危険物乙4の合格基準は、法令・物理化学・性質と消火の3科目すべてで60%以上です。科目免除のない受験なら、正解数は法令9問以上、物理化学6問以上、性質・消火6問以上が必要です。合計21問正解しても、1科目が基準を下回れば合格にはなりません。
何問正解すればよいかを、3科目で確認する
消防試験研究センターの試験科目表と合格基準を照らすと、免除のない乙4は次のとおりです。「物化」「性消」はそれぞれの科目の略称です。
| 科目 | 問題数 | 必要な正解数 | 不正解にできる上限 |
|---|---|---|---|
| 危険物に関する法令 | 15問 | 9問以上 | 6問 |
| 基礎的な物理学及び基礎的な化学 | 10問 | 6問以上 | 4問 |
| 危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法 | 10問 | 6問以上 | 4問 |
法令は15×0.6=9問、物化・性消はそれぞれ10×0.6=6問です。法令8問は8÷15で約53.3%なので、基準に届きません。「足切り」と呼ばれるのは、この科目ごとの最低条件です。
試験は五肢択一のマークカード方式で、免除がなければ35問・2時間です。実技試験はありません。解答用紙では、選んだ番号だけでなく、問題番号と記入欄が対応しているかも確認しましょう。
合計が同じでも、合否が変わる得点例
以下は、合格条件を説明するために作った正解数の例です。実際の受験者の成績ではありません。科目順は「法令/物化/性消」です。
| 正解数の例 | 合計 | 基準を満たすか |
|---|---|---|
| 9/6/6問 | 21問 | 満たす。3科目とも基準ちょうど |
| 8/7/6問 | 21問 | 満たさない。法令が9問未満 |
| 10/5/6問 | 21問 | 満たさない。物化が6問未満 |
| 15/10/5問 | 30問 | 満たさない。性消が6問未満 |
| 11/7/7問 | 25問 | 満たす。基準より法令2問、物化・性消各1問多い |
| 12/8/8問 | 28問 | 満たす。各科目80% |
合計30問でも、性消5問なら不合格です。他の科目の得点を回して補うことはできません。模試を採点するときは合計だけで終えず、3科目の正解数を書き出してください。
9/6/6問は条件を満たしますが、どの科目にも失点の余裕がありません。一方、練習で高得点を取っても、本番の得点は保証されません。答えを覚えた問題と、初めて解いた問題の結果を分けて残すと、復習が必要な箇所を見つけやすくなります。
ほかの乙種免状を持つ場合の科目免除
すでに別の類の乙種危険物取扱者免状を持つ人には、法令と物化の免除があります。適用条件と申請時の扱いは、センターの科目免除表で確認してください。
| 乙4を受けるときの条件 | 解答する科目 | 問題数・時間 | 必要な正解数 |
|---|---|---|---|
| 科目免除なし | 法令・物化・性消 | 35問・2時間 | 法令9問、物化6問、性消6問以上 |
| ほかの乙種免状による免除を受ける | 性消 | 10問・35分 | 性消6問以上 |
免除は、所定の資格を持つ場合の制度です。乙4で以前一部の科目が60%以上だったという成績だけを、次の受験の免除条件として扱わないでください。再受験する人は、手元の免状と申請先の案内を確認しましょう。
採点したら、不足している科目から復習する
最初に9/6/6問との差を記録し、その科目で説明できなかった問題を選びます。法令なら条件や対象の取り違え、物化なら用語・式・単位、性消なら物質名と性質・消火方法の混同など、間違えた箇所を具体的に残しましょう。
ぴよパスでは、法令、物理化学、性質・消火のオリジナル練習問題で確認できます。公式過去問の転載ではありません。正解番号だけでなく、解説を読んで他の選択肢との違いを言えるか確認してください。
教材の説明へ戻りたい場合は、今使っている本で該当箇所を探します。手元に教材がない場合の候補として、工藤政孝『わかりやすい!乙種第4類危険物取扱者試験』大改訂第3版があります。弘文社の書誌情報で、物化・性消・法令と模擬テストの構成を確認できます。購入前に版とISBNを照合してください。
合格基準を理解していても点数が伸びないときは、学習方法の自己点検へ。すでに不合格の結果を受け取った人は、試験結果通知書から再受験の準備を進める手順を使えます。








