技術士 第一次試験 専門科目 機械部門 熱工学 練習問題 第10問: 断熱されたノズルを水蒸気が定常に流れている。入口の比エンタルピーは3050 kJ/kg、流速は200 m/s、出口の比エンタルピーは2900 kJ/kgである。
断熱されたノズルを水蒸気が定常に流れている。入口の比エンタルピーは3050 kJ/kg、流速は200 m/s、出口の比エンタルピーは2900 kJ/kgである。外部との仕事のやりとりは無く、位置エネルギーの変化は無視できるものとする。出口の流速に最も近い値はどれか。
解答と解説を先に見る
先に見ると、この問題は今回は育ちません。
正解: 4. 583 m/s
出口の流速は約583 m/sです。流れのある系の第一法則は、比エンタルピーhと比運動エネルギーv²/2の和(全比エンタルピー)の変化が、熱qから軸仕事wshを引いたものに等しくなります(NASA Glenn Research Center: Conservation of Energy)。
断熱で仕事の無いノズルではq=wsh=0なので、h1+v1²/2=h2+v2²/2です。J/kg=m²/s²です(BIPM SI Brochure Table 4)。
h1−h2=3050−2900=150 kJ/kg=1.50×10⁵ J/kg
v2²=2×1.50×10⁵+200²=3.00×10⁵+0.40×10⁵=3.40×10⁵ m²/s²
v2≒583 m/s
「548」は入口の運動エネルギーを落とした値、「436」は2を掛け忘れた値、「201」はkJ/kgをJ/kgに直さなかった値、「748」は√(2Δh)に入口の流速をそのまま足した値です。断熱で仕事の無いノズルでは、比エンタルピーの減少分が比運動エネルギーv²/2の増加になり、kJ/kgはJ/kgに直してから計算します。
関連キーワード: 熱力学の第一法則・定常流れ・ノズル・比エンタルピー・運動エネルギー
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