福祉住環境コーディネーター2級の学習がつらくなる理由ははっきりしています。医療の知識と建築の知識が、テキストの別々の章に置かれているからです。脳血管障害の片麻痺という「状態像」と、手すりをどちら側に付けるかという「整備」は、本番では 1 つの設問の中で結びついて出てくるのに、学習中はバラバラに覚えてしまう。予想問題 264 問は、この「状態像 × 整備」の結線を作るために使います。
結論: 状態像と整備を「対」で覚え、寸法は一覧で刈り取る
確定している公式情報は次のとおりです。
- IBT(自宅 PC)/ CBT(テストセンター)、90 分
- 100 点満点・70 点以上で合格
- 出題数・分野別配点は非公表。年度別過去問も出回らない
福祉住環境コーディネーター2級の練習問題は 6 分野 × 44 問 = 264 問を無料公開しています。
6 分野と、結びつけて解くべきペア
| 分野 | 問数 | 役割 |
|---|---|---|
| 意義と役割 | 44 問 | 制度・職種連携の枠組み |
| 健康・障害の状態像 | 44 問 | 「誰のための整備か」の前提 |
| 相談援助の進め方 | 44 問 | ヒアリングからプランまでの手順 |
| 整備の基本技術 | 44 問 | 寸法・構造の共通ルール |
| 部位別の整備 | 44 問 | 玄関・廊下・浴室・トイレの各論 = 得点源 |
| 福祉用具 | 44 問 | 貸与と購入の制度区分 |
▶️ 回し方のコツはひとつ。「健康・障害の状態像」と「部位別の整備」を交互に解くことです。片麻痺なら手すりは健側、関節リウマチなら握らずに済むレバー式 —— 疾患から改修方法を導く回路が、この試験の得点の中心にあります。
寸法問題は「出たら確実に取る」
部位別整備と基本技術の分野には、数値がそのまま設問になる問題が一定数あります。手すりの取り付け高さ、廊下の有効幅員、スロープの勾配、浴槽の縁の高さ。これらは知っていれば即答・知らなければ勘という二択の世界なので、予想問題で出会った寸法をその場で一覧に足していき、直前期に一気に見直すのが最も費用対効果の高い時間の使い方です。
制度問題の定番 — 介護保険の住宅改修と福祉用具
- 住宅改修の対象工事の種類(手すり・段差解消・扉の取替えなど)
- 福祉用具の貸与と購入の区別(入浴・排泄に関わるものは購入、など)
このあたりは福祉用具のカテゴリで繰り返し問われます。「便利そうだから」ではなく制度上どちらに区分されるかで答える癖をつけてください。
分野別 7 割ルール
出題配分が非公表である以上、6 分野すべてを 70%(合格基準と同じ水準)に載せることがリスク管理になります。分野別正答率を出して、70% 未満 → テキストの該当章に戻る、70〜85% → 解説の読み直し、85% 以上 → 温存、と振り分けます。
不向きな人 / 注意点
- 過去問集を探している人 — 年度別過去問は存在しません。演習教材は「公式テキスト準拠かどうか」で選んでください
- 医療系の資格を持つ人は状態像の分野を、建築系の人は整備の分野を飛ばしがちですが、この試験は境界そのものが出題範囲です。得意側で稼ぐより苦手側の穴を塞ぐほうが合格に近づきます
- IBT は自宅の受験環境要件を事前確認してください
チェックリスト
- [ ] 主要な疾患・障害ごとに「合う整備」を 1 つずつ言える
- [ ] 寸法の一覧(手すり・幅員・勾配)を作った
- [ ] 住宅改修の対象工事と福祉用具の貸与/購入を区別できる
- [ ] 264 問を 1 周し、分野別正答率を出した
- [ ] 70% 未満の分野を潰した
- [ ] 90 分の通し演習をした
まとめ
福祉住環境コーディネーター2級は「状態像 × 整備」の結線ができているかを問う試験です。予想問題 264 問を対で回して結線を作り、寸法と制度は一覧で刈り取る。過去問が無い試験だからこそ、この演習設計の差がそのまま 70 点ラインとの距離になります。
出典
- 東京商工会議所検定サイト(福祉住環境コーディネーター検定試験)— 試験方式・満点・合格基準・試験時間(2026 年 8 月確認)






