乙4の解き方で最初に確認したいのは、「正しいもの」か「誤っているもの」かです。次に、物質名・単位・条件を読み、根拠を持って選択肢を選びます。数字の大きさや文章の雰囲気だけでは、正誤を決められません。
ここでは科目免除なしの受験を想定し、法令・物理化学・性質と消火の読み違いを防ぐ手順を整理します。公式の出題形式は五肢択一の筆記試験、35問を2時間で解きます。試験科目・試験の方法
問い方と選択肢を分けて読む
たとえば「誤っているものはどれか」と聞かれた場合、正しい記述を見つけただけでは答えになりません。練習では、各選択肢に対して「どこが正しいか、どこが違うか」を説明してから、問いに合うものを選びます。
| 確認箇所 | 読むポイント |
|---|---|
| 問い方 | 正しいもの、誤っているもの、適切でないもの |
| 主語 | 危険物取扱者、所有者、消防長など、誰の行為か |
| 条件 | 同一の場所、指定数量以上、承認を受けた場合など |
| 数字 | 単位、以上・未満、温度差か温度そのものか |
| 解答欄 | 問題番号とマークする番号が一致しているか |
法令:条件と手続きを組で確認する
法令の問題では、数値の暗記に加えて「どの条件なら、誰が何をするか」を確認します。許可・承認・届出を同じ手続きとして扱わないことが大切です。
指定数量の倍数なら、同一場所の各危険物について数量を指定数量で割って合算します。たとえばガソリンと灯油を同じ場所で貯蔵する問題で、双方が個別に1倍未満という理由だけで判定を終えてはいけません。
複数品目の合算問題を解いたら、解説の「同一の場所」という条件まで確認してください。数量を覚え直したいときは指定数量の全区分表へ戻れます。
物理化学:答えの単位から途中式を点検する
計算問題では、求める量と与えられた量を分けます。熱量なら質量・比熱・温度差、濃度なら溶質と溶液全体、倍数なら数量と指定数量です。
「比熱がJ/(g・℃)なのに質量はkg」「体積がm³なのに指定数量はL」といった組合せなら、式へ代入する前に単位をそろえます。答えの単位が合っても、温度差や条件が間違っていれば正解にはなりません。最後に逆算で確かめます。
熱量・濃度・比重・燃焼の途中式つき例題と、計算問題だけの演習一覧を行き来できます。特定の3パターンだけで、物理化学の全範囲を学んだとは考えないようにします。
性質と消火:物質名と性状を省略しない
同じ第4類でも、品名・水溶性・比重などの性状は一律ではありません。指定数量の値を覚えたことと、その物質に適した消火方法を説明できることも別です。
問題を読み返すときは、設問が「第4類全体」を述べているのか、特定の物質を述べているのかを確認します。「水溶性なら危険が小さい」「すべて同じ消火方法でよい」といった一般化を、知っている1物質から広げないようにしてください。
性質と消火の問題一覧で、誤った選択肢がどの性質を取り違えているかまで確認します。
合計正答数だけで合否を判断しない
公式の合格基準は各科目60%以上です。科目免除なしの場合、各科目の最低正答数を計算すると次のようになります。
| 科目 | 問題数 | 60%の正答数 |
|---|---|---|
| 法令 | 15問 | 9問 |
| 基礎的な物理学・化学 | 10問 | 6問 |
| 性質・火災予防・消火 | 10問 | 6問 |
たとえば法令11問・物理化学5問・性質と消火8問の正解なら、合計24問でも物理化学が60%未満です。合計の高さで不足科目を補う制度ではありません。公式の合格基準
学習中も科目を分けて振り返り、苦手科目の中で計算と知識問題のどちらに不足があるかを確認します。
2時間の中で、未解答と見直しの時間を残す
一律の「1問3分以内」や「開始直後に必ず表を書く」を守ることが目的ではありません。次の流れを練習で試し、自分が時間を使う箇所を確認します。
- 最初の一巡で、根拠を持って解ける問題に答える。
- 迷った問題と未解答の問題を区別し、戻る対象を把握する。
- 計算は立式と単位を見直してから再計算する。
- 最後に問い方、問題番号、解答欄のずれを点検する。
手が止まった場合は、解けていない問題を残して1問だけに時間を使い切らないようにします。試験科目の一部免除がある場合は試験時間も変わるため、受験票と公式案内で自分の条件を確認してください。
試験会場では電卓を使用できません。手計算を含めて練習し、会場で使える用具や問題用紙の扱いは当日の指示に従います。公式の危険物取扱者試験案内
演習後は、選んだ理由まで確認する
正解した問題でも、残りの選択肢を説明できなければ知識が曖昧な箇所が残っているかもしれません。誤答した問題は、公式・数値・単位・問い方のどこで違ったかを確認し、解説を閉じて解き直します。
- 計算のつまずきを分けたい:計算が苦手な人の復習手順
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出典・確認日:2026年9月11日
試験科目・形式・時間・合格基準・使用できない機器は、本文中の消防試験研究センター公式案内に基づきます。解答と復習の手順は編集部の提案です。








