第二種衛生管理者の語呂合わせは、短いフレーズを覚えた後で、器官・働く場所・作用を言い直すところまで練習しましょう。たとえば「アミラーゼは口」とだけ覚えると、膵液にもアミラーゼが含まれることを取りこぼします。
この記事では、消化酵素・血液循環・ホルモン・耳の働きを一覧にしました。以下のフレーズと確認例は編集部が作成した暗記の補助です。公式の語呂や出題頻度ランキングではありません。
第二種衛生管理者の語呂合わせ一覧
最初は自分が取り違える行を一つ選び、右の説明を隠して答えてみてください。詳しい条件は、この後の表で確かめられます。
| 覚えたい組み合わせ | 短い覚え方 | 一緒に確認すること |
|---|---|---|
| アミラーゼとデンプン | アミはデンプン | 唾液にも膵液にも含まれる |
| ペプシンと胃 | ペプは胃でタンパク | 胃のタンパク質消化を担当する |
| トリプシンと膵臓・小腸 | トリは膵から、腸で働く | 膵臓は分泌元、小腸は働く場所 |
| リパーゼと脂質 | リパは脂を分ける | 膵リパーゼは小腸で働く |
| 心室と送り先 | 右室は肺、左室は全身 | 肺動脈を流れるのは静脈血 |
| 膵島のα・β細胞 | ベータはインスリンで下げる | α細胞はグルカゴン、血糖を上げる |
| 副腎の髄質・皮質 | アドは髄、コルは皮 | アドレナリンとコルチゾールを区別 |
| 内耳の聴覚・平衡感覚 | 聴くのは蝸牛、釣り合いは前庭 | 中耳の耳小骨と混ぜない |
語呂が口に合わなければ、表の組み合わせをそのまま短く読んでも構いません。フレーズを作ることより、逆の組み合わせを見たときに訂正できることを目標にします。
消化酵素は「分泌元・働く場所・対象」を分ける
「アミラーゼ・ペプシン・トリプシン・リパーゼ」を順に暗唱できても、すべてが同じ場所で働くわけではありません。次の表は代表的な消化酵素を整理したものです。
| 酵素 | 分泌元・消化液 | 主に働く場所 | 分解する対象 |
|---|---|---|---|
| 唾液アミラーゼ | 唾液腺・唾液 | 口の中 | デンプン |
| 膵アミラーゼ | 膵臓・膵液 | 小腸 | デンプン |
| ペプシン | 胃・胃液 | 胃 | タンパク質 |
| トリプシン | 膵臓・膵液に前駆体を含む | 小腸 | タンパク質 |
| 膵リパーゼ | 膵臓・膵液 | 小腸 | 中性脂肪 |
| アミノペプチダーゼなど | 小腸の粘膜 | 小腸 | ペプチド |
膵臓は、トリプシンの前駆体であるトリプシノーゲンを分泌します。それが小腸で活性化されて働きます。「トリは膵から、腸で働く」の「から」と「で」を分けると、分泌元と作用する場所の入れ替えに気づけます。
タンパク質については、胃のペプシンで分解が始まり、小腸でトリプシンやペプチダーゼなどの作用を受ける流れを確認します。「ペプシンだけで全部アミノ酸になる」と単純化しないようにしましょう。
膵リパーゼは、中性脂肪を主に脂肪酸とモノグリセリドに分解します。モノグリセリドとグリセリンは同じ物質ではありません。 また、脂質消化の中心が小腸でも、胃で脂質の消化が全く行われないわけではありません。
根拠:厚生労働省の手引き・本文22〜25ページ、OpenStax・消化酵素と吸収、胃での消化。手引きは生理学の説明に参照しており、衛生管理者試験の出題頻度を示すものではありません。
血液循環は、心室から出て心房へ戻る
「右室は肺、左室は全身」を出発点にし、戻る先の心房までつなぎます。矢印を指でたどるだけでなく、途中の血管を一つ隠して答えてみましょう。
- 肺循環:右心室 → 肺動脈 → 肺 → 肺静脈 → 左心房
- 体循環:左心室 → 大動脈 → 全身の組織 → 大静脈 → 右心房
| 血管 | 血液が向かう先 | 酸素の状態からみた血液 |
|---|---|---|
| 肺動脈 | 右心室から肺へ | 静脈血 |
| 肺静脈 | 肺から左心房へ | 動脈血 |
| 大動脈 | 左心室から全身へ | 動脈血 |
| 大静脈 | 全身から右心房へ | 静脈血 |
動脈と静脈の名前は、心臓から出るか、心臓へ戻るかで区別します。酸素が多いか少ないかで決まる名前ではありません。したがって「肺動脈だから動脈血」とは判定できません。
心臓の四つの部屋は、右心房・右心室・左心房・左心室です。心房から心室へ送られ、心室から外へ拍出される関係を、上の二つの循環につなげてください。
ホルモンは「名前・器官・血糖の方向」を組にする
ここでは混ぜやすい四つを比べます。器官名だけを覚えて「副腎なら全部同じ」としないことがポイントです。
| ホルモン | 分泌する部位 | 血糖への作用 |
|---|---|---|
| インスリン | 膵島のβ細胞 | 下げる |
| グルカゴン | 膵島のα細胞 | 上げる |
| アドレナリン | 副腎髄質 | 上げる |
| コルチゾール | 副腎皮質 | 上げる |
覚え方の一例は「ベータはインスリンで下げる、アルファはグルカゴンで上げる」。副腎は「アドは髄、コルは皮」と場所を付けます。いずれも、この表の対応を思い出すための補助で、各ホルモンの全作用を説明したものではありません。
根拠:糖尿病情報センター・ホルモンと糖尿病、OpenStax・膵臓の内分泌。甲状腺や下垂体まで広げるときは、ホルモンの覚え方と代表12種の比較表で続きを確認できます。
耳は「中耳で伝える・内耳で感じる」
聴覚と平衡感覚はどちらも内耳に関係します。内耳を「音だけの器官」と覚えず、役割を分けます。
| 部位 | 覚える働き | 混同しない相手 |
|---|---|---|
| 中耳の耳小骨 | 鼓膜の振動を内耳へ伝える | 蝸牛そのものではない |
| 内耳の蝸牛 | 音の振動を聴覚の信号へつなぐ | 平衡感覚の器官と区別 |
| 内耳の前庭・半規管 | 頭や体の動きに伴う平衡感覚 | 中耳にあるとしない |
「耳小骨は伝える、蝸牛は聴く、前庭は釣り合い」と、部位に動詞を付けて確認します。詳しい加速度の区別などは、使用しているテキストの図と合わせて覚えてください。
右の答えを隠して確認する8つの例
以下は編集部作成の確認例です。○×を答えたら、誤りのある語を正しい語へ置き換えてみてください。
| 確認する文 | 答えと理由 |
|---|---|
| アミラーゼは唾液にだけ含まれる | 誤り。膵液にも含まれる |
| 膵臓から分泌される消化酵素は、膵臓の中で食物を分解する | 誤り。膵液は十二指腸へ送られ、酵素は小腸で働く |
| ペプシンはタンパク質の消化に関わる | 正しい。胃で働く酵素 |
| モノグリセリドはグリセリンの別名である | 誤り。別の物質として区別する |
| 肺動脈を通る血液は静脈血である | 正しい。右心室から肺へ向かう |
| 体循環は右心室から全身へ向かう | 誤り。出発は左心室 |
| インスリンは膵島のα細胞から分泌される | 誤り。β細胞から分泌される |
| 蝸牛と平衡感覚に関わる器官は、どちらも内耳にある | 正しい。音と平衡という働きの違いを確認する |
迷った例は、「酵素名は分かるが分泌元が逆」「血管名から酸素の多さを決めてしまった」など、間違えた関係を一行でメモします。次に読むときは、その一行を隠して言い直してください。
法令の人数・期限と、WBGTは条件ごとに復習する
法令の数値は、消化酵素のような対応表とは別に、対象・数値・以上か超えるかをセットにして確認します。選任人数や期限を復習するときは、衛生管理者の選任人数・法令数値の覚え方へ進んでください。
WBGTの基準値は、身体作業強度や暑熱順化の有無によって参照する値が変わります。数字だけの語呂にする前に、厚生労働省の通達・表1-1で該当する行と列を確認しましょう。実際の熱中症予防は、基準値の暗唱だけでは完結しません。
このページの一覧で対応関係を練習し、法令は専用記事で境界の条件を確かめる、という使い分けができます。
覚えた組み合わせを5択問題で確かめる
表を見ずに、正解の理由と残りの選択肢の誤りを説明してみましょう。以下はぴよパスのオリジナル問題です。
正解番号を覚えてしまった問題では、誤答の一つを正しい文章へ書き換えてください。語呂を使えたかどうかだけでなく、場所や作用を逆にせず説明できたかを確かめられます。第二種衛生管理者の問題一覧から、ほかの分野にも進めます。
手元のテキストで仕組みを補う
語呂だけでは関係を説明できない場合は、テキストの消化器・循環器の図へ戻りましょう。すでに持っている教材で該当項目を確認できるなら、それを使って構いません。第二種用のテキストと問題集を一冊で用意する場合の候補として、次の教材があります。
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