技術士 第一次試験 専門科目 機械部門 熱工学 練習問題 第8問: 放射率0.70の灰色体の面が327℃に保たれ、壁の温度が27℃の十分に大きな空間に置かれている。面は周囲に比べて十分小さく、周囲の壁は黒体とみなせるものとする。
放射率0.70の灰色体の面が327℃に保たれ、壁の温度が27℃の十分に大きな空間に置かれている。面は周囲に比べて十分小さく、周囲の壁は黒体とみなせるものとする。ステファン・ボルツマン定数を5.67×10⁻⁸ W/(m²·K⁴)とし、絶対温度は℃の値に273を足して求める。面から周囲への正味の放射熱流束に最も近い値はどれか。
解答と解説を先に見る
先に見ると、この問題は今回は育ちません。
正解: 4. 4.82 kW/m²
正味の放射熱流束は約4.82 kW/m²です。黒体が放つ熱はσAT⁴、灰色体(黒体より少なく放射する実在の面)は放射率εを掛けたεσAT⁴で、正味の流れは絶対温度の4乗の差で決まります(DOE Fundamentals Handbook Thermodynamics, Heat Transfer, and Fluid Flow Vol.2 Black Body Radiation・Emissivity)。
Ts=327+273=600 K、T∞=27+273=300 K
Ts⁴−T∞⁴=1.296×10¹¹−0.081×10¹¹=1.215×10¹¹ K⁴
q=0.70×5.67×10⁻⁸×1.215×10¹¹≒4.82×10³ W/m²
「6.89 kW/m²」は放射率を掛けていない値、「5.14 kW/m²」は周囲からの放射を差し引いていない値、「0.454 kW/m²」は℃のまま4乗した値、「0.321 kW/m²」は温度差を4乗した値です。大きな囲いの中の小さな灰色体の面の正味の放射熱流束はq=εσ(Ts⁴−T∞⁴)で、温度は絶対温度にしてから4乗し、その差をとります。
関連キーワード: 放射・ステファン・ボルツマンの法則・放射率・灰色体・黒体
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