銀行業務検定試験 財務2級 税効果会計とその他の会計基準 練習問題 第8問: 親会社P社は、前々期の期首に子会社S社の全株式を取得し、のれん60,000千円が生じた。P社の連結財務諸表を日本基準で作成する場合とIFRSで作成する場合を比べ
親会社P社は、前々期の期首に子会社S社の全株式を取得し、のれん60,000千円が生じた。P社の連結財務諸表を日本基準で作成する場合とIFRSで作成する場合を比べる。のれんを規則的に償却する基準の場合、償却は15年の定額法によるものとする。当期までに減損は生じていない。税効果は考えず、のれんの償却のほかに差異はないものとする。当期の連結純利益と当期末ののれん残高について、IFRSの場合を日本基準の場合と比べた説明として、最も適切なものはどれか。
解答と解説を先に見る
先に見ると、この問題は今回は育ちません。
正解: 2. IFRSの方が連結純利益は4,000千円大きく、当期末ののれん残高は12,000千円大きい
「IFRSの方が連結純利益は4,000千円大きく、当期末ののれん残高は12,000千円大きい」が正しく、決め手は日本基準が規則的に償却し、IFRSは償却せず減損だけで扱うことです(企業会計基準第21号 第32項、金融庁 企業会計審議会 会計部会の資料 2023年6月)。
日本基準の毎期の償却額:60,000÷15=4,000
IFRSの毎期の償却額:0
連結純利益の差:当期の1期分で4,000
当期末の残高:日本基準は60,000−4,000×3=48,000、IFRSは60,000
残高の差:60,000−48,000=12,000(前々期・前期・当期の3期分)
「小さい」とする2つの説明は、償却する基準を逆に考えています。そのうち連結純利益を「12,000千円」とする説明は、3期分の累計を当期の利益の差にもした値です。
残高を「4,000千円」とする説明は、残高の差にも当期の1期分しか入れていません。「差は生じない」は両方の基準が償却すると考えた説明です。
のれんの基準の差は、当期の利益には1期分の償却額だけ出て、残高には取得からの累計で出ます。
関連キーワード: のれん・IFRS・規則的償却・連結財務諸表
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