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【2026年版】一級ボイラー技士の計算問題対策|理論空気量・空気比・発熱量の解き方

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目次

この記事で分かること

  • 一級ボイラー技士の計算問題の出題傾向と問題数
  • 理論空気量・空気比・発熱量の計算公式と解き方の手順
  • 筆算で解くための計算テクニック
  • 計算問題が苦手な場合の得点確保戦略

計算問題の概要:出題数と出題科目

一級ボイラー技士の試験では計算問題が燃料及び燃焼科目(10問)を中心に出題されます。出題数は試験回によって変動しますが、1〜3問程度が標準的です。

計算問題の主な種類:

  1. 理論空気量の計算:燃料1kgの完全燃焼に必要な空気量を求める
  2. 空気比の計算:実際空気量と理論空気量から空気比を求める
  3. 発熱量の計算:高発熱量と低発熱量の換算・比較
  4. 排ガス分析から空気比を推定:CO₂・O₂の濃度から燃焼状態を判断

計算問題は全40問中の少数ですが、解ける状態を作ることで得点に余裕が生まれます。逆に計算問題を完全に捨てても、暗記問題で確実に得点すれば合格は十分可能です。


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理論空気量の計算

理論空気量とは

燃料が完全燃焼するために最低限必要な空気の量を「理論空気量」といいます。実際の燃焼では完全燃焼させるために理論空気量より多くの空気を供給します。

重油(液体燃料)の理論空気量の目安

液体燃料の理論空気量は元素組成(炭素C・水素H・酸素O・硫黄S)から計算されます。

重油1kgの理論空気量(概算):約10〜11 Nm³/kg

「Nm³」はノルマル立方メートルを意味し、0℃・1気圧の標準状態での体積を表します。

元素組成からの計算方法(基本的な考え方)

液体燃料の理論酸素量(O₀)は以下の式で求められます。

O₀ = 1.867C + 5.6H + 0.7S - 0.7O(Nm³/kg)

ここで C・H・S・O は燃料の質量分率(kg/kg)を示します。

理論空気量(A₀)は酸素と空気の割合(酸素は空気の約21%)を使って求めます。

A₀ = O₀ / 0.21(Nm³/kg)

試験では「元素組成の数値が与えられ、理論空気量を求める」形式が典型的です。公式に数値を代入して計算する練習を繰り返すことが攻略の近道です。

計算の手順(問題を解くとき)

  1. 問題文から C・H・S・O の数値を読み取る
  2. 理論酸素量の式に代入して O₀ を求める
  3. O₀ ÷ 0.21 で理論空気量 A₀ を求める
  4. 単位(Nm³/kg)を確認する

空気比の計算

空気比とは

「実際に供給した空気量(A)」が「理論空気量(A₀)」の何倍かを表す数値が空気比(m)です。

m = A / A₀
  • m = 1.0 のとき:理論量ちょうどの空気供給(完全燃焼・理想状態)
  • m > 1.0 のとき:過剰空気供給(実際の燃焼では1.1〜1.3が一般的)
  • m < 1.0 のとき:酸素不足で不完全燃焼

排ガスのCO₂濃度から空気比を推定する

排ガス中のCO₂濃度(実測値)とCO₂最大値(完全燃焼時の理論値)から空気比を推定する方法もあります。

m ≒ CO₂max / CO₂(測定値)

試験での出題パターン:「空気比が1.2のときの過剰空気量を求めよ」「排ガスのCO₂濃度が12%のとき、CO₂maxが15%だとすると空気比はいくらか」などの形式で出題されます。

空気比の適正範囲

燃料の種類一般的な空気比の目安
液体燃料(重油)1.1〜1.3
気体燃料(都市ガス)1.05〜1.2
固体燃料(石炭)1.3〜2.0

空気比が大きすぎると排ガス熱損失が増加し、熱効率が下がります。逆に小さすぎると不完全燃焼になりCOが発生します。


発熱量の計算

高発熱量と低発熱量の違い

種類説明
高発熱量(HHV)燃焼で生じた水蒸気が凝縮する際の潜熱も含めた発熱量
低発熱量(LHV)水蒸気が凝縮しない状態での発熱量(実用上の発熱量)

実際のボイラー運転では排ガス温度が高く水蒸気は凝縮しないため、低発熱量を使った計算が実用的です。

高発熱量から低発熱量への換算

低発熱量 = 高発熱量 - 2,500 × H × 9

ここで H は燃料1kgあたりの水素の質量分率(kg/kg)、9は水素が燃焼して水になるときの質量比、2,500はおよその蒸発潜熱(kJ/kg)を表します。

試験での出題パターン:「高発熱量と水素含有率から低発熱量を求めよ」という問題が典型です。


伝熱計算(補足:出題される場合)

ボイラーの伝熱に関連する計算問題は出題頻度が高くありませんが、知識として把握しておくと安心です。

伝熱量の基本式

Q = k × A × ΔT

Q:伝熱量(kW または W) k:熱貫流率(W/m²K) A:伝熱面積(m²) ΔT:温度差(K)

この式の意味を理解しておくと「伝熱面積を増やすと熱効率が上がる」「スケールが付着すると熱貫流率が下がる」といった定性的な理解にも結びつきます。


計算が苦手な場合の得点確保戦略

計算問題を全問不正解でも、燃料及び燃焼科目の残り7〜9問を正解すれば40%(4問)の足切りは回避できます。

計算捨て戦略の実践ポイント

  1. 計算問題を見て30秒で解法が浮かばなければ即座に後回しにする
  2. 燃料の特性(引火点・動粘度・発熱量の種類)の暗記問題を確実に正解する
  3. バーナの種類・燃焼管理の方法の暗記問題に重点を置く
  4. 計算問題はテストの最後に残り時間を使って取り組む

重要な認識:計算問題が苦手であることを早期に判断して暗記問題特化型の学習に切り替えることは「諦め」ではなく「合理的な資源配分」です。


筆算のテクニック(試験本番で使える計算法)

一級ボイラー技士の試験では電卓を使用できません。試験に出る計算問題は複雑な暗算を必要としない設計になっていますが、以下のテクニックが役立ちます。

大きい数の掛け算を分解する

例:1.867 × 0.72 → 1.867 × 0.7 = 1.3069、1.867 × 0.02 = 0.03734 → 合計 ≒ 1.344

このように「整数部分」と「端数部分」に分けて計算する習慣を身につけると筆算のミスが減ります。

計算途中の単位を書き残す

単位を省略して計算すると、最後に答えの単位を確認した際に「kgとkJ/kgを混同していた」というミスが発生します。計算の各ステップで単位を書き残す習慣を持つことで、単位ミスを防げます。

選択肢から逆算する

五肢択一の場合、選択肢の数値の差が大きければ「大体の計算で正解を絞れる」場合があります。精密な計算より「この答えは選択肢のどれに近いか」を先に確認する方法で時間を節約できます。


まとめ

  • 計算問題は燃料及び燃焼科目を中心に1〜3問程度の出題
  • 主要な計算:理論空気量(元素組成から計算)・空気比(実際空気量÷理論空気量)・発熱量換算
  • 計算問題は公式の意味を理解してから数値代入の練習を繰り返すことで習得できる
  • 電卓不可のため、筆算では「分解計算・単位確認・選択肢からの逆算」の3テクニックが有効
  • 計算が苦手な場合は暗記問題特化型戦略で合格点を確保できる

計算知識の定着を練習問題で確認してみましょう。

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この記事の執筆者

ぴよパス編集部

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※本記事の内容は一般的な情報提供を目的としており、特定の結果を保証するものではありません。最新の試験情報は各試験の公式サイトでご確認ください。

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