この記事では、80問の構成と使い方に加えて、72問中60問を解答する出題の構造、合格基準 (全体60%と応用能力の足切り)、受検の手引に書かれている法令の基準日、受検者数と合格率を、建設業振興基金の公式の資料から確かめてまとめます。
72問中60問を解答する
令和8年度の第一次検定は、午前が No.1〜44 (44問出題・36問解答)、午後が No.45〜72 (28問出題・24問解答) でした。必須は31問、選択は29問です。施工管理法 (応用能力) は午後の No.51〜60 の10問で、全問必須の五肢択一です。試験時間は午前が10:15〜12:45、午後が14:15〜16:15で、片方だけの受検はできません。
合格基準は全体60%と、応用能力10問中6問
受検の手引には、第一次検定の合格基準が次のように書かれています。
- (全体)得点が60%以上
- (施工管理法(応用能力))得点が60%以上
令和8年度の実施結果では、合格基準は「60.0点(100点換算)、施工管理法(応用能力)10問中6問以上」でした。全体の点が足りていても、応用能力で6問に届かないと合格できません。1級電気工事の応用能力の線は50%なので、1級建築のほうが高く設定されています。
法令の基準日は令和8年1月1日
受検の手引には「法令等は令和8年1月1日に有効なものとします」と書かれています。建設業法・建築基準法・労働安全衛生法令など、法規で問われる条文は、2026年1月1日に有効なものが基準です。
ぴよパスの問題は2026年1月1日に有効な条文で作りました。その後の改正で答えが変わる条は、正解の根拠にしていません。
試験日・受検資格・受検料
| 項目 | 令和8年度 |
|---|---|
| 申請 | 2026年2月13日〜2月27日 (第一次検定のみは4月7日まで) |
| 試験日 | 2026年7月19日 (日) |
| 合格発表 | 2026年8月25日 |
| 受検資格 | 試験の実施年度に満19歳以上となる者 |
| 受検手数料 | 12,300円 (非課税) |
令和9年度の日程は、2026年11月時点ではまだ公表されていません。第一次検定に合格すると「1級建築施工管理技士補」の称号を得られます (建設業法施行令第40条)。
受検者数と合格率
| 年度 | 受検者数 | 合格者数 | 合格率 |
|---|---|---|---|
| 令和8年度 | 42,826人 | 19,993人 | 約46.7% (計算値) |
| 令和7年度 | 41,812人 | 20,294人 | 48.5% |
| 令和6年度 | 37,651人 | 13,624人 | 36.2% |
建設業振興基金の実施結果から引きました。令和8年度の合格率は、受検者数と合格者数から計算した値です。
80問の構成と使い方
80問は次の5つのカテゴリに分けました。問題番号と科目の対応は応用能力を除いて公表されていないので、配分はぴよパスの設定です。
- 建築学等 (環境工学・一般構造・構造力学・建築材料) 16問: 必要換気量、熱貫流、音圧レベル、昼光率、基礎、鉄筋コンクリート造の柱と耐力壁、鉄骨造、片持ち梁、座屈、静定トラス、地震力、許容応力度
- 建築学等 (設備・契約・躯体工事・仕上げ工事) 26問: 水準測量、屋内消火栓、公共工事標準請負契約約款、山留め、場所打ち杭と既製杭、鉄筋のフックと機械式継手、型枠、マスコンクリートと寒中コンクリート、鉄骨の溶接と高力ボルト、防水、シーリング、張り石、押出成形セメント板、合成樹脂塗床
- 施工管理法 (施工計画・工程・品質・安全) 12問: 工期に関する基準、仮設工事、ネットワーク工程と工期の短縮、管理図、構造体コンクリートの強度、ガス圧接の試験、つり足場と足場、クレーン、酸素欠乏、鉄骨の組立て
- 施工管理法 (応用能力) 14問: 公衆災害防止対策要綱、鉄骨の現場施工の管理、ガス圧接の不合格の処置、せき板の取外し、コンクリートの打継ぎ、断熱材、セルフレベリング材、床シート、場所打ち杭、スランプの試験結果の判断、工程の計算、足場の点検、石綿の事前調査 (五肢択一)
- 法規 12問: 建設業法 (許可・一括下請負・専任・監理技術者資格者証)、検査済証の前の使用制限、排煙設備と非常用の照明、工事現場の危害の防止、36協定、職長等の教育、建設リサイクル法、振動規制法、大気汚染防止法
問題は「最も適当なもの」「最も不適当なもの」を選ぶ形を中心にし、計算問題も入れています。解説では正解の根拠に加えて、誤りの肢がなぜ誤りかを条文や仕様書の値で説明しています。模試は在庫が増えてから開く予定です。
公式の問題の公開と、ぴよパスの問題
建設業振興基金は、検定問題と正答肢を公式サイトで公表しています。ぴよパスの80問は、これらの公式の問題や市販の問題集を転載したものではありません。条文と国土交通省の公開の仕様書から独自に作ったオリジナル問題なので、公式の問題と組み合わせて、論点を確かめる練習に使ってください。
まとめ
- 1級建築施工管理技士の第一次検定は、72問中60問を解答し、全体60%に加えて施工管理法 (応用能力) の足切り (令和8年度は10問中6問以上) があります。
- 法令の基準日は受検の手引に令和8年1月1日と書かれています。
- 令和8年度の合格率は約46.7% (受検者42,826人・合格者19,993人から計算) でした。
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出典
- 一般財団法人建設業振興基金「1級建築施工管理技術検定」: https://www.fcip-shiken.jp/ken1/index.html (2026年11月6日確認)
- 令和8年度 1級建築施工管理技術検定 受検の手引: https://www.fcip-shiken.jp/pdf/r08_1K_tebiki.pdf (2026年11月6日確認)
- 令和8年度 第一次検定 実施結果: https://www.fcip-shiken.jp/pdf/r08_1k_1_goukaku.pdf (2026年11月6日確認)
- 令和7年度 第一次検定 実施結果: https://www.fcip-shiken.jp/pdf/r07_1k_1_goukaku.pdf (2026年11月6日確認)
- 令和6年度 第一次検定 実施結果: https://www.fcip-shiken.jp/pdf/r06_1k_1_goukaku.pdf (2026年11月6日確認)




