QC検定®3級の合格基準は、手法分野・実践分野がそれぞれ概ね50%以上、かつ総合得点が概ね70%以上です。総合だけでなく、分野ごとの得点も確認する必要があります。
この記事では、公式の条件と、学習中に使う仮の得点例を分けて説明します。計算例は独自に作成したもので、本試験の配点や合否を再現するものではありません。
公式の合格基準は、2つの条件を同時に見る
日本規格協会の合格基準では、3級に次の条件が示されています。
| 確認する得点 | 3級の基準 |
|---|---|
| 手法分野 | 概ね50%以上 |
| 実践分野 | 概ね50%以上 |
| 総合 | 概ね70%以上 |
分野別の条件は、一般に「足切り」と呼ばれます。ただし、公式の表現は概ねであり、日本規格協会は合格ラインや配点など、採点に関する問い合わせには回答しないと案内しています。自己採点だけで境界付近の合否を断定せず、正式な結果で確認してください。
4級の公表基準は総合概ね70%以上です。3級では分野別の条件も加わりますが、両級の合格率の差をこの違いだけで説明することはできません。範囲や受検者の集団も異なります。
総合と分野別が違うことを、仮の得点で確かめる
以下は、手法・実践を各50点満点、計100点満点と仮定した学習用の例です。比率は各分野50%、総合70%という目安で計算しています。実際の分野別配点が50対50という意味ではなく、公式の合否判定表でもありません。
| 手法/実践の得点 | 総合 | この学習例での見直し点 |
|---|---|---|
| 手法20点・実践50点 | 70点 | 手法は40%。総合だけを見ると弱点を見逃す |
| 手法30点・実践30点 | 60点 | 両分野は60%でも、総合の目安に足りない |
| 手法25点・実践45点 | 70点 | 両方の目安に届くが、手法は境界にある |
| 手法30点・実践45点 | 75点 | 両方の目安に届く。誤った項目の復習を続ける |
最初の例の総合は、20+50=70点です。手法の正答率40%と実践の100%を単純平均できるのは、この例で両分野の満点を同じにしたためです。満点が違う場合は、得点合計を満点合計で割ります。
苦手分野は、自分の答案から見つける
手法を計算だけ、実践を丸暗記だけと決めつけると、復習が偏ります。公式の3級レベル表には、データのまとめ方、管理図、相関係数のほか、QC的な考え方や管理・改善の進め方などが含まれます。3級の範囲には4級の範囲も含まれます。
| 答えられなかったこと | 復習で確かめること | 次の演習 |
|---|---|---|
| 平均・分散などの計算 | 何を求める式か、個数と単位が合うか | データのまとめ方 |
| 分布の問題 | 平均・標準偏差や確率の条件を読めたか | 統計的方法の基礎 |
| 管理図・工程能力・相関 | グラフや指数から言えることと言えないこと | 管理図・工程能力指数・相関分析 |
| 考え方や活動の選択 | 用語の定義を、場面に当てはめられるか | QC的ものの見方・考え方 |
例えば、上限規格62、下限規格38、標準偏差4とした工程能力指数は、Cp=24÷(6×4)=1.00です。分母の6を抜くと24÷4=6.00、6を3に変えると24÷12=2.00になります。どの操作で違った答えになったかを記録すると、解き直す場所が分かります。式の意味と条件は計算問題の公式と例題で確認できます。
公式のレベル表・マトリックスは、求められる理解の深さを確認する資料です。記号は出題頻度や配点のランキングではありません。自分の理解不足と照らし合わせて復習の順番を決めましょう。
本試験の問題数は公表されていないので、練習結果と混同しない
主催者は問題数を公表していません。CBT試験のよくある質問には「問題数は、非公開です。3級・4級の試験時間は90分です。」とあり、公表されているのは試験時間90分だけです。配点についても「合格ライン、配点等の採点に関わるお問合せには一切お答えできません」と案内されています。総問題数に70%を掛けた正答数から合格ラインを逆算することはできません。
ぴよパスのQC検定®3級の練習問題は、独自に作成した10科目300問です。通常の問題と解説は登録不要・無料で利用でき、学習進捗の保存には無料登録、模擬試験にはPremiumが必要です。
この模試は100問・90分(ぴよパス独自の構成)で、手法50問・実践50問の構成です。分野別50%以上と総合70%以上で学習結果を判定します。本試験の問題数や非公表の配点を再現したものではなく、本番の合格を保証しません。総合点に加え、間違えた科目を見て復習へ戻るために使ってください。
まず基本用語から確認したい場合は、QC検定®4級の練習問題も利用できます。教材を選ぶ場合はQC検定®のテキスト選びへ進んでください。
関連する学習ガイド
公式情報は2026年9月13日に確認しました。工程能力指数の式と適用条件はNISTの統計ハンドブックも参照しています。







