証券外務員一種は、440点満点の7割(308点)以上で合格する試験です。問題は100問で、○×方式が70問(各2点)、五肢選択方式が30問(各10点)。○×を全問正解しても140点にしかならず、残りの168点は五肢選択で取るしかありません。
この記事では、一種の点数の組み立てを先に確認し、二種との差分(デリバティブ・信用取引)に絞った直前1日・3日・1週間の配分を整理します。CBT方式で通年受験できるので、試験日を自分で決めて逆算できるのが一種の直前対策の前提です。
結論: 五肢30問のうち17問以上を取れる状態を作る
- 合格点は 308点。○×70問(140点)+五肢30問(300点)。
- ○×満点でも、五肢で 17問(170点) が要る。○×を5問落とすごとに、五肢で1問余計に取る必要がある。
- 一種で二種より増えるのは、デリバティブ取引(先物・オプション)と信用取引の職務にかかわる範囲。ここは五肢の計算で問われやすい。
- 直前は「新しい範囲を広げる」より、五肢で出る計算の型を確実にする ことに時間を使う。
点数の組み立て — 308点の作り方
| ○×の正解数 | ○×の得点 | 必要な五肢の正解数 | 五肢の得点 | 合計 |
|---|---|---|---|---|
| 70/70 | 140点 | 17/30 | 170点 | 310点 |
| 65/70 | 130点 | 18/30 | 180点 | 310点 |
| 60/70 | 120点 | 19/30 | 190点 | 310点 |
| 55/70 | 110点 | 20/30 | 200点 | 310点 |
| 50/70 | 100点 | 21/30 | 210点 | 310点 |
○×の正答率を8割台(60問前後)と見ると、五肢は30問中19問(6割強) が目標になります。五肢の1問は○×の5問分です。直前の時間は、○×の取りこぼしを1問減らすより、五肢を1問増やす ほうに使うと点が伸びます。
一種で増える範囲 — 二種との差分
一種の範囲は、二種の範囲(法令・諸規則、商品業務、関連科目)に、信用取引とデリバティブ取引の職務にかかわる範囲が上乗せされた形です。二種を受けた人なら、直前は差分に集中できます。
| 差分 | 直前に固める中身 |
|---|---|
| 先物取引 | 取引単位と呼値の単位、損益の計算(買い建てと売り建て)、証拠金の考え方 |
| オプション取引 | コールとプットの買い・売りそれぞれの損益、プレミアムの分け方(本質的価値と時間価値) |
| 信用取引 | 委託保証金の決まり(約定価額の100分の30以上、かつ30万円以上)、追加の保証金が要る場面 |
デリバティブの取引単位や損益の式は、証券外務員一種のデリバティブ対策に整理しています。数字は直前に1回見直すだけで点になる論点です。
進む 法令・諸規則と商品業務は二種と重なる範囲が大きいので、二種の知識で取れる○×を落とさないことが、五肢に時間を回す前提になります。
直前の配分
直前1日(10時間)
| 時間 | やること |
|---|---|
| 0.5時間 | 上の表で自分の目標の行を決める(○×何問・五肢何問) |
| 3時間 | デリバティブ: 先物の損益、オプションの損益とプレミアムを、数字を変えて手で計算する |
| 2時間 | 商品業務の計算: 債券の利回り、投資信託、信用取引の保証金 |
| 3時間 | 本番と同じ100問・2時間40分を1回通す |
| 1.5時間 | 通しで間違えた問題だけを見直す(新しい範囲は広げない) |
直前3日
- 1日目: 法令・諸規則の○×をまとめて解き、取りこぼしの多い論点だけを書き出す。デリバティブの取引単位と損益の式を覚える。
- 2日目: 五肢の計算(デリバティブ・債券・投資信託・信用取引)を型ごとに解く。1つの型を3問以上解いて手順を固める。
- 3日目: 100問・2時間40分を1回通し、間違えた五肢の型だけをもう一度解く。
直前1週間
前半の3日で、法令・諸規則、商品業務、関連科目の○×を1周して取りこぼしを洗い出します。後半の4日は上の「直前3日」を、4日目を見直しに足して回します。通し演習は少なくとも2回 入れて、2時間40分の時間配分を体で覚えておくと、当日の焦りが減ります。
直前にやらないほうがよいこと
- 新しいテキストに手を出す — 直前は、すでに解いた問題の間違いを潰すほうが点になります。
- 五肢の計算を捨てる — 計算は五肢で出るので1問10点です。2問落とすだけで20点、合格点の6%以上を失います。
- ○×の細かい数字の暗記に時間を使いすぎる — ○×は1問2点です。数字を1つ覚える時間で、五肢の型を1つ固めるほうが割に合います。
ぴよパスの練習問題で直前に回す
ぴよパスでは、証券外務員一種のオリジナル練習問題を科目ごとに解けます。本試験の問題の写しではなく、出題範囲にそって独自に作った予想問題です。
- デリバティブ取引 — 先物・オプションの損益と取引の決まり
- 商品業務(株式・債券・投資信託・付随業務) — 計算と信用取引
- 法令・諸規則 — ○×で取りこぼさないための確認
- 関連科目 — 経済・財務・税制・セールス
本試験と同じ形式(100問・440点満点・2時間40分)の模擬試験は Premium の機能です。直前の通し演習に使えます。
まとめ
- 合格点は440点満点の7割308点。○×を満点でも140点で、五肢30問から17問以上が要る。
- ○×を5問落とすごとに五肢で1問余計に要る。直前の時間は五肢を1問増やすほうに使う。
- 一種の差分はデリバティブと信用取引。損益と保証金の計算の型を、数字を変えて手で解く。
- 直前1日なら、計算5時間・通し演習1回・見直し1.5時間。新しい範囲は広げない。
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出典
- 日本証券業協会「外務員資格試験」(一種: 合計100問・○×方式70問・五肢選択方式30問、○×1問2点・五肢1問10点、440点満点の7割308点以上で合格、試験時間2時間40分): https://www.jsda.or.jp/gaimuin/shiken.html
- 金融商品取引法第161条の2に規定する取引及びその保証金に関する内閣府令 第2条・第3条(委託保証金の率と最低額)










