技術士 第一次試験 専門科目 機械部門 材料力学 練習問題 第10問: 長さ300 mmの鋼の円管の中に、円管より0.07 mm長い黄銅の丸棒を同心に立て、両端を剛体の板ではさんで、板に軸方向の圧縮荷重420 kNを加えた。荷重を加
長さ300 mmの鋼の円管の中に、円管より0.07 mm長い黄銅の丸棒を同心に立て、両端を剛体の板ではさんで、板に軸方向の圧縮荷重420 kNを加えた。荷重を加える前は丸棒だけが板に触れている。円管は断面積2000 mm²、縦弾性係数200 GPa、丸棒は断面積3000 mm²、縦弾性係数100 GPaである。両者は弾性範囲にあり、板は傾かずに平行を保ち、ひずみの計算には両者とも長さ300 mmを用いてよいものとする。円管と丸棒がそれぞれ受け持つ荷重の組合せとして、最も適切なものはどれか。
解答と解説を先に見る
先に見ると、この問題は今回は育ちません。
正解: 4. 円管 200 kN、丸棒 220 kN
円管が200 kN、丸棒が220 kNを受け持ちます。釣合いだけでは荷重が決まらない不静定の組合せ棒です。
フックの法則(DOE Material Science Vol.1 Module 2 Hooke's Law)から、長さLの部材のばね定数はk=EA/Lです。
丸棒 k₂=100×10³×3000÷300=1.0×10⁶ N/mm
円管 k₁=200×10³×2000÷300≒1.33×10⁶ N/mm
先に長い丸棒だけが0.07 mm縮み、その70 kN(1.0×10⁶×0.07)を丸棒が受け持ちます。残りの350 kNは、その後の縮みが等しい(適合条件)のでEAの比4:3で分かれます。
円管 350×4/7=200 kN、丸棒 70+350×3/7=220 kN
「240 kN、180 kN」はすきまを無視した値、「140 kN、280 kN」は残りを断面積の比で分けた値、「270 kN、150 kN」は70 kNを円管に足した値、「175 kN、245 kN」は残りを等分した値です。すきまが閉じるまでは長い部材だけが受け持ち、閉じた後に加わる分だけがEAの比で分かれます。
関連キーワード: 不静定・組合せ棒・適合条件・縦弾性係数・すきま
模試 (30問)
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