消防設備士乙6の令和7年度(2025年度)の合格率は35.6%です。消防試験研究センターの集計では、受験者32,400人に対して合格者11,541人でした。2026年9月13日に確認した最新の年度全体の結果です。
令和8年度は4〜6月の途中集計が公表されており、乙6は36.9%です。年度全体の35.6%と期間が違うため、そのまま比べて「今年は易しくなった」とは判断できません。出典は令和7年度の試験実施状況と現在の試験実施状況です。
直近3年度の受験者数・合格者数・合格率
同じ4月〜翌年3月の年度全体で並べると、次のようになります。「約38%」という一つの目安だけでなく、どの年度の数字かも確認してください。
| 年度 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
|---|---|---|---|
| 令和7年度(2025年4月〜2026年3月) | 32,400人 | 11,541人 | 35.6% |
| 令和6年度(2024年4月〜2025年3月) | 25,835人 | 9,345人 | 36.2% |
| 令和5年度(2023年4月〜2024年3月) | 25,136人 | 9,567人 | 38.1% |
出典:令和7年度集計と前年度比較、令和6年度集計と前年度比較。率はセンターの公表値です。
令和7年度は前年度より受験者・合格者とも増えていますが、合格率は0.6ポイント低くなっています。この事実だけでは、問題の難化や受験者の学習不足が原因かどうかは分かりません。人数の増減と率の変化は分けて読みます。
令和8年度は「4〜6月同士」で比較する
年度途中の情報を確認するときは、公表済みの期間をそろえます。2026年9月13日時点で掲載されていた乙6の4〜6月集計は以下のとおりです。
| 比較する期間 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
|---|---|---|---|
| 令和8年度4〜6月(2026年) | 5,212人 | 1,924人 | 36.9% |
| 令和7年度4〜6月(2025年) | 4,441人 | 1,733人 | 39.0% |
同期間では2.1ポイント低い結果です。ただし、これは年間の最終結果ではありません。更新後はセンターの試験実施状況の対象月と、比較欄の年度を確認してください。
合格率の分母は「受験者」。欠席者を混ぜない
令和7年度の率は、11,541人÷32,400人×100で約35.6%となります。公式表には申請者数と受験者数が別々に載っており、合格率の計算に使うのは受験者数です。申し込んだものの受験しなかった人を分母に含めて、「欠席者が多いから率が低い」と説明することはできません。
また、この表からは、受験者が何時間勉強したか、独学か講座か、どの科目が不足したかは読み取れません。「準備した人だけなら高確率で受かる」「不合格の大半は基礎科目の足切り」といった割合を、この集計から作ることもできません。
| 統計で確認できること | この統計だけでは判断できないこと |
|---|---|
| その期間に受験・合格した人数と合格率 | あなた個人が合格する確率 |
| 同じ集計期間の前年との差 | 差が生まれた原因や問題の難化 |
| 類ごとの受験者数と合格率 | 同じ人が別の類を受けた場合の通りやすさ |
| 乙6全体の結果 | 不合格者の科目別内訳・必要な勉強時間 |
他の乙種と比べるときも、合格率を難易度順位にしない
令和7年度の乙種を同じ期間で比べると、乙6の35.6%に対して乙5は41.2%、乙7は64.7%です。「乙6は乙7に次いで合格率が高い」という説明は、この年度の集計とは合いません。
| 試験区分 | 令和7年度の合格率 |
|---|---|
| 乙種1類 | 28.5% |
| 乙種2類 | 29.7% |
| 乙種3類 | 26.8% |
| 乙種4類 | 34.0% |
| 乙種5類 | 41.2% |
| 乙種6類 | 35.6% |
| 乙種7類 | 64.7% |
出典:令和7年度の試験実施状況。対象設備や試験科目が異なり、受験者も同じ集団ではありません。免除の適用にも違いがあります。率が高い類を選ぶだけで、必要な資格や学習内容を決めないようにしましょう。
仕事で使いたい設備や、すでに持っている知識を先に整理したうえで、公式の試験科目と免除一覧表を確認すると比較しやすくなります。
自分の対策は、合格率より「科目ごとの理解」で決める
乙6の合格条件は、筆記の各科目40%以上、筆記全体60%以上、実技60%以上です。実技を含めて一つの合計点を出すだけでは判定できません。公式の合格基準に沿った必要正解数・採点例・科目免除後の計算は、乙6の合格基準にまとめています。
これから勉強するなら、まず各科目の練習を解き、間違えた理由を記録してみてください。「知識がなかった」「条件を読み違えた」「計算の式や単位を誤った」「選べるが言葉で書けない」と分けると、同じ問題を繰り返すだけでは補えない部分が見えてきます。
ぴよパスはオリジナル予想問題・練習問題を提供しています。公式過去問や本番の写真・図面、採点を再現するものではありません。特に実技は、選択肢の正誤だけでなく、自分の言葉で答える練習を教材と組み合わせて進めてください。
教材の一例として、工藤政孝『わかりやすい!第6類消防設備士試験 新訂第2版』があります。出版社提供の書誌で2026年3月刊・ISBN9784770329677を確認しています。すでに教材がある場合は、版・改訂情報・正誤表を確認して活用できます。








