消防設備士乙種第1類の取得を考えたとき、「結局いくらかかるのか」がはっきりしないと予算が組めません。受験料だけ見て申し込むと、合格後に免状交付料を別途請求されて「まだ払うの?」となりがちです。実際にかかるお金は大きく3つ。受験料・教材費・免状交付料です。一発合格できれば独学総額はおよそ1万円に収まります。
| 費目 | 金額 | 支払うタイミング |
|---|---|---|
| 受験料 | 4,400円 | 出願時 |
| 教材費 | 3,000〜5,000円 | 学習開始前 |
| 免状交付料 | 2,900円(収入印紙) | 合格後の免状申請時 |
| 通信講座(任意) | 3〜5万円前後 | 申込時 |
独学一発合格の合計目安は 約10,300〜12,300円。下で各項目を順に見ていきます。
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この記事で分かること
- 受験料・教材費・免状交付料の3項目と、それぞれを払うタイミング
- 一発合格なら独学総額が約1万円に収まる理由
- 具体的なテキスト名と教材費を抑える方法
- 通信講座を使う場合の費用と、検討すべき条件
- 予算を組むときに見落としやすい「合格後の出費」
受験料は4,400円、出願時に支払う
受験料は 4,400円 で全国一律です。電子申請でも書面申請でも金額は変わりません。支払うのは出願時で、ここが費用の起点になります。
注意したいのは、この4,400円は「受験するための料金」だということ。合格しても、これとは別に後述の免状交付料が必要です。受験料を払えば免状まで手に入ると勘違いしていると、合格後に予算が足りなくなります。なお、最新の手数料は変更される場合があるため、出願前に消防試験研究センターの受験案内で確認してください。
電子申請と書面申請で受験料は同じですが、支払い方法と手数料の扱いが少し違います。電子申請はクレジットカードやコンビニ・ペイジー等での決済になり、決済手数料が別途かかることがあります。書面申請は払込用紙で納付し、振込手数料は自己負担です。どちらも受験料そのものは4,400円で変わらないため、手間と数百円の手数料のどちらを取るかで選べば十分です。
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教材費は工夫で抑えられる
テキストと問題集をそろえると 3,000〜5,000円 が標準的なところです。3項目の中で唯一、自分の工夫で金額を動かせる費目です。
代表的なテキストと価格の目安は以下のとおりです(価格は税込・刷によって変動あり)。
| テキスト | 価格目安 | 特徴 |
|---|---|---|
| 消防設備士 第1類 超速マスター(TAC出版) | 約2,800円 | 図解多め、法令・構造機能を1冊で網羅 |
| ライセンス 消防設備士1類(オーム社) | 約2,500円 | 実技(鑑別)の写真が充実 |
| 消防設備士 第1類 問題集(工藤政孝著) | 約3,000円 | 問題集として単独利用可 |
抑え方のポイント:
- テキストを1冊に絞る。乙種第1類は水系消火設備(屋内消火栓・スプリンクラー)が対象で、機械・電気・法令・構造機能・実技を1冊で押さえられる対策本が複数出ています。
- 演習量は無料の練習問題で補う。本サイトのオリジナル予想問題160問を使えば、問題集を追加で買わずに出題の感触をつかめます。
- テキスト1冊+無料演習なら、教材費は3,000円前後まで下げられます。
免状交付料は合格後に2,900円
見落とされがちなのが、合格後にかかる 免状交付料 2,900円(収入印紙) です。試験に合格しただけでは免状は手元に届きません。合格通知が来たら、自分で免状交付を申請して、この交付料を収入印紙で納める必要があります。
つまり「合格=ゴール」ではなく、申請して交付料を払って初めて免状を持てるわけです。予算を組むときは、受験料の4,400円とセットで、合格後の2,900円も最初から見込んでおくと安心です。
通信講座を使う場合の費用
独学費用とは別に、通信講座・映像学習サービスを利用する場合は 3〜5万円前後 が相場です。受験料・教材費・免状交付料を合わせると総額は4〜6万円程度になります。
費用は増えますが、次のような状況では通信講座の検討が合理的です。
- 電気基礎や構造機能の計算が苦手 — 乙種第1類は水系設備の水理計算(揚程・流量・圧力)が出題され、文系出身者が詰まりやすい。動画解説で計算過程を視覚的に学べると定着が速い。
- 独学で1回以上不合格になった — 再受験のたびに受験料4,400円が追加。2回落ちると教材費込みで計1.7〜2万円近い追加出費になり、講座費用との差が縮まる。
- 学習時間の確保が難しい — 計画的なカリキュラムがあると限られた時間を効率よく使える。
独学で問題なく進められる場合は通信講座は不要です。「向く人/向かない人」の仕分けとして参考にしてください。
総額をシミュレーションしてみる
3項目を足すと、取り方によって総額がどう変わるかが見えてきます。
| パターン | 受験料 | 教材費 | 免状交付料 | 合計(例) |
|---|---|---|---|---|
| 節約型(1冊+無料演習) | 4,400円 | 約3,000円 | 2,900円 | 約10,300円 |
| 標準型(テキスト+問題集) | 4,400円 | 約5,000円 | 2,900円 | 約12,300円 |
| 不合格→再受験(標準型) | 8,800円 | 約5,000円 | 2,900円 | 約16,700円 |
| 通信講座+一発合格 | 4,400円 | 講座内包 | 2,900円 | 約3.5〜5.5万円 |
(金額は本文の目安をもとにした計算例。実際の手数料は受験案内で確認してください)
ポイントは3行目です。1回落ちて再受験すると、受験料だけで8,800円。総額は一発合格より6,000円以上ふくらみます。費用を最も大きく左右するのは教材選びではなく「何回で受かるか」だと分かります。
乙種第1類の筆記は30問。出題は消防関係法令・基礎的知識(機械/電気)・構造・機能及び整備(機械/電気/規格)に分かれ、ここに実技(鑑別等)が加わります。乙種に製図はありません。合格基準は筆記が各科目40%以上かつ全体60%以上、実技60%以上。合格率はおおむね31%前後で、勉強時間の目安は約70〜100時間です。この水準を一度で超えられれば、独学総額は約1万円で済みます。
失敗しやすいお金の使い方
教材を買いすぎる — 不安から問題集を何冊も買い足すパターン。費用がかさむうえ、どれも中途半端になりやすいです。1冊に絞って無料演習で補うのが一番コスパが良い使い方です。
不合格で受験料が二重にかかる — 落ちると再受験でまた4,400円。教材費も含めると、回り道は1回あたり実質4,400円以上の追加出費です。費用を抑える最大のコツは「一度で受かること」に尽きます。
免状交付料を予算に入れ忘れる — 受験料だけで計算してしまい、合格後に2,900円が必要と知って慌てるケース。最初から3項目で見積もっておけば防げます。
まとめ
消防設備士乙種第1類にかかるお金は、受験料4,400円・教材費3,000〜5,000円・免状交付料2,900円の3項目で、一発合格なら独学総額はおよそ1万円です。テキストを1冊に絞り無料演習で補えば教材費は3,000円前後に抑えられます。電気・計算が苦手な場合や再受験を繰り返している場合は通信講座(3〜5万円)との費用対効果を比較して判断しましょう。
費用の全体像がつかめたら、次は出費を二重にしない=一度で受かるための実力確認です。まずはオリジナル予想問題160問を1セット解いて、いまの得点力を測ることから始めてください。
出典:
- 一般財団法人 消防試験研究センター — 消防設備士試験の受験案内・手数料
- 消防法 — 消防設備士免状の交付



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