「証券外務員一種」は広く使われている呼び方ですが、試験を行う日本証券業協会の資格名ではありません。協会の規則とページでの名前は 「一種外務員資格」「二種外務員資格」 です。
この記事では、日本証券業協会の「外務員」「保有資格・処分状況の確認方法」のページ、「外務員等資格試験に関する規則」「協会員の外務員の資格、登録等に関する規則」、協会の資格管理部が作った「外務員資格等の取得日等一覧表」(いずれも2026年10月20日に確認)をもとに、正式な名前と履歴書での書き方、取得日の確かめ方を整理します。
協会での正式な呼び方
| 資格名(協会の呼び方) | 試験の名前(規則 第3条) | 英語表記(取得日等一覧表) |
|---|---|---|
| 一種外務員資格 | 一種外務員資格試験 | Class-1 Sales Representative (Qualification) |
| 二種外務員資格 | 二種外務員資格試験 | Class-2 Sales Representative (Qualification) |
| 会員内部管理責任者資格 | 会員内部管理責任者資格試験 | Regular Member's Internal Administrator (Qualification) |
| 特別会員一種外務員資格 | 特別会員一種外務員資格試験 | Special Member's Class-1 Sales Representative (Qualification) |
| 特別会員二種外務員資格 | 特別会員二種外務員資格試験 | Special Member's Class-2 Sales Representative (Qualification) |
| 特別会員内部管理責任者資格 | 特別会員内部管理責任者資格試験 | Special Member's Internal Administrator (Qualification) |
「証券外務員」という語は、協会の文書では 昔の試験や業界団体の試験の名前 に出てきます(昭和41〜48年の「証券外務員資格試験(一般)」、平成8年3月までの業界団体の「第一種証券外務員研修修了認定試験」など)。平成18年(2006年)4月の改正より前の試験の規則の名前も「証券外務員等資格試験規則」でした(今の「外務員等資格試験に関する規則」は2007年9月30日施行)。今の資格名は「証券」を付けない形です。
協会は、一種外務員資格を 二種外務員資格の上級資格 と位置づけています。二種は現物株式などの職務ができ、一種はそれに加えて信用取引・デリバティブ取引を含むすべての有価証券に係る職務ができます。
履歴書の書き方の例
協会は履歴書の書き方を定めていません。下は、協会の資格名に合わせた ぴよパスの書き方の例 です。
| 持っている資格 | 免許・資格欄の書き方の例 |
|---|---|
| 一種 | 日本証券業協会 一種外務員資格 取得 |
| 二種 | 日本証券業協会 二種外務員資格 取得 |
| 一種と二種の両方 | 取った順に「二種外務員資格 取得」「一種外務員資格 取得」の2行。一種は二種の上級資格なので、一種の1行だけでもよい |
| 内部管理責任者 | 日本証券業協会 会員内部管理責任者資格 取得 |
| 銀行・保険会社などで取った特別会員の資格 | 日本証券業協会 特別会員二種外務員資格 取得(「特別会員」を省かない) |
年月は、取得した年月を書きます。合格証がないので、日付は次の章の方法で確かめてから書いてください。
注意 特別会員の資格は、そのままの名前で書いてください。 協会は「特別会員一種、特別会員二種及び特別会員四種の資格は、証券会社の外務員資格としては有効ではありません」としています。「特別会員」を省いて「二種外務員資格」と書くと、別の資格を持っているように読めてしまいます(特別会員の試験は証券外務員の「特別会員二種」とは)。
書くのは「資格」。登録とは別のもの
外務員として働くには、資格に加えて、勤め先を通した 外務員登録 が要ります。履歴書の資格欄に書くのは登録ではなく資格のほうです。
| 資格 | 登録 | |
|---|---|---|
| 何で得るか | 試験の合格 | 勤め先(協会員)を通して協会へ申請 |
| 退職・転職したら | 有効のまま(協会「退職した場合や他の協会員へ転職した場合でも資格は有効です」) | 職務を行わなくなれば抹消される(外務員規則 第14条) |
| 期限 | 原則として無効にならない | 登録を受けている人は5年ごとに資格更新研修。期限内に修了しないと資格の効力が停止され、猶予期間にも修了しないとすべての資格が取り消される(外務員規則 第18条) |
協会は、登録期間中の資格更新研修の未受講や、不都合行為者の認定で取り消された場合を除き、原則として取得した資格が無効になることはないとしています。退職後に研修を受ける機会がなかっただけでは取り消されず、次に登録したあとで受講の義務が生じます(くわしくは証券外務員一種に有効期限はあるか)。
取得日と保有の確かめ方 — 合格証は出ない
協会は「外務員等資格試験の合格証の発行は行っておりません」としています。取得日や保有を確かめたいときは、立場によって方法が違います。
| 立場 | 確かめ方(協会「保有資格・処分状況の確認方法」) |
|---|---|
| 協会員(証券会社・銀行など)や金融商品仲介業者に勤めている | 所属している会社の人事部等に確かめる |
| 協会員や金融商品仲介業者へ転職する | 転職先の人事部等に確かめる(協会員は採用しようとする人の資格の保有状況を確認できる) |
| 2023年1月23日以降に、プロメトリックへ自分で申し込んで受けた | 試験会社から提供されるスコアレポート(PDF)の正解率で合否を確かめる(70%以上が合格) |
| それ以外 | 協会の個人情報開示請求の手続きで、文書で確かめる(申請書の到着から回答書の発送まで原則7営業日程度。電話での開示はしない) |
昔に取った資格は、試験制度の変更で名前が変わっていることがあります。協会は、以前に取った資格は「外務員資格等の取得日等一覧表」で確かめるよう案内しています(平成27年1月の資料で、平成14年3月29日までの会員資格と平成15年8月15日までの特別会員資格の取得日を回号ごとに載せています)。
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まとめ
- 協会の資格名は「一種外務員資格」「二種外務員資格」。「証券外務員」は今の協会の資格名ではない。
- 履歴書は「日本証券業協会 一種外務員資格 取得」のように、協会の資格名に合わせると分かりやすい(書式の決まりはない)。
- 特別会員の資格は「特別会員二種外務員資格」のようにそのまま書く。証券会社の外務員資格としては有効ではない。
- 書くのは資格。退職しても資格は残るが、登録は抹消される。
- 合格証は出ない。取得日は人事部等・スコアレポート・個人情報開示請求で確かめる。
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出典
- 日本証券業協会「外務員」(外務員資格・一種と二種の職務・退職しても資格は有効・特別会員の資格は証券会社で有効でない・資格更新研修): https://www.jsda.or.jp/gaimuin/gaiyou.html
- 日本証券業協会「保有資格・処分状況の確認方法」(合格証は発行しない・資格が無効になる場合・保有の確かめ方): https://www.jsda.or.jp/gaimuin/kakunin.html
- 日本証券業協会「外務員資格等の取得日等一覧表」(平成27年1月・資格の名前・英語表記・昔の試験の名前): https://www.jsda.or.jp/gaimuin/files/shutokuichiran.pdf
- 日本証券業協会「外務員等資格試験に関する規則」第3条: https://www.jsda.or.jp/about/kisoku/files/201020_shikakushiken.pdf
- 日本証券業協会「協会員の外務員の資格、登録等に関する規則」第4条・第14条・第18条: https://www.jsda.or.jp/about/kisoku/20240401_gaimuin.pdf
2026年10月20日に日本証券業協会のページで確かめました。
※ ぴよパスは日本証券業協会とは関係のない学習サイトです。試験名は試験を特定するために使っています。











