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【消防設備士乙1】勉強ノートの作り方|水理計算式シート・比較表の作成法

ぴよパス編集部6分で読めます
目次

この記事で分かること

  • 消防設備士乙1でノートを作るべき場面と不要な場面の見極め方
  • 水理計算の公式シートの作り方(A4用紙1枚に収める方法)
  • スプリンクラーヘッド比較表の構成と記載内容
  • 屋内消火栓タイプ別一覧表の作り方
  • ノート作りと問題演習のバランスの取り方

乙1でノートを作るべき場面と不要な場面

消防設備士乙種第1類は範囲が広く、全てをノートにまとめようとすると膨大な時間がかかります。ノート作りに時間を使いすぎると、問題演習の時間が減り、本末転倒になります。

まず「ノートを作るべきか・テキストと問題演習で対処できるか」を判断する基準を持つことが重要です。

ノートを作ると効果的な場面

場面理由
水理計算の公式・換算係数をまとめるとき繰り返し参照する必要があり、1枚のシートにあると便利
混同しやすい設備を対比するとき1号・2号消火栓、閉鎖型・開放型ヘッドなど差異が多い概念は比較表が有効
設備別の基準値(圧力・放水量)をまとめるとき暗記が必要な数値を一覧にして繰り返し見直す
実技鑑別の機器情報をまとめるとき機器名・用途・設置場所を一覧にして記述練習に使う

ノートを作らなくてよい場面

場面理由
テキストに詳しく書いてある内容テキストに線を引く・付箋を貼る方が効率的
法令の設置基準の詳細な数値問題演習で繰り返し触れることで覚えられる
構造機能の各設備の詳細な構造説明テキストの図解の方がノートより分かりやすい

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水理計算の公式シートの作り方

水理計算の公式シートはA4用紙1枚に収めることを目標にします。何度も参照するため、持ち運びやすく、すぐに見つけられる形が最適です。

公式シートに載せる内容

セクション1:基本公式

全揚程 H [m] = 実揚程 h₁ [m] + 配管摩擦損失 h₂ [m] + 放水圧力換算水頭 h₃ [m]
流量 Q = 流速 v × 断面積 A(連続の式)

セクション2:単位換算係数(最重要)

変換係数
MPa → m(水頭)1MPa ≒ 102m0.17MPa → 約17.3m
m(水頭)→ MPa1m ≒ 0.0098MPa20m → 約0.196MPa
L/min → m³/min÷1000130L/min → 0.13m³/min

セクション3:設備別の基準値

設備・項目基準値換算水頭
1号消火栓・ノズル先端圧力0.17MPa以上約17.3m
1号消火栓・放水量130L/min以上
2号消火栓・ノズル先端圧力0.25MPa以上約25.5m
2号消火栓・放水量60L/min以上
スプリンクラー(閉鎖型)・放水圧力0.1MPa以上約10.2m
スプリンクラー(閉鎖型)・放水量(標準型)80L/min以上

セクション4:全揚程計算の手順メモ

①問題の条件を整理(実揚程・摩擦損失・最低放水圧力を確認)
②放水圧力をMPa→m(水頭)に換算
③全揚程 = 実揚程 + 摩擦損失 + 換算水頭を計算
④答えをMPaで問われていればm→MPaに戻す

このシートを最初に作り、水理計算の練習問題を解くときに手元に置いて参照します。問題を解くたびに参照回数が減っていけば、知識が定着している証拠です。


スプリンクラーヘッド比較表の作り方

スプリンクラーヘッドは種類が多く、試験でも頻繁に問われる分野です。比較表にまとめることで、混同を防ぎ、違いを一目で確認できます。

比較表の基本構成

種類感熱部動作の仕組み主な設置場所警戒面積(目安)
閉鎖型・標準型あり(フュージブルリンク or グラスバルブ)熱で感熱部が作動し個別に開放一般オフィス・商業施設最大20m²(耐火:最大30m²)
閉鎖型・小区画型あり熱で感熱部が作動し個別に開放マンション・ロフト等最大13m²
閉鎖型・側壁型あり熱で感熱部が作動し個別に開放廊下・細長い空間
開放型なし一斉開放弁(制御弁)の操作で全ヘッドが放水舞台部分・大規模駐車場

比較表に追加すると効果的な情報

感熱体の種類(閉鎖型)

感熱体特徴外観の目安
フュージブルリンク型低融点合金(はんだ)が熱で溶融して開放金属片がクリップ状に付いている
グラスバルブ型ガラス球内の液体が熱で膨張して破裂・開放赤〜緑のガラス球が付いている

実技鑑別では写真から両者を識別する問題が出ます。外観の特徴を言語化して比較表に加えておくことが、記述式の解答に役立ちます。


屋内消火栓タイプ別一覧表の作り方

屋内消火栓は1号・2号の違いが頻出テーマです。数値の入れ替えがひっかけ問題として出やすいため、対比表を作って確実に押さえます。

1号・2号消火栓の比較表

項目1号消火栓2号消火栓
ノズル先端圧力0.17MPa以上0.25MPa以上
放水量130L/min以上60L/min以上
操作人数原則2人以上1人でも操作可能
ホース長さ15m以上15m以上
設置間隔(歩行距離)25m以下15m以下
主な設置対象工場・倉庫・一般建物マンション・ホテル(小規模)

覚えるコツ:「2号は圧力が高く(0.25MPa)、放水量が少ない(60L/min)、1人で使える設備」という特徴でまとめると、試験で選択肢を見た瞬間に判断しやすくなります。

設備別の水源水量の一覧

法令・構造機能の両方で問われる水源水量も一覧にまとめておくと役立ちます。

設備水源水量の算定基準
1号消火栓設置個数(最大2個)× 2.6m³
2号消火栓設置個数(最大2個)× 1.2m³
スプリンクラー(閉鎖型・標準型)設置個数(最大10個)× 1.6m³

※消防法施行規則の規定に基づく代表的な数値。建物の用途・規模によって異なる場合があります。


実技鑑別のためのノートの作り方

実技鑑別は記述式のため、「見たことがある」だけでは答えられません。ノートに機器情報をまとめて、繰り返し確認する仕組みを作ります。

機器情報一覧表の構成

各機器について以下の5点をA5サイズの一覧表にまとめます。

1. 機器名(正式名称)
2. 外観の特徴(写真で識別するポイント)
3. 用途(何のための機器か)
4. 設置場所(どこに設置されるか)
5. 試験・点検方法(何をどう確認するか)

頻出機器の情報例

流水検知装置(アラーム弁)

機器名:湿式流水検知装置(アラーム弁)
外観:弁体と警報用の小さなバルブが付いた構造
用途:スプリンクラー設備の配管内を流れる水を検知して警報を発する
設置場所:湿式スプリンクラー設備の配管途中(各階ごと)
点検方法:末端試験弁を開いて流水を発生させ、警報の作動を確認する

末端試験弁

機器名:末端試験弁
外観:配管の末端に取り付けられた弁と排水管
用途:スプリンクラー設備の作動試験(流水検知装置の動作確認)に使用
設置場所:スプリンクラー配管の末端(各系統の最遠端)
試験方法:弁を開いて水を流し、流水検知装置が正常に作動するか確認する

このフォーマットで主要機器(スプリンクラーヘッド各種・アラーム弁・末端試験弁・屋内消火栓弁・加圧送水装置)をまとめると、実技鑑別の直前復習に使いやすいノートが完成します。


ノート作りと問題演習のバランスの取り方

ノートは「問題演習のサポート」として作る

ノートを作る主な目的は「問題演習をより効果的に行うこと」です。ノートが完成してから問題を解くのではなく、問題を解きながらノートを作り、問題演習に役立てるサイクルが理想です。

推奨サイクル

1. テキストで1科目の概要を確認する(1〜2時間)
2. その科目の練習問題を解く(1〜2時間)
3. 間違えた問題・混同した知識をノートにまとめる(30分)
4. ノートを見ながら翌日に再演習する(30分)

ノートに時間をかけすぎないための目安

ノートの種類作成時間の目安
水理計算の公式シート30〜60分(1回だけ作る)
スプリンクラーヘッド比較表30分
屋内消火栓タイプ別一覧20分
実技鑑別の機器情報一覧60〜90分

これらを合計しても3〜4時間以内に収まる量が適切です。それ以上の時間をノート作りに使っている場合は、問題演習に切り替えることを検討します。

問題演習との連動で使う

作成したノートは消防設備士乙1の練習問題と連動して使います。

ノートの種類連動する演習
水理計算の公式シート基礎的知識の練習問題を解くときに参照
スプリンクラー比較表構造機能の練習問題でヘッドの問題を解くときに参照
消火栓タイプ別一覧構造機能の練習問題法令の練習問題で参照
実技鑑別機器一覧実技鑑別の練習問題の解答前にノートを見ないで答え、後で確認

まとめ

消防設備士乙種第1類の勉強ノートの作り方のポイントは以下の3点です。

  • 全範囲をまとめない:水理計算の公式シート・混同しやすい設備の比較表・実技鑑別の機器一覧に絞る
  • ノートは問題演習のサポートとして作る:完璧なノートを作ることより、問題演習に役立てることが目的
  • 作成時間は合計3〜4時間以内:それ以上かけているなら問題演習に時間を移す

ノートと問題演習を組み合わせた学習で、乙1の合格を目指しましょう。

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関連する問題演習

関連記事


出典・参考情報

  • 一般財団法人消防試験研究センター「消防設備士試験の概要」https://www.shoubo-shiken.or.jp/
  • 消防法施行令第11条(屋内消火栓設備の設置基準)
  • 消防法施行令第12条(スプリンクラー設備の設置基準)
  • 消防法施行規則第12条(屋内消火栓設備の技術基準)

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この記事の執筆者

ぴよパス編集部

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