復習は、全部もう一度読むことではない
一級ボイラー技士の復習で疲れるのは、間違えた問題も、正解した問題も、全問を同じ濃さでやり直そうとするからです。
復習で決めるのは、どの問題を、いつ、何のために戻すかです。
| タイミング | やること | 目的 |
|---|---|---|
| 解いた当日 | 復習予約を作る | 間違えた理由を忘れない |
| 翌日 | 思い出せるか見る | 解説依存を減らす |
| 3日後 | 同じ理由を解き直す | 分かったつもりを外す |
| 1週間後 | 科目を混ぜて確認する | 本番の並びに近づける |
| 直前期 | 間隔を縮める | 新しい不安を増やさない |
安全衛生技術試験協会の案内では、一級ボイラー技士は4科目それぞれ10問、合格基準は各科目40%以上かつ全科目合計60%以上です。1科目だけ低い状態を残さないためにも、復習は科目と理由で管理します。

解いた当日は、復習予約だけ作る
問題を解いた直後は、答えを覚えています。その場でもう一度解けても、本当に定着したとは限りません。
当日にやるのは、長い復習ではなく予約作りです。
| 書くこと | 例 |
|---|---|
| 科目 | 燃料及び燃焼 |
| 間違えた理由 | 空気比の分母分子を逆にした |
| 戻る場所 | 計算ノートの空気比 |
| 次に見る日 | 翌日、3日後、1週間後 |
ここで「なぜ間違えたか」を残さないと、翌日にはただの不正解としてしか見えません。当日の記憶が残っているうちに、戻る場所まで決めます。
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翌日は、解説を読む前に思い出す
翌日の復習でやることは、解説を読み直すことではありません。解説を見る前に、自分で思い出せるかを見ます。
| 問題の種類 | 翌日に見ること |
|---|---|
| 用語 | 似た用語との違いを一言で言えるか |
| 計算 | 求めるもの、式、単位を再現できるか |
| 法令数字 | 数字を場面で言えるか |
| 読み違い | 設問の向きに気づけるか |
| 勘で正解 | 根拠を一行で言えるか |
思い出せなければ、そこで悪いわけではありません。翌日に忘れているからこそ、復習の対象として残せます。
3日後は、同じ理由の問題を解き直す
翌日に分かった問題でも、3日後に戻ると手が止まることがあります。3日後は、同じ問題か、同じ理由で間違えやすい問題を解き直します。
| 間違えた理由 | 3日後にやること |
|---|---|
| 水管の流れが見えない | 白紙に水と蒸気の流れを描く |
| 附属設備が混ざる | 過熱器、エコノマイザ、空気予熱器を何を温めるかで分ける |
| 空気比が逆になる | 実際空気量 ÷ 理論空気量を選択肢なしで書く |
| 法令数字が混ざる | 25㎡、500㎡、1月以内ごと、3年間を場面別に並べる |
| 用語で迷う | 原因、現象、処置を横並びにする |
3日後の目的は、答えを覚えているかではありません。間違えた理由が直ったかを見ることです。
1週間後は、科目を混ぜて確認する
1週間後は、同じ分野だけを見ていると簡単に感じます。本番では4科目が並ぶので、復習でも少し混ぜます。
| 混ぜ方 | 確認すること |
|---|---|
| 構造 + 取扱い | 装置名と運転時の扱いがつながるか |
| 燃焼 + 計算 | 式と単位を落ち着いて出せるか |
| 法令 + 数字 | 数字を場面で取り出せるか |
| 用語 + 選択肢 | 入れ替えに気づけるか |
1週間後に混ぜても崩れない問題は、本番でも使いやすくなっています。逆に、同じ分野なら解けるのに混ぜると止まる問題は、もう一度3日後の復習へ戻します。
間違いの種類で、復習の濃さを変える
全問を同じ回数だけ復習すると時間が足りません。間違いの種類で濃さを変えます。
| 状態 | 復習の濃さ |
|---|---|
| 理由まで言えて正解 | 1週間後に軽く確認 |
| 迷って正解 | 翌日と3日後に根拠を確認 |
| 不正解 | 翌日、3日後、1週間後に戻す |
| 同じ理由で2回間違えた | 毎日短く見る |
| 計算で止まった | 式と単位だけを別枠で戻す |
復習は、正解した問題を気持ちよく読み返す時間ではありません。不安定な問題を見つけて、安定するまで戻す時間です。
直前期は、間隔を縮める
試験まで時間がないときに、1週間後の復習を待つ必要はありません。残り時間に合わせて間隔を縮めます。
| 残り時間 | 復習の入れ方 |
|---|---|
| 1か月以上 | 当日、翌日、3日後、1週間後で回す |
| 2週間 | 翌日、2〜3日後、週末に混ぜる |
| 1週間 | ×と△だけを毎日短く戻す |
| 3日前 | 新しい範囲を増やさず、式、数字、用語だけ見る |
| 前日 | 間違えた理由の一行メモだけ確認する |
直前期は、復習対象を増やすほど不安が増えます。新しい問題を広げるより、すでに間違えた理由を戻します。
復習リストは、増やしすぎない
復習リストが長くなると、開くのが重くなります。1問につき1行で十分です。
| 日付 | 科目 | 理由 | 次に見る日 |
|---|---|---|---|
| 5/23 | 構造 | 水管と丸を逆に読んだ | 5/24 |
| 5/23 | 燃焼 | 空気比の式が逆 | 5/24 |
| 5/23 | 法令 | 保存期間と実施周期を混ぜた | 5/26 |
長い反省文を書くより、次に見る日まで決めます。復習は、気合いで覚える作業ではなく、戻る日を予約する作業です。
復習できない日は、印だけ残す
忙しい日には、予定通りに復習できないことがあります。その日に全部取り返そうとすると、復習が重くなります。
できない日は、印だけ残します。
| 状態 | 動き |
|---|---|
| 5分だけある | ×と△の見出しだけ見る |
| 10分ある | 計算の式と単位だけ見る |
| 15分ある | 法令数字を場面別に見る |
| 30分ある | 3日後の解き直しまでやる |
復習は、毎回きれいにできなくても続けられます。大事なのは、戻る対象を見失わないことです。
ぴよきちメモ
一級ボイラー技士の復習は、「何回読むか」より「いつ、何を戻すか」です。
解いた当日は、間違えた理由と次に見る日を残す。翌日は解説を見る前に思い出す。3日後は同じ理由の問題を解き直す。1週間後は科目を混ぜる。
全部を同じ濃さで回さなくて大丈夫です。理由まで言える問題は軽く、迷った問題と不正解は厚く。計算は式と単位へ、用語はペアへ、法令数字は場面へ戻ります。
復習は、忘れた自分を責める時間ではありません。忘れた場所を見つけて、次に戻る日を決める時間です。
出典・参考(2026年5月23日確認):
- 公益財団法人 安全衛生技術試験協会 一級ボイラー技士の紹介 — 試験科目、各科目の問題数、試験時間、合格基準
- 一般社団法人 日本ボイラ協会 一級ボイラー技士免許の取得について — 一級ボイラー技士試験科目



























































