貸金業務取扱主任者の過去の試験問題は、日本貸金業協会のホームページで無料公開されています。2026年10月時点で公開されているのは 第11回〜第20回 の10回分で、回ごとに「試験問題」と「試験問題正答」のPDFが分かれています。解説は付いていません。
この記事では、公開されている過去問の入手先と、解説が無い過去問を点に変える解き方、古い回を解くときに気をつけたい法改正を整理します。2026年度の試験は 11月15日(日)13時〜15時、50問・2時間です。
結論: 新しい回から、時間を計って、正答の根拠を条文で確かめる
- 入手先は日本貸金業協会の「試験問題」のページ。第11回〜第20回の問題と正答がPDFで読める。
- 解説は無い。間違えた問題は、正答の根拠になる条文を自分で探して確かめる。
- 古い回ほど法改正の前の問題になる。新しい回(第20回→第16回)から 解く。
- 本番と同じ 50問・2時間 で通して解き、合格点の目安(直近5回は50問中28〜31問)と比べる。
入手先と、公開されている回
日本貸金業協会の貸金業務取扱主任者のページから「試験問題」を開くと、回ごとのPDFが並んでいます。
| 公開されているもの | 内容 |
|---|---|
| 回 | 第11回〜第20回(10回分) |
| ファイル | 回ごとに「試験問題」と「試験問題正答」の2つのPDF |
| 解説 | なし(問題と正答だけ) |
| 次の回 | 協会は、試験問題を正答とともに試験日の翌日にホームページに掲載するとしている |
2026年度(第21回)の試験は11月15日なので、その問題と正答は翌日の11月16日に載る予定です。自己採点に使えます。
古い回は「法改正の前の問題」になる
協会の公開している問題は、それぞれの試験の時点の法令で作られています。その後に法令が変わった論点は、今の法令では正答が変わることがあります。特に次の2つは、出題の多い民法にかかわる大きな改正です。
| 改正 | 施行日 | 影響する回の目安 |
|---|---|---|
| 成年年齢を20歳から18歳に引き下げ(民法第4条) | 2022年4月1日 | 第16回(2021年11月)以前 |
| 債権関係の規定の見直し(いわゆる債権法の改正。消滅時効・法定利率・保証など) | 2020年4月1日 | 第14回(2019年11月)以前 |
たとえば未成年者との契約の問題は、第16回以前では「20歳未満」が前提です。2026年度の試験は 2026年4月1日時点の法令 で出題されるので、古い回の問題で迷ったら、今の条文で確かめ直してください。
進む 解く順番は 第20回 → 第19回 → … → 第16回 を先に。第15回以前は、時間が余ったときに、法改正の論点を確かめながら使うのが安全です。
解説が無い過去問を点に変える手順
1. 本番と同じ50問・2時間で通して解く
最初の1回は、途中で調べずに2時間で解き切ります。50問のうち27問が「法及び関係法令」なので、ここで時間を使いすぎないかも確かめます。
2. 正答と照らして、間違えた問題に印をつける
正答のPDFで採点します。直近5回の合格点は50問中28〜31問でした。35問を安全圏、31問を最低線 の目安にします。
3. 間違えた問題は、根拠の条文を探す
解説が無いので、ここがいちばん大事な作業です。
- 貸金業法・同施行令・同施行規則、利息制限法、出資法、民法は、e-Gov法令検索 で条文を読めます。問題文の言葉(「書面の交付」「返済能力の調査」など)で検索すると、該当の条が見つかります。
- 条文を見つけたら、なぜその肢が誤りなのか(どの数字・どの主体・どの期間が違うのか) を一言で書き留めます。
- 協会の「出題範囲」のPDFも、どの法令から出るかを確かめるのに使えます。
4. 同じ論点を、別の問題で解き直す
条文で確かめた論点は、数日後に別の問題で解き直すと定着します。過去問は10回分しかないので、同じ問題を何度も解くと答えを覚えてしまいます。論点ごとに別の問題で確かめる のが効きます。
試験までの使い方(11月15日まで)
試験まで約6週間です。過去問は、範囲を一通り終えてから使うほうが、間違えた理由が分かりやすくなります。
- 〜10月末: 範囲を一通り — 法令(貸金業法・利息制限法・出資法)→ 民法 → 資金需要者等の保護 → 財務会計の順に、論点ごとの問題で確かめる。
- 11月第1週: 過去問を2回分 — 第20回と第19回を、2時間を計って解く。間違えた論点を条文で確かめる。
- 11月第2週: 過去問をあと1〜2回分と、間違えた論点の解き直し — 第18回・第17回。数字(金利の上限・期間・金額)は一覧にして繰り返す。
難易度や合格点の推移、科目ごとの平均正答率は、貸金業務取扱主任者の難易度と合格点にまとめています。
ぴよパスの練習問題と組み合わせる
ぴよパスでは、貸金業務取扱主任者のオリジナル練習問題を分野ごとに解けます。本試験の問題の写しではなく、出題範囲にそって独自に作った予想問題で、すべての選択肢に理由を付けています。過去問に解説が無いぶん、論点ごとの解き直しに使えます。
- 法令: 登録制度・主任者の配置・貸付けの基本義務・返済能力の調査・総量規制・金利の規制
- 民法: 意思表示・代理・時効・契約・保証・債権・担保・相続
- 保護と会計: 資金需要者等の保護・財務及び会計
本試験と同じ配分の50問・2時間の模擬試験は Premium の機能です。過去問を解き終えたあとの通し演習に使えます。
まとめ
- 過去問は日本貸金業協会が第11回〜第20回を無料公開。問題と正答のPDFで、解説は無い。
- 古い回は法改正の前。成年年齢(2022年4月)と債権法(2020年4月)の改正にかかわる論点は、今の条文で確かめ直す。
- 新しい回から、50問・2時間で解き、間違えた問題は根拠の条文を探して一言で書き留める。
- 過去問は10回分しかないので、論点ごとの解き直しは別の問題で行う。
関連記事
出典
- 日本貸金業協会「貸金業務取扱主任者資格試験 試験問題」(第11回〜第20回の試験問題・正答): https://www.j-fsa.or.jp/chief/qualifyingexam/examexample/law1120th.php
- 日本貸金業協会「よくあるご質問(資格試験)」(試験問題と正答を試験日の翌日に掲載): https://www.j-fsa.or.jp/chief/faq/qualifying_exam.php
- 日本貸金業協会「出題範囲」(法令の基準日 2026年4月1日): https://www.j-fsa.or.jp/chief/doc/qualifyingexam/rangequestion.pdf
- 民法 第4条(e-Gov法令検索・2026年4月1日時点)





