銀行業務検定試験 財務2級 税効果会計とその他の会計基準 練習問題 第7問: 取引先の甲社は、借地に建てた店舗を当期末に撤去して土地を返還した。店舗には資産除去債務を計上している。期首の資産除去債務は9,709千円、割引率は年3%で、時の
取引先の甲社は、借地に建てた店舗を当期末に撤去して土地を返還した。店舗には資産除去債務を計上している。期首の資産除去債務は9,709千円、割引率は年3%で、時の経過による調整額は千円未満を四捨五入する。撤去で実際に支払った額は10,400千円である。資産に計上した除去費用の当期の減価償却費は1,725千円で、店舗の減価償却費は販売費及び一般管理費に計上している。撤去は当初の予定どおりの時期に行い、店舗本体の減価償却費と除却損は考えない。当期の販売費及び一般管理費に計上される、資産除去債務に関連する費用の合計額として、最も適切なものはどれか。
解答と解説を先に見る
先に見ると、この問題は今回は育ちません。
正解: 5. 2,416千円
「2,416千円」が正しく、決め手は履行差額400を減価償却費と同じ区分の費用に入れることです(企業会計基準第18号 第13項〜第15項)。履行差額は、債務の残高と実際の支出の差です。
時の経過による調整額:9,709×3%=291.27で、四捨五入して291(第9項)
履行直前の残高:9,709+291=10,000
履行差額:10,400−10,000=400(支出の方が多いので費用)
合計:1,725+291+400=2,416
検算:支出と期首残高の差10,400−9,709=691は調整額と差額の和(291+400)で、691+1,725=2,416です。
「1,616千円」は差額を利益として引いた値です(1,725+291−400)。「2,016千円」は差額を特別損失に置いて販売費及び一般管理費から外した値です。
特別損益にするのは当初の予定より著しく早い除去など異常な原因の差額で、予定どおりの撤去は当たりません(企業会計基準第18号 第58項)。「2,125千円」は調整額291を落とした値です(1,725+400)。
「2,707千円」は差額を期首残高との差691で取り、調整額291も足して二重に数えた値です。履行時の差額は時の経過を反映した直前の残高と実際の支出で取り、減価償却費と同じ区分に入れます。
関連キーワード: 資産除去債務・履行差額・時の経過による調整額・除去費用
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