ぴよパス

宅建業法 20 問中 18 点を確実に取る攻略法|最重要分野の条文ベース学習

ぴよパス編集部11分で読めます
目次

宅建試験で最重要の分野が宅建業法 20 問。編集部がぴよパスの宅建練習問題 160 問を作問した際に、宅建業法に最多の 64 問を割り当てた理由はただ一つで、宅建合格の生命線は宅建業法 20 問中 17-19 問を取れるかどうか にかかっているから。本記事では宅建業法が得点源と呼ばれる理由、18 点を目指す根拠と復元率の関係、免許・35 条 / 37 条書面・8 種制限・報酬計算・営業保証金の主要 5 論点を、条文ベースの学習法で 2026 年 10 月 18 日の本試験に向けて整理する。

宅建業法が得点源と呼ばれる理由

宅建業法 (問 26-45) は 20 問と出題数が最多で、試験全体の 40% を占める。ここで高得点を安定させられるかが合否を分けるため「得点源分野」と呼ばれる。

得点源化できる 3 つの構造的理由

理由内容学習効率への影響
条文ベースの出題宅建業法の条文そのものが問題の根拠暗記で対応可
事例問題も定型パターン8 種制限の事例は典型的類型化で網羅可能
判例・応用問題が少ない条文通りの運用が中心判例の深追い不要

権利関係の民法が「事例問題 + 判例」で難化するのに対し、宅建業法は 条文の文言を正確に覚えていれば答えが出る構造。暗記の負担は大きいが、努力が素直に得点に反映される分野で、独学者に最も向いている。

宅建業法の年間出題配分

テーマ出題数優先度学習時間配分
免許 (欠格事由・更新・営業保証金)2-3 問S10 時間
宅建士 (登録・専任・証明書)1-2 問A8 時間
媒介契約 (3 種類の特徴)1-2 問A10 時間
広告規制・誇大広告禁止1-2 問A5 時間
35 条書面 (重要事項説明)3-4 問S20 時間
37 条書面 (契約書面)1-2 問S10 時間
8 種制限 (クーリングオフ等)3-4 問S20 時間
報酬額の計算1-2 問A10 時間
営業保証金 / 弁済業務保証金1-2 問B7 時間

優先度 S の 4 テーマで年間 9-13 問が出題 されている。ここを完全に押さえれば宅建業法 20 問中 12-14 問は固い。残り 6-7 問を優先度 A のテーマから拾えば 18 問ラインに到達する。

ぴよパスでは宅建業法を 宅建業法 練習問題 (64 問) で 64 問と他分野より厚く設計しており、20 問満点に近づけるための反復演習に最適化している。

20 問中 18 問以上を目指す根拠と復元率の関係

宅建業法で 18 問以上を目指す根拠は、合格者の標準得点配分と「復元率」の概念から導かれる。

合格者の標準得点配分と宅建業法の貢献度

分野出題数合格者得点正答率合格点寄与
権利関係14 問8-10 問57-71%22-28%
宅建業法20 問17-19 問85-95%47-53%
法令上の制限8 問6-7 問75-88%17-19%
税・その他8 問5-6 問63-75%14-17%

宅建業法は合格点 36 点のうち 47-53% を 1 分野で稼ぐ 構造。権利関係の 22-28% と比較して 2 倍近い貢献度で、ここで 15 点以下に落ちると他分野では絶対にカバーできない。宅建業法 18 点は合格ラインの保険でもある。

復元率と宅建業法の高親和性

「復元率」とは練習問題で身に付けた知識が本試験でどれだけ再現できるかの比率。宅建業法は条文ベースの暗記が中心なので復元率が高く、ぴよパスの練習問題での正答率がそのまま本試験での得点に直結しやすい。

分野ぴよパス正答率本試験期待得点復元率
権利関係62% (28/45)8-10 問約 100-110%
宅建業法85% (54/64)17-19 問約 100-111%
法令上の制限73% (19/26)6-7 問約 103-120%
税・その他68% (17/25)5-6 問約 93-110%

宅建業法は 練習問題で 85% 正答できれば本試験でもほぼ同等の再現 が期待できる高復元率分野。この分野の学習が最も投資対効果が高く、300 時間の学習計画のうち 100 時間を宅建業法に投下する推奨配分の根拠になる。

18 問ラインを目指す学習負荷

宅建業法 18 問を目指す学習負荷は以下の通り。

学習フェーズ時間到達正答率
テキスト通読 1 周30 時間50%
テキスト通読 2 周 + 練習問題 1 周60 時間70%
練習問題 2 周 + 数値暗記85 時間80%
模試 3 回 + 弱点補強100 時間85-90%

100 時間の学習で 85-90% の正答率、つまり 17-18 問の得点が期待値。詳しい時間配分は 宅建の勉強時間は何時間?初学者 300-500 時間の学習計画 で扱っている。

広告

免許・欠格事由 (2-3 問) の暗記ポイント

宅建業法の冒頭論点である免許・欠格事由は、毎年 2-3 問出題される頻出テーマ。条文の数値を正確に暗記すれば 2 問は固い。

免許の種類と区別

免許区分営業所免許権者有効期間
国土交通大臣免許2 以上の都道府県国土交通大臣5 年
都道府県知事免許1 つの都道府県のみ都道府県知事5 年

国土交通大臣免許と都道府県知事免許の違いは「営業所の所在地」 で決まる。本店の所在地ではない点がひっかけで、たとえば東京本店 + 大阪支店なら大臣免許、東京本店 + 東京支店なら都知事免許。

欠格事由の主要 5 類型

免許を受けられない欠格事由は複数あるが、出題頻度が高いのは以下 5 つ。

欠格事由期間
成年被後見人 / 被保佐人該当期間中
禁錮以上の刑執行終了後 5 年
暴力団関係法令・背任罪等の罰金刑執行終了後 5 年
免許取消し処分を受けた者取消し後 5 年
不正手段での免許取得取消し後 5 年

「5 年」の数字が頻出。執行終了後 5 年・取消し後 5 年の期間計算が事例問題で問われるため、起算日 (執行終了日 / 取消日) を条文通りに押さえる。

更新手続きの数値要件

手続き期限
免許の更新申請有効期間満了 90 日前から 30 日前まで
免許換え (区分変更)遅滞なく
変更届 (商号等の変更)30 日以内
廃業等の届出30 日以内

90 日前から 30 日前まで の更新申請期間がひっかけに頻出。「60 日前まで」などと書かれた選択肢は誤り。

重要事項説明 (35 条書面) と 37 条書面の違い

宅建業法の最重要テーマで、毎年合計 5-6 問出題されるのが 35 条書面と 37 条書面。この 2 つの書面の区別が宅建業法の合否を分ける。

35 条書面と 37 条書面の目的の違い

項目35 条書面 (重要事項説明書)37 条書面 (契約書面)
交付時期契約成立前契約成立後遅滞なく
目的判断材料の提供契約内容の証拠化
説明義務あり (宅建士が対面説明)なし (書面交付のみ)
交付対象買主・借主契約当事者双方
記名押印宅建士の記名押印宅建士の記名押印

35 条 = 契約前の判断材料、37 条 = 契約後の証拠 という目的の違いを最初に押さえると、記載事項の区別が楽になる。

記載事項の主要な違い

記載事項35 条書面37 条書面
登記・抵当権等の権利関係必須不要
用途制限・建築制限必須不要
私道負担必須 (売買のみ)不要
飲用水・ガス・電気必須不要
宅地造成規制区域必須不要
契約当事者の氏名・住所不要必須
物件の特定表示不要 (物件調査情報が別途)必須
代金・交換差金・借賃不要 (額だけ)必須 (支払時期・方法含む)
引渡し時期不要必須
移転登記の申請時期不要必須

35 条 = 物件情報 + 取引条件、37 条 = 契約当事者 + 金額 + 時期 の大分類を押さえ、任意的記載事項 (定めた場合のみ記載) の違いを追加で覚える。

37 条書面の任意的記載事項

37 条書面には「定めた場合に記載必須」の項目がある。

任意的記載事項定めた場合の記載
代金以外の金銭の授受必須
契約解除に関する定め必須
損害賠償額の予定 / 違約金必須
天災等の危険負担必須
瑕疵担保・契約不適合責任必須 (売買のみ)
租税等の公課負担必須 (売買のみ)

「定めがあるときは記載必須」 のパターンはひっかけに頻出。「定めなしでも記載必須」と書かれた選択肢は誤り。

ぴよパスでは 35 条 / 37 条書面の練習問題を 10 問以上用意しており、典型的なひっかけパターンを網羅している。宅建業法 練習問題 (64 問) で記載事項の違いを反復演習したい。

8 種制限の数値要件完全暗記

8 種制限は「宅建業者が自ら売主となり宅建業者以外の一般消費者に売買する場合」に限定して適用される消費者保護ルール。毎年 3-4 問出題される最頻出テーマで、数値要件の完全暗記が得点源化の鍵。

8 種制限の全体像

制限対象数値要件
クーリングオフ事務所等以外での契約書面受領から 8 日
損害賠償予定額代金の一定割合以下2 割
手付の額の制限代金の一定割合以下2 割
手付金等の保全措置一定額以上の受領未完成物件 5% or 1,000 万円超 / 完成物件 10% or 1,000 万円超
他人物売買の契約制限現在所有していない物件原則禁止 (例外あり)
割賦販売の契約解除賦払金の支払遅滞30 日以上の催告
担保責任の特約制限民法より買主不利な特約原則無効
所有権留保・譲渡担保の禁止代金完済前の登記移転拒否原則禁止

クーリングオフの 8 日ルール

クーリングオフは 書面で告知された日から 8 日以内 に書面で撤回。以下の場面では適用除外。

適用除外理由
事務所等での契約買主が冷静な判断可能
宅建業者間の契約消費者保護不要
買主が引渡しを受け代金全額支払済契約完了
申込み者から告知を受けていない告知起算なし (期限なし)

「事務所等」には事務所・営業所・案内所 (継続的) が含まれるが、テント張りの臨時案内所は除外 という区別が出題される。

手付金等の保全措置

手付金等保全措置は未完成物件と完成物件で基準が異なる。

物件種別保全措置不要額保全措置必要額
未完成物件代金の 5% 以下 かつ 1,000 万円以下5% 超 または 1,000 万円超
完成物件代金の 10% 以下 かつ 1,000 万円以下10% 超 または 1,000 万円超

未完成 5% / 完成 10% / 共通の 1,000 万円 の 3 数値の組み合わせ。両方とも満たさないと保全措置不要にはならない点が重要。

損害賠償予定額と手付金の 2 割制限

項目上限
損害賠償額の予定 + 違約金の合計代金の 2 割以下
手付金の受領額代金の 2 割以下
手付金の性質解約手付とみなされる

「2 割」の数字は宅建業法で最も頻出の数値。損害賠償予定額・手付金の両方に適用され、超過部分は無効になる (契約全体は有効)。

報酬額計算の完全マスター

報酬計算は年 1-2 問出題される計算問題で、公式を覚えれば確実に得点できる。ぴよパス練習問題でも重点的に作問している領域。

売買・交換の報酬上限 (基本公式)

代金額報酬上限
200 万円以下の部分5%
200 万円超 400 万円以下の部分4% + 2 万円
400 万円超の部分3% + 6 万円

実務的には 400 万円超なら「代金 × 3% + 6 万円」の速算公式で計算。たとえば 4,000 万円の売買なら 4,000 × 3% + 6 = 126 万円 (+ 消費税 10%)。

双方から受領できる場合の合計上限

媒介 / 代理依頼者 1 人あたり双方合計上限
媒介上限額の 1 倍上限額の 2 倍
代理上限額の 2 倍上限額の 2 倍

媒介と代理の違い は「片方からの最大額」で、代理は媒介の 2 倍まで片方から受領可能。ただし双方合計の上限 (2 倍) は同じ。

賃貸借の報酬上限

物件種別依頼者からの受領双方合計上限
居住用建物賃料 0.5 ヶ月分 (原則) / 1 ヶ月分 (承諾あり)賃料 1 ヶ月分
居住用以外賃料 1 ヶ月分 (双方合計)賃料 1 ヶ月分

居住用は「依頼者 1 人から半月分が原則、承諾あれば 1 ヶ月分」 が引っかけポイント。居住用以外は双方合計 1 ヶ月分以内なら片方から 1 ヶ月分全額も可。

低廉な空家特例 (2018 年新設)

代金 400 万円以下の低廉な空家等の売買では、通常の報酬額 + 現地調査費用等として合計 18 万円 + 消費税まで受領可能。ただし売主のみに請求でき、買主からは通常の報酬額まで。

400 万円の物件の場合、通常公式では 400 × 3% + 6 = 18 万円で偶然同額だが、より低額の物件 (例: 300 万円) では 300 × 4% + 2 = 14 万円 → 18 万円まで増額可能という特例。

営業保証金・弁済業務保証金の仕組み

営業保証金・弁済業務保証金は年 1-2 問出題される。優先度 B で深追いは不要だが、基本構造は押さえておきたい。

営業保証金と弁済業務保証金分担金の比較

項目営業保証金弁済業務保証金分担金
供託主体宅建業者自身保証協会が保証金を供託
本店の金額1,000 万円60 万円 (分担金)
支店の金額1 支店 500 万円1 支店 30 万円 (分担金)
供託先主たる事務所最寄りの供託所保証協会から法務大臣指定供託所
供託時期免許後営業開始前保証協会加入後 1 週間以内
追加供託還付後 2 週間以内に通知、通知後 2 週間以内還付後通知から 2 週間以内に納付

営業保証金は「宅建業者が直接供託」、弁済業務保証金は「保証協会経由」 という仕組みの違い。金額は 17 倍近い差 (1,000 万円 vs 60 万円) があり、中小業者は保証協会加入を選ぶのが一般的。

還付と追加供託の流れ

ステップ期限
宅建取引の取引相手が還付請求供託額を上限
供託所 / 保証協会から通知還付後速やかに
宅建業者への通知国交大臣 / 知事経由
追加供託 / 分担金補填通知後 2 週間以内

「2 週間以内」の追加供託期限 は頻出数字。期限を過ぎると業務停止処分の対象になる。

営業保証金の詳細な条文は 宅建業法 練習問題 (64 問) の解説で網羅しているので、数値要件を反復して記憶定着させたい。

まとめ

宅建業法 20 問で 18 点を取るには、条文ベースの暗記を徹底し、免許・35 条 / 37 条書面・8 種制限の 3 大頻出テーマで 10-12 問を固めた上で、媒介契約・報酬計算・広告規制・営業保証金から 6-8 問を拾う設計が最短ルート。100 時間の学習時間を正しく配分すれば、ぴよパス 64 問で 85% 正答 = 本試験 18 点の再現可能性が高い分野。

編集部が 64 問を作問して気づいたのは、宅建業法は「条文を読めば答えが書いてある素直な分野」 という点だ。権利関係の民法が判例・事例問題で難化するのに対し、宅建業法は条文の数値・文言を正確に覚えていれば選択肢の誤りが明確に浮かび上がる。クーリングオフ 8 日 / 手付金 2 割 / 保全措置 5%・10% / 営業保証金 1,000 万円 / 弁済業務保証金 60 万円 / 報酬計算 3%+6 万 といった数字を条文の文脈とセットで覚え、白紙に書き出す「白紙テスト」を週 1 回実施すれば記憶定着率は 90% を超える。35 条書面と 37 条書面は「契約前の判断材料 / 契約後の証拠」という目的の違いから記載事項を逆算すると暗記負担が半減する。宅建業法 18 点 + 権利関係 8 点 + 法令 6 点 + 税その他 5 点 = 合計 37 点が合格者の標準配分で、宅建業法をしっかり固めれば合格ラインの保険になる。2026 年 10 月 18 日の本試験まで約 6 ヶ月、ぴよパス宅建業法 64 問と模擬試験で条文の数値を完全定着させ、20 問中 18 問以上を安定して叩き出せる状態を 9 月までに作ってほしい。

関連する問題演習

関連記事

広告

🐥

この記事の執筆者

ぴよパス編集部

公的機関の公表データ・法令・試験実施団体の公式情報を根拠に記事を作成。問題は全てオリジナルで、12項目の品質ガードで正確性を担保しています。

編集部について詳しく →

※本記事の内容は一般的な情報提供を目的としており、特定の結果を保証するものではありません。最新の試験情報は各試験の公式サイトでご確認ください。

この記事をシェア

宅地建物取引士資格試験の練習問題を解いてみよう

オリジナル予想問題で実力チェック

オリジナル予想問題で知識を定着させましょう。科目別の学習から模擬試験まで対応しています。