銀行業務検定試験 財務2級 税効果会計とその他の会計基準 練習問題 第5問: 取引先の甲社には、減損の兆候のある資産グループがAとBの2つある。いずれも残りの使用期間は3年で、毎年末に同額の将来キャッシュ・フローを生み、使用後の処分による
取引先の甲社には、減損の兆候のある資産グループがAとBの2つある。いずれも残りの使用期間は3年で、毎年末に同額の将来キャッシュ・フローを生み、使用後の処分による収入はない。現価係数は1年後0.95、2年後0.90、3年後0.85とする。資料は次のとおりである(単位:千円)。
| 項目 | Aグループ | Bグループ |
|---|---|---|
| 帳簿価額 | 50,000 | 80,000 |
| 毎年末の将来キャッシュ・フロー | 18,000 | 24,000 |
| 正味売却価額 | 44,000 | 58,000 |
当期に計上する減損損失の合計額として、最も適切なものはどれか。
解答と解説を先に見る
先に見ると、この問題は今回は育ちません。
正解: 4. 15,200千円
「15,200千円」が正しく、決め手は割引前の将来キャッシュ・フローで判定してBグループだけを認識し、使用価値と正味売却価額の高い方まで下げることです(固定資産の減損に係る会計基準 二の2・二の3)。使用価値は将来キャッシュ・フローの現在価値です。
Aの判定:18,000×3=54,000は帳簿価額50,000以上なので認識しない
Bの判定:24,000×3=72,000は帳簿価額80,000を下回るので認識する
Bの使用価値:24,000×(0.95+0.90+0.85)=24,000×2.70=64,800
Bの回収可能価額:64,800と58,000の高い方で64,800
減損損失:80,000−64,800=15,200
「8,000千円」は帳簿価額と割引前の72,000の差です。「16,600千円」はAも割引後の48,600(18,000×2.70)で判定し、1,400を足した値です。
「22,000千円」はBを低い方の58,000まで下げた値です。「28,000千円」はその22,000に、認識しないAの50,000−44,000=6,000を足した値です。
減損は割引前で認識の有無を決め、認識したグループだけ回収可能価額との差を損失にします。
関連キーワード: 減損損失・割引前将来キャッシュ・フロー・回収可能価額・使用価値
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