この記事で分かること
- 引火点の境界値(-20℃/21℃/70℃/200℃/250℃)を確実に覚える語呂合わせ
- 引火点と発火点を混同しないための暗記テクニック
- 代表物質の沸点を覚えるコツ
- 第4類の7品名と指定数量を一気に記憶する方法
- ガソリン・灯油・軽油・重油の数値を比較して覚えるテクニック
危険物乙4で「語呂合わせが効果的な暗記箇所」の全体像
危険物取扱者乙種4類は「法令(15問)」「物理化学(10問)」「性質消火(10問)」の3科目です。各科目で語呂合わせが特に有効な暗記箇所を整理します。
| 科目 | 語呂合わせが有効な暗記項目 |
|---|---|
| 法令 | 指定数量、貯蔵・取扱い基準の数値、届出・認可の区別 |
| 物理化学 | 引火点・発火点・沸点の定義と数値、燃焼の3要素 |
| 性質消火 | 第4類の品名分類と境界温度、代表物質の性状、消火方法 |
以下の語呂合わせはすべてぴよパス編集部がオリジナルで考案したものです。
【性質消火】第4類の品名分類と引火点の境界値を覚える語呂合わせ
第4類危険物は引火性液体の総称で、引火点の温度帯によって7つの品名に分類されます。この分類体系を覚えることが乙4攻略の土台です。
語呂合わせ1:品名の順番 ― 「トク・イチ・アル・ニ・サン・ヨン・ドウ」
7品名を頭文字で覚えます。
トクシュ → イチ → アルコール → ニ → サン → ヨン → ドウショクブツ
覚え方:「トク(特殊)イチ(第1)アル(アルコール)ニ(第2)サン(第3)ヨン(第4)ドウ(動植物)、上から下へ引火点が上がる」
この順番で引火点が低い順(燃えやすい順)に並んでいるという法則が最も重要なポイントです。
語呂合わせ2:引火点の境界値 ― 「マイナス20・21・21〜70・70〜200・200〜250」
| 品名 | 引火点の範囲 | 語呂 |
|---|---|---|
| 特殊引火物 | -20℃以下 | 「マイニジュウ(-20)以下で特殊」 |
| 第1石油類 | 21℃未満 | 「ニイチ(21)未満がイチ(第1)」 |
| アルコール類 | ― ※引火点ではなく炭素数等で定義 | 「アルコールは別ルール」 |
| 第2石油類 | 21℃以上 70℃未満 | 「ニイチ(21)からナナマル(70)がニ(第2)」 |
| 第3石油類 | 70℃以上 200℃未満 | 「ナナマル(70)からニヒャク(200)がサン(第3)」 |
| 第4石油類 | 200℃以上 250℃未満 | 「ニヒャク(200)からニゴマル(250)がヨン(第4)」 |
| 動植物油類 | 250℃未満 | 「ニゴマル(250)未満がドウ(動植物)」 |
覚え方のコツ:「-20 / 21 / 70 / 200 / 250、マイニジュウ・ニイチ・ナナマル・ニヒャク・ニゴマル」
5つの境界数値をリズムで暗唱できるようにすれば、品名の区別は自動的にできるようになります。
【性質消火】代表物質の引火点・発火点・沸点を覚える語呂合わせ
語呂合わせ3:ガソリンの3つの温度 ― 「ガソリン、引火マイナスヨンジュウ(-40)以下、発火サンビャク(300)、沸点はヨンジュウ(40)〜」
| 項目 | ガソリンの値 |
|---|---|
| 引火点 | -40℃以下 |
| 発火点 | 約300℃ |
| 沸点 | 約40〜220℃(混合物のため範囲がある) |
覚え方:「ガソリンは引火がヨンジュウ下(マイナス40)、発火はサンビャク(300)でかなり高い」
ガソリンは引火点が極めて低い(-40℃以下)ため常温で容易に引火しますが、発火点は約300℃と意外に高いです。この「引火点が低いのに発火点が高い」という逆転現象は試験で狙われやすいポイントです。
語呂合わせ4:灯油と軽油の引火点比較 ― 「灯油ヨンマル(40)以上、軽油ヨンゴ(45)以上」
| 物質 | 引火点 |
|---|---|
| 灯油 | 40℃以上 |
| 軽油 | 45℃以上 |
覚え方:「灯油はヨンマル(40)、軽油はヨンゴ(45)、軽油のほうがゴ(5℃)だけ高い」
灯油と軽油はどちらも第2石油類で引火点が近いため混同しやすい組み合わせです。「軽油は灯油より5℃高い」という差分で覚えると正確に区別できます。
語呂合わせ5:重油の引火点区分 ― 「重油ABはロクマル(60)以上、Cはナナマル(70)以上」
重油はA重油・B重油・C重油に分類され、引火点が異なります。
覚え方:「A・Bは仲良しロクマル(60℃以上)、CだけCの字ナナマル(70℃以上)」
第3石油類に分類される重油の引火点は、ABが同じ60℃以上、Cだけ70℃以上です。「Cだけ違う」と覚えておくだけで、試験の選択肢を絞り込めます。
【法令】指定数量を一気に覚える語呂合わせ
指定数量は法令分野の基礎です。倍数計算の土台になるため、正確な数値を覚えましょう。
語呂合わせ6:7品名の指定数量 ― 「ゴジュウ(50)・ニヒャク(200)・ヨンヒャク(400)・セン(1000)・ニセン(2000)・ロクセン(6000)・イチマン(10000)」
| 品名 | 指定数量 | 語呂 |
|---|---|---|
| 特殊引火物 | 50L | ゴジュウ(50)は特殊 |
| 第1石油類 | 非水溶性200L / 水溶性400L | ニヒャク(200)ガソリン |
| アルコール類 | 400L | ヨンヒャク(400)アルコール |
| 第2石油類 | 非水溶性1000L / 水溶性2000L | セン(1000)は灯油・軽油 |
| 第3石油類 | 非水溶性2000L / 水溶性4000L | ニセン(2000)は重油 |
| 第4石油類 | 6000L | ロクセン(6000)ギヤ油 |
| 動植物油類 | 10000L | イチマン(10000)で動植物 |
覚え方:「ゴニヨン・セン・ニセン・ロクセン・イチマン(50・200・400・1000・2000・6000・10000)」
リズムよく「ゴ・ニ・ヨン・セン・ニセン・ロク・イチマン」と口に出して反復すると、数列として定着しやすくなります。
語呂合わせ7:水溶性は非水溶性の2倍 ― 「水に溶けるは倍の量」
覚え方:「水溶性は危険度が下がるから、指定数量が2倍に増える」
水溶性の物質は水で希釈されるため火災リスクが低くなり、指定数量が非水溶性の2倍に設定されています。この「2倍ルール」を覚えておくと、非水溶性の数値さえ覚えれば水溶性は自動的に計算できます。
【物理化学】燃焼の3要素と消火の3要素を覚える語呂合わせ
語呂合わせ8:燃焼の3要素 ― 「カネサン(可燃物・熱源・酸素)で燃える」
燃焼の3要素:可燃物 + 酸素供給源 + 点火源(熱エネルギー)
覚え方:「カ(可燃物)ネ(熱源)サン(酸素)、3つ揃って初めて燃える」
語呂合わせ9:消火の3方法 ― 「除去・窒息・冷却、ジョ・チ・レイで消す」
消火は燃焼の3要素のうち1つ以上を取り除くことで成立します。
| 消火方法 | 取り除く要素 | 具体例 |
|---|---|---|
| 除去消火 | 可燃物 | ガスの元栓を閉める |
| 窒息消火 | 酸素 | 泡・CO2消火器で覆う |
| 冷却消火 | 熱 | 水をかけて温度を下げる |
覚え方:「ジョ(除去)チ(窒息)レイ(冷却)、燃えるもの・空気・熱を順番に断つ」
第4類危険物は水より軽い物質が多く水をかけると火面が広がるため、窒息消火(泡・CO2・粉末)が基本です。この「第4類に水は原則NG」というポイントも一緒に覚えましょう。
【性質消火】ガソリン・灯油・軽油・重油の比較暗記テクニック
語呂合わせ10:4物質の液比重 ― 「全員水より軽い、比重は1未満」
第4類危険物の液比重は原則として1未満(水より軽い)です。
覚え方:「第4類は水に浮く、だから水消火はNG」
液比重が1未満のため水面に浮いて火面が広がります。唯一の例外は一部の特殊引火物(二硫化炭素は比重1.26で水より重い)です。
語呂合わせ11:二硫化炭素の特異性 ― 「ニリュウ(二硫化炭素)は水に沈む異端児、発火点も90℃で超低い」
二硫化炭素は第4類の中でも特異な存在で、以下の特徴があります。
- 液比重が1.26で水より重い
- 発火点が約90℃と極めて低い
- 引火点は-30℃以下
覚え方:「ニリュウは沈む(比重1超)、キュウジュウ(90℃)で勝手に燃える」
二硫化炭素の発火点90℃は試験頻出です。お湯の温度程度で自然発火するという危険性を数値とセットで覚えましょう。
語呂合わせ一覧まとめ
| 番号 | 暗記テーマ | 語呂合わせ・テクニック |
|---|---|---|
| 1 | 品名の順番 | 「トク・イチ・アル・ニ・サン・ヨン・ドウ」 |
| 2 | 引火点の境界値 | 「-20/21/70/200/250」をリズムで |
| 3 | ガソリンの温度 | 「引火-40以下、発火300」 |
| 4 | 灯油と軽油の引火点 | 「灯油40、軽油45、差は5℃」 |
| 5 | 重油の引火点 | 「ABは60、Cは70」 |
| 6 | 指定数量の数列 | 「ゴ・ニ・ヨン・セン・ニセン・ロク・イチマン」 |
| 7 | 水溶性の指定数量 | 「水溶性は非水溶性の2倍」 |
| 8 | 燃焼の3要素 | 「カネサン(可燃物・熱源・酸素)」 |
| 9 | 消火の3方法 | 「ジョ・チ・レイ(除去・窒息・冷却)」 |
| 10 | 液比重の原則 | 「第4類は水に浮く」 |
| 11 | 二硫化炭素の特異性 | 「沈む・90℃で発火」 |
語呂合わせを試験本番で活かすコツ
試験開始直後に数値を書き出す
試験が始まったら、問題用紙の余白に以下の数値を書き出しましょう。
- 引火点の境界値:-20 / 21 / 70 / 200 / 250
- 指定数量:50 / 200 / 400 / 1000 / 2000 / 6000 / 10000
- ガソリンの引火点 -40℃以下、発火点 約300℃
- 二硫化炭素の発火点 約90℃
覚えたら即演習、間違えたら語呂を修正
語呂合わせは「覚える道具」であり、問題を解く力は演習で鍛えます。語呂合わせを覚えた直後に同テーマの練習問題を3~5問解き、正解できたかを確認してください。間違えた場合は語呂合わせの表現を自分が覚えやすい形に修正し、再チャレンジします。