強する」と語ります。関係法令は数値の反復、労働生理は仕組みの理解、と科目特性に応じて演習の使い方を切り替える。これが第二種の正解パターンで、合格率55%でも落ちる45%との分かれ目になっています。
出典:
- 労働安全衛生法 第18条(衛生委員会)・第66条の8(面接指導)・第66条の10(ストレスチェック) — e-Gov 法令検索
- 労働安全衛生規則 第7条(衛生管理者の選任)・第44条(定期健康診断) — e-Gov 法令検索
- 公益財団法人 安全衛生技術試験協会 衛生管理者試験 — 試験概要・受験案内




























































