eco検定(環境社会検定試験)の対策を検索すると、最初に突き当たる事実があります。過去問が存在しないことです。実施する東京商工会議所は「試験問題や模範解答は、原則として公表しません」と明文化しており、IBT・CBT の画面上に表示された問題を持ち帰る手段もありません。この試験の演習は、過去問の代わりをどう用意するかの勝負です。
結論: 「公表されない試験」は章別の正答率で管理する
| 確定している公式情報 | 値 |
|---|---|
| 満点 | 100 点 |
| 合格基準 | 70 点以上 |
| 試験時間 | 90 分 |
| 方式 | IBT(自宅 PC)/ CBT(テストセンター) |
| 過去問の公表 | 原則として公表しない(公式明文) |
出題数も分野別の配点も公表されていません。確定しているのは「3 割までは落とせる」ことだけ。だから戦略はひとつに絞れます —— 公式テキストの全章をまんべんなく 7 割以上に保つこと。特定の章を捨てた瞬間、非公表の出題配分次第で即死するリスクを抱えます。
eco検定の練習問題は、公式テキストの章立てに対応した 6 カテゴリ・260 問を無料公開しています。
6 章の全体地図 — どこに何があるか
| カテゴリ | 問数 | 中身の例 |
|---|---|---|
| 持続可能な社会と地球の基礎 | 42 問 | SDGs・地球サミット・環境倫理 |
| いま地球で起きていること | 44 問 | 人口・資源・貧困・格差 |
| 気候変動とエネルギー | 42 問 | パリ協定・再エネ・カーボンニュートラル |
| 生物多様性と循環型社会 | 44 問 | 生態系サービス・3R・資源循環 |
| 地域環境・化学物質・放射性物質 | 44 問 | 大気・水・土壌・化学物質管理 |
| 持続可能な社会への取り組み | 44 問 | 企業・行政・市民の役割・環境マネジメント |
eco検定の設問は「知っているか」だけでなく「枠組みの名前と中身を対応づけられるか」を突いてきます。パリ協定と京都議定書の違い、カーボンニュートラルとカーボンオフセットの違い —— 似た用語の区別が誤答肢の定番です。
A. 1 周目: 全体地図を作る
260 問を章順に解きます。この段階の目的は正答率ではなく、「この用語はどの章の話か」を体に入れることです。eco検定は範囲が広く見えますが、6 章の地図さえあれば個々の用語は必ずどこかに収まります。
B. 2 周目: 章別 7 割ルールで穴を塞ぐ
章ごとの正答率を出し、70% を下回る章から潰します。合格基準が 70 点である以上、章単位でも 7 割が基準です。
- 70% 未満の章 → 公式テキストの該当章を読み直してから再挑戦
- 70〜85% → 間違えた問題の解説だけ読み直す
- 85% 以上 → 直前期まで温存
出題数が非公表の試験では「どの章が何問出るか」に賭けるのではなく、全章を合格水準に載せることがリスク管理そのものになります。
C. 直前期: 数字と年号の最終確認
環境分野は「目標年と数値」がそのまま設問になります。SDGs の目標年、パリ協定の温度目標、各種リサイクル法の対象 —— 予想問題で間違えた数字を一覧にして、試験前日はそれだけを見直すのが効率的です。
不向きな人 / 注意点
- 過去問集を探している人 — 公式が公表しない以上、本物の過去問集は存在しません。「過去問」を名乗る教材があっても公式の問題そのものではない、という前提で選んでください
- IBT は自宅受験のため、通信環境と受験ルールの確認が実力と同じくらい重要です
- 出題数・合格率の内訳は非公表なので、本記事もそこには踏み込みません。確定情報(100 点・70 点・90 分)だけを土台にしています
チェックリスト
- [ ] 「過去問は公表されない」試験だと理解した
- [ ] 6 章の地図(どの章に何があるか)を言える
- [ ] 260 問を 1 周し、章別正答率を出した
- [ ] 70% 未満の章をテキストに戻って潰した
- [ ] 似た用語の区別(協定・議定書・宣言)を整理した
- [ ] 数字と年号の一覧を作った
まとめ
eco検定は過去問が存在しない試験です。だからこそ、演習量を確保した受験者とそうでない受験者の差がつきます。公式テキストの 6 章に対応した予想問題 260 問を「章別 7 割」で管理すれば、非公表の出題配分がどう転んでも 70 点のラインを守れます。
出典
- 東京商工会議所検定サイト(eco検定)— 試験方式・満点・合格基準・試験時間、および「試験問題や模範解答は、原則として公表しません」の明文(2026 年 8 月確認)







