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【2026年版】消防設備士乙6の難易度|合格率と科目別の難しさを解説

ぴよパス編集部

この記事で分かること

  • 消防設備士乙6の合格率(約39%)の実態と正しい読み解き方
  • 科目ごとの難易度と不合格になりやすいポイント
  • 甲種・他の乙種との難易度比較
  • 初学者・文系出身者でも合格できるかどうかの判断基準

消防設備士乙6の合格率は約39%

消防設備士乙種第6類(以下、乙6)の合格率は、複数年度の平均で約38〜40%で推移しています。国家資格としては比較的高い水準にあり、年度による大きなブレも少ない安定した試験です。

受験者数は年間2万人前後と消防設備士試験の中で最も多く、知名度・人気ともに高い資格です。

年度受験者数(概算)合格率(概算)
令和4年度(2022年度)約21,000人約38%
令和5年度(2023年度)約22,000人約39%
令和6年度(2024年度)約20,000〜22,000人約38〜40%

※ 一般財団法人消防試験研究センターの公表データをもとにぴよパス編集部が集計・算出したものです。


「合格率39%」が意味すること

合格率39%という数字は「5人受験して2人合格する試験」を意味しますが、この数字をそのまま「難しい試験」と解釈するのは正確ではありません。

受験資格がないため準備不足の受験者が多い

乙6は受験資格が一切なく、年齢・学歴・実務経験を問わず誰でも受験できます。その特性上、「なんとなく受けてみた」「試験直前しか勉強していない」という受験者の割合が他の国家資格より高い傾向があります。

十分な準備をした受験者だけを対象にすれば、合格率はもっと高くなると考えられます。裏を返すと、しっかり勉強して受験した人には合格できる試験です。

足切り制度が合格率を引き下げている

乙6には「各科目40%以上の正答率」という足切りルールがあります。全体の正答率が60%を超えていても、1科目でも足切りラインを下回ると不合格です。この仕組みが、対策の偏りによる不合格者を生み出し、全体の合格率を下げる要因になっています。


科目別の難易度

乙6の試験は筆記3科目と実技1科目で構成されます。それぞれの難易度と特徴を確認しておきましょう。

消防関係法令(10問):難易度★★☆☆☆

法令科目は基本的に暗記で対処できる科目です。消防法・消防法施行令・消防法施行規則の条文に基づき、設置基準の数値・点検周期・用語の定義などが出題されます。

難しく感じる理由の大半は「聞き慣れない用語が多い」という点にあります。ただし、繰り返し練習問題を解けば自然と定着していく類の知識が中心です。

注意すべきは「防火対象物」と「消防対象物」の違いのように、言葉が似ていて混同しやすいひっかけテーマが含まれている点です。言葉の定義を正確に押さえることを意識して学習しましょう。

基礎的知識(機械)(5問):難易度★★★★☆

文系出身者が最も苦戦する科目です。 力のモーメント・パスカルの原理・ボイル・シャルルの法則・金属の性質・電気化学的腐食など、中学〜高校レベルの物理・化学の知識が問われます。

この科目の怖いところは出題数が5問しかないにもかかわらず、足切りラインが2問(40%)であることです。3問以上ミスると、他の科目でいくら高得点を取っていても即不合格になります。

機械系・電気系の実務経験がある方や理系出身者には比較的取り組みやすい科目ですが、文系出身者には最大の壁です。頻出テーマに絞って3〜4問を確実に取ることを目標にしましょう。

構造・機能及び整備(15問):難易度★★★☆☆

出題数が最多の15問を占める最重要科目です。消火器の構造・機能(約9問)と点検・整備(約6問)の2つのブロックに分かれます。

覚える量は多いものの、すべて「消火器」という一つのテーマに集中しているため、学習の焦点が絞りやすいのが特徴です。

最頻出のテーマは「蓄圧式と加圧式の違い」です。蓄圧式は容器内に消火薬剤と圧縮ガスを一緒に充填する方式で指示圧力計があること、加圧式は加圧用ガスボンベを別に内蔵する方式であることを押さえておくと多くの問題に応用できます。

また、各消火器の適応火災(A・B・C火災)と消火作用(窒息・冷却・抑制・希釈)もセットで覚えることが高得点の鍵です。

実技(鑑別等)(5問):難易度★★★★☆

乙6の合否を最も左右する科目です。 すべて記述式のため「なんとなく」では正解できません。消火器の写真・イラストを見て名称や用途、操作方法などを記述します。

5問中3問正解(60%)が必要なため、2問ミスると不合格になります。不合格者の体験談でも「筆記は自信があったが実技で落ちた」という声が圧倒的に多いのがこの科目です。

特に難しいとされるのが「消火器の写真鑑別」です。粉末消火器(蓄圧式)と強化液消火器は外観が似ており、白黒写真での判別に苦労する受験者が多くいます。テキストの文字情報だけでなく、実際の写真を繰り返し確認する練習が欠かせません。


他の消防設備士資格との難易度比較

乙種各類との比較

消防設備士の乙種には1〜7類があります。それぞれの対象設備と難易度を比較してみましょう。

種別対象設備おおよその合格率難易度
乙1類屋内消火栓設備・スプリンクラー設備など約35〜40%★★★☆☆
乙2類泡消火設備約30〜40%★★★☆☆
乙3類不活性ガス消火設備・ハロゲン化物消火設備など約35〜40%★★★☆☆
乙4類自動火災報知設備・ガス漏れ火災警報設備など約35〜40%★★★★☆
乙5類避難器具約40〜45%★★☆☆☆
乙6類消火器約39%★★★☆☆
乙7類漏電火災警報器約50〜60%★★☆☆☆

乙6は乙種の中で中程度の難易度に位置しています。乙4類(自動火災報知設備)は電気系の知識も問われるためやや難しく、乙5類・乙7類は合格率が高く取り組みやすい傾向があります。

甲種との比較

甲種は乙種に比べて難易度が上がります。消防設備の設置工事も担当できる分、受験資格(学歴・実務経験など)が必要になり、試験には乙種にはない「製図試験」が加わります。甲種の合格率は多くの類で20〜30%程度と、乙種より低い水準です。

消火器の点検・整備業務のみを行うには乙6で十分であり、まず乙6を取得してから必要に応じて他の類や甲種へ進む受験者が多い傾向があります。

他の国家資格との比較

資格名合格率(概算)難易度
消防設備士乙6約39%★★★☆☆
危険物取扱者乙4約37%★★★☆☆
第二種電気工事士(筆記)約60%★★☆☆☆
宅地建物取引士約15〜17%★★★★☆

合格率・学習内容ともに危険物取扱者乙4と同程度の難易度といえます。「しっかり準備すれば独学で合格できる国家資格」という点も共通しています。


初学者・文系出身者でも合格できるのか

結論:初学者・文系出身者でも十分合格できます。

ただし、次の点を押さえておく必要があります。

文系出身者が注意すべき点

  • 「基礎的知識(機械)」は苦戦しやすいが、頻出テーマに絞れば3〜4問は確実に取れる
  • 覚えるべきテーマはほぼ固定されており、物理・化学の深い理解よりも「パターンを覚える」アプローチが有効

初学者が押さえるべき攻略ポイント

  • 最初から実技(鑑別)の練習を学習に組み込む
  • 苦手科目を「捨て科目」にしない(足切りルールがあるため)
  • 構造・機能及び整備(15問)を最優先に学習して得点源にする

消防設備士乙6の試験範囲は「消火器に関する知識」という明確に絞られた分野です。受験資格が不要で誰でも挑戦できることも含め、最初の消防設備士資格として最適な入門資格と評価されています。

ぴよパスの消防設備士乙6練習問題では、科目別・テーマ別に分類したオリジナル練習問題を無料で提供しています。難易度を体感してから学習計画を立てることができます。


まとめ:難易度は中程度、準備次第で合格できる試験

消防設備士乙6の難易度についてまとめます。

  • 合格率は約39%で安定しており、準備次第で合格できる資格
  • 科目別では「基礎的知識(機械)」と「実技(鑑別)」が難しい
  • 乙種の中では中程度の難易度で、危険物取扱者乙4と同水準
  • 初学者・文系出身者でも適切な対策を取れば合格圏内に入れる
  • 足切りルールがあるため、苦手科目を放置することは致命的

難易度に対して過度に構えず、まずは学習を始めることが大切です。30〜50時間の計画的な学習で、合格レベルに到達できる試験です。

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