模試は、受ける時期で役割を変える
一級ボイラー技士の模試は、いつ受けても同じ意味になるわけではありません。
早い時期の模試は、合否判定ではなく現在地の確認です。中盤の模試は、弱点修正が効いたかを見る時間です。直前の模試は、新しい知識を増やすためではなく、本番で起きる事故を減らすために使います。
軸は、次の3回です。
| 時期 | 模試の役割 | 見るもの |
|---|---|---|
| 6週間前 | 現在地を知る | 科目別得点、保留数、時間 |
| 3週間前 | 修正が効いたか確認する | 前回の低い科目の変化 |
| 直前 | 事故を減らす | 時間配分、空欄、読み違い |
模試の目的を毎回変えると、点数に振り回されにくくなります。

6週間前の模試は、低い科目を見つける
6週間前の模試は、まだ点数が低くても構いません。目的は、どの科目へ時間を置くかを決めることです。
| 見るもの | 使い方 |
|---|---|
| 科目別得点 | 構造、取扱い、燃料及び燃焼、関係法令を並べる |
| 保留数 | 迷いが多い科目を見つける |
| 計算の止まり方 | 式が出ないのか、単位で崩れるのかを見る |
| 法令数字 | 数字だけの暗記になっていないかを見る |
6週間前に大事なのは、合計点ではありません。残り時間をどこへ置くかです。低い科目が分かれば、次の3週間の勉強が具体的になります。
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3週間前の模試は、修正が効いたかを見る
3週間前の模試では、前回の低い科目が上がったかを見ます。
| 前回の弱点 | 3週間前に見ること |
|---|---|
| 水管ボイラー | 図で流れを追えるようになったか |
| 取扱い用語 | 似た現象を区別できるか |
| 空気比・熱量 | 式と単位を先に書けるか |
| 法令数字 | 数字を場面で分けられるか |
ここで点が上がらない場合、模試をもう一回増やすより、戻る教材を変えます。問題を解くだけで同じ間違いが続くなら、テキスト、図、計算ノート、法令数字の表へ戻ります。
直前の模試は、事故確認に使う
直前の模試で新しい弱点を広げすぎると、不安だけが増えます。直前は、得点を大きく伸ばすより、分かっていた問題を落とさないことを優先します。
| 直前に見ること | 確認する理由 |
|---|---|
| 空欄 | 解ける問題を落とさない |
| 解答欄のずれ | 連鎖ミスを防ぐ |
| 否定表現 | 正しいもの、誤っているものを取り違えない |
| 単位 | kJ/MJ、パーセント/小数を混ぜない |
| 法令数字 | 25㎡、500㎡、40%/60%の場面を確認する |
直前模試の点数が悪くても、全部をやり直す必要はありません。低い科目と事故の原因だけ拾います。
4科目が終わる前の模試は、診断として扱う
4科目をまだ全部終えていない時期に模試を受けると、点数は低く出ます。それでも、診断としては使えます。
| 状態 | 模試の使い方 |
|---|---|
| 2科目だけ終わっている | 終わった科目だけ採点を重く見る |
| 計算が未完成 | 燃料及び燃焼は保留数を見る |
| 法令が未完成 | 数字の混同をメモする |
| 全体通読前 | 合否判定にしない |
未学習の低得点で落ち込む必要はありません。早い模試は「どこが未完成か」を見せてくれるものです。
模試を増やしすぎると、復習が薄くなる
模試は多ければ多いほどよい、というものではありません。受けるだけで復習が薄くなると、同じ間違いを繰り返します。
| 状態 | 調整 |
|---|---|
| 模試の復習が終わっていない | 次の模試を入れない |
| 低い科目が同じ | 通し模試より科目別演習にする |
| 計算だけ止まる | 計算だけ短く解く |
| 法令数字だけ混ざる | 数字表を作ってから小テストにする |
通し模試は、弱点を見つけるには便利です。ただし、弱点を直すのは模試の外です。
残り時間で、模試の形を変える
残り時間が短いほど、通し模試を増やすより、狭く確認します。
| 残り時間 | 模試の入れ方 |
|---|---|
| 2か月以上 | 6週間前の診断に向けて、科目別の短い演習を入れる |
| 1か月 | 通し模試を1回入れ、低い科目を翌週に戻す |
| 2週間 | 通し模試は1回まで。あとは低い科目を短く確認する |
| 3日前 | 新しい通し模試を増やさず、前回の誤答と事故確認だけ見る |
直前に新しい模試を詰め込むと、見たことのない間違いで不安が増えます。3日前は、広げるより整える時間です。
記録表は、点数だけで終わらせない
模試ごとに、点数だけではなく、次の4つを残します。
| 記録するもの | 例 |
|---|---|
| 科目別得点 | 構造6、取扱い7、燃焼4、法令6 |
| 保留数 | 計算で計が5つ |
| 時間 | 1巡目が110分かかった |
| 次の修正 | 燃焼の式と単位を3日戻す |
点数は結果です。次の修正まで書いて、模試が勉強計画になります。
ぴよきちメモ
一級ボイラー技士の模試は、時期ごとに役割を変えると使いやすくなります。
6週間前は、低い科目を見つける。3週間前は、直した場所が上がったかを見る。直前は、時間配分と見直しの事故を減らす。
模試を受けた回数そのものは、合格力ではありません。模試で見つけた弱点を、次の勉強で直せたかが大事です。
点数に振り回されず、科目別得点、保留数、時間、誤答理由を見てください。模試は不安を増やすイベントではなく、本番前に崩れ方を小さくする道具です。
出典・参考(2026年5月23日確認):
- 公益財団法人 安全衛生技術試験協会 一級ボイラー技士の紹介 — 試験科目、各科目の問題数、試験時間、合格基準
- 一般社団法人 日本ボイラ協会 一級ボイラー技士免許の取得について — 一級ボイラー技士試験科目





























































