この記事では、100問の構成と使い方に加えて、試験の形、合格基準、国内合格者の免除、法令の基準日、受験者数と合格率を、日本旅行業協会 (JATA) の公式の資料と旅行業法施行規則から確かめてまとめます。
4科目139問・200分のマークシート
令和6〜8年度の正解表から分かる形は次のとおりです。問題数と配点は3年とも同じでした。
| 科目 | 問題 | 満点 |
|---|---|---|
| 旅行業法及びこれに基づく命令 (旅行業法令) | 25問 | 100点 |
| 旅行業約款、運送約款及び宿泊約款 (約款) | 30問 | 100点 |
| 国内旅行実務 | 32問 | 100点 |
| 海外旅行実務 | 52問 | 200点 |
全科目を受ける場合は、第1時限が旅行業法令と約款で80分、第2時限が国内旅行実務と海外旅行実務で120分です。国内旅行業務取扱管理者の試験がCBTなのに対して、総合はマークシートで、年に1回、全国8か所で行われます。
記号はa〜dの4つで、旅行業法令と約款、海外旅行実務には正解を複数選ぶ問題が混ざります。ぴよパスの画面は1つ選ぶ作りなので、複数を選ぶ問題は「正しいものの組合せ」を選ぶ形に寄せています。
合格基準は各受験科目で満点の60%
令和7年度の案内では、各受験科目で満点の60%以上が合格点です。旅行業法令・約款・国内旅行実務は60点、海外旅行実務は120点が線になります。令和8年度の基準は、結果の発表と同じ2026年12月10日に公表される予定です。
- 合計点では判定されないので、1科目でも線に届かないと不合格です。
- 科目合格の制度があるのは国内旅行実務と海外旅行実務だけで、旅行業法令と約款にはありません。
国内の合格者は2科目が免除
旅行業法施行規則第20条第1号により、国内旅行業務取扱管理者試験に合格した人は、総合の旅行業法令と国内旅行実務が免除されます。受けるのは約款 (40分) と海外旅行実務 (80分) です。令和7年度は受験者の29.1%がこの区分でした。
国内の試験の科目合格では、この免除は受けられません。同じ年度に国内に合格しても、その年の総合では免除を使えません。国内の問題は国内旅行業務取扱管理者の練習問題で練習できます。
100問の構成
本試験の4科目の下を、学びやすいように10分野に分けました。
| 科目 | 分野 | 問題 |
|---|---|---|
| 旅行業法令 | 旅行業法令 | 12問 |
| 約款 | 旅行業約款 | 12問 |
| 約款 | 運送約款・宿泊約款 | 6問 |
| 国内旅行実務 | 運賃・料金 | 8問 |
| 国内旅行実務 | 観光地理 | 8問 |
| 海外旅行実務 | 旅券・通関・検疫・為替 | 18問 |
| 海外旅行実務 | 出入国の手続 | 10問 |
| 海外旅行実務 | 国際航空の運賃・実務 | 10問 |
| 海外旅行実務 | 主要国の観光 | 8問 |
| 海外旅行実務 | 旅行英語 | 8問 |
海外旅行実務を54問にしたのは、受験者の8割以上が受け、500点のうち200点を占める科目だからです。
ぴよパスで練習できないところ
- 国際航空運賃の計算規則: TPMとMPMを使う計算や都市コードの網羅は、公開の一次情報で確かめられないので扱っていません。運賃の問題は、架空の運賃規則を問題文に示して当てはめる形です。
- 市販の時刻表の読み取り: 問題文に示した架空の便と表で練習します。
- 査証と電子渡航認証の額: 変わりやすいので額は問わず、要るかどうかと期間を問います。解説には確かめた日を書いています。
どの時点の法令で出題されるか
令和8年度の受験案内では、出題の根拠となる法令・規則は令和8年8月1日現在に施行・有効なものとされています。国内の試験は6月1日なので、基準日が違います。
2026年7月1日に旅券の手数料と国際観光旅客税が変わりました。古い教材の数字はそのまま使えないことがあります。ぴよパスの問題は、2026年8月1日・2026年11月7日・2027年8月1日の3つの版で中身が同じ条を正解の根拠にしています。
試験日と受験料
| 項目 | 令和8年度 |
|---|---|
| 申請 | 2026年7月16日〜8月7日 (インターネットのみ) |
| 試験日 | 2026年10月25日 |
| 結果の発表 | 2026年12月10日 (予定) |
| 受験手数料 | 13,000円 (非課税)・ほかにシステム利用料660円 (税込) |
受験資格の制限はありません。令和9年度の日程は、2026年11月7日の時点ではまだ公表されていません。
受験者数と合格率
令和7年度の実施結果です。
| 区分 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
|---|---|---|---|
| 全体 | 4,519人 | 1,179人 | 26.1% |
| 全科目を受けた人 | 1,948人 | 227人 | 11.7% |
国内の合格者が免除を使って受ける区分の合格率は29.6%でした。全科目は範囲が広いので、先に国内に合格してから総合を受ける順も考えられます。
練習問題の使い方
分野ごとに解けるので、苦手な分野だけをくり返せます。全科目を受ける人は海外旅行実務から、国内の合格者は海外旅行実務と約款に絞って進めると、受ける科目に時間を使えます。
練習問題と解説は無料です。模擬試験 (Premium) は模擬試験のページから受けられます。問題数と時間はぴよパスの設定で、本試験の形を再現したものではありません。
まとめ
- 本試験は4科目139問・500点満点で、各受験科目で満点の60%以上が合格点です。
- 国内の合格者は旅行業法令と国内旅行実務が免除され、約款と海外旅行実務を受けます。
- 法令の基準日は8月1日です。2026年7月に変わった旅券の手数料と国際観光旅客税に注意してください。
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出典
- 日本旅行業協会「令和8年度 総合旅行業務取扱管理者試験 受験案内」「令和7年度の合格基準」「過去5年間の実施結果」「試験問題・正解」(正解表のみ確認): https://www.jata-net.or.jp/seminar/ (2026年11月7日確認)
- e-Gov 法令検索「旅行業法」「旅行業法施行規則」「旅券法」「国際観光旅客税法」




