計算が苦手なときは、解答を見て納得したあとに、どの行から自分で書けなかったかを確認してください。公式を知らなかったのか、kgとgをそろえ忘れたのかで、次の練習が変わります。
このページは練習の進め方を扱います。式と途中式を確認したい方は計算問題の例題集、すぐに解きたい方は乙4の計算問題一覧へ進んでください。
まず1問、途中式を残して解く
選択肢を見て正解しただけでは、同じ方法で次の問題を解けるか分かりません。練習では、答えに加えて「求める量」「使う式」「代入した数値」を書きます。
たとえば熱量の問題なら、Q=m×c×ΔTと書き、その下で質量と比熱の単位をそろえます。途中式の例は比熱と熱量の例題にあります。
| 自分の途中式の状態 | 次に確認すること | 練習先 |
|---|---|---|
| 式を書き始められない | 問われている量と公式の対応 | 途中式つき例題 |
| 式は合うが数字が違う | 単位換算と温度差 | kgとgをそろえる熱量問題 |
| 個別計算は合うが合計が違う | 同一の場所か、何を足すか | 複数品目の倍数計算 |
| 分母で迷う | 全体の量と部分の量 | 質量パーセント濃度 |
| 答えを見たら分かる | 解説を閉じ、最初の式から再現できるか | 計算問題一覧 |
公式を覚えるときは、文字の意味まで言う
Q=m×c×ΔTなら「質量×比熱×温度差」です。温度の欄に30℃と10℃があれば、使うのは30−10の差。式だけを暗記すると、問題に見える数字をそのまま掛けてしまうことがあります。
同じ関係を逆から使う練習もできます。Qが与えられて温度差を問われたら、ΔT=Q÷(m×c)と変形します。温度上昇を逆算する問題で確かめてください。
間違いを「計算ミス」の一言で終わらせない
記録は短くてかまいません。次のように、再び同じ行で間違えないための言葉を残します。
| 記録の例 | 次の問題で行う確認 |
|---|---|
| 比熱がg基準なのに質量をkgで代入した | 数字を代入する前に単位を並べる |
| 上昇後の温度をそのまま使った | 温度差を独立した1行で求める |
| 濃度の分母を水だけにした | 溶質+溶媒を先に計算する |
| 指定数量の倍数を平均した | 品目ごとの割り算の結果を足す |
| 0.995倍を丸めて1倍にした | 指示がなければ丸めず比較する |
解き直しでは、正解番号を思い出すだけでなく、その確認を実際に途中式へ入れます。できるようになったら別の問題へ進み、また間違えた論点へ戻る方法で練習量を調整します。全員に必要な周回数を一律には決めません。
計算問題を全部捨てる前に確認したいこと
科目免除なしの乙4は、法令15問・物理化学10問・性質と消火10問です。合格には各科目60%以上が必要なので、法令9問・物理化学6問・性質と消火6問がそれぞれの最低正答数になります。合計点だけでの判定ではありません。公式の試験科目・試験の方法と合格基準
計算を何問捨ててよいかは、固定した出題数の前提では決められません。まず法令・物理化学・性質と消火の問題を解き、計算以外も含めて不足を確認します。計算だけに時間をかければ合格できる、という意味でもありません。
残り時間が短い場合は、すでに式を選べるのに単位で落とした問題など、直す箇所が分かっているものから取り組むと、復習の範囲を決めやすくなります。配点や出題頻度を推測して分野を丸ごと切る方法は勧めません。
本番に近い条件で確認する
乙種は五肢択一の筆記試験で、科目免除なしの試験時間は2時間です。試験会場では電卓を使用できないため、仕上げでは紙に途中式を書いて計算を確認してください。公式案内
計算に時間がかかった問題は、式を立てるまでと実際の計算を分けて振り返ります。立式で止まったなら公式の選び方、計算で止まったなら約分や単位換算を見直します。「何分を超えたら捨て問」という一律の線は置かず、他の未解答問題と見直し時間も確保します。
次は計算問題一覧から1問選ぶところまで進めてみてください。指定数量を覚え直したい場合は品目別の数量表、本番の読み落とし対策は解き方と見直しの手順にまとめています。
確認日:2026年9月11日。 試験形式・時間・合格基準は上記の公式案内に基づきます。復習の進め方は編集部の提案であり、合格や一定の得点を保証するものではありません。








