銀行業務検定試験 財務2級 税効果会計とその他の会計基準 練習問題 第2問: 取引先の甲社は、当期中に取得したその他有価証券を部分純資産直入法で評価している。この評価を反映する前の当期純利益は30,000千円で、法人税、住民税及び事業税は
取引先の甲社は、当期中に取得したその他有価証券を部分純資産直入法で評価している。この評価を反映する前の当期純利益は30,000千円で、法人税、住民税及び事業税は評価によって変わらない。期末の資料は次のとおりである(単位:千円)。法定実効税率は30%で、評価差損に係る一時差異は回収可能とする。減損処理の対象となる銘柄はなく、ほかに一時差異はない。
| 銘柄 | 取得原価 | 期末時価 |
|---|---|---|
| A銘柄 | 30,000 | 38,000 |
| B銘柄 | 18,000 | 24,000 |
| C銘柄 | 94,000 | 70,500 |
当期末のその他有価証券評価差額金(評価差額金)と、評価を反映した後の当期純利益の組合せとして、最も適切なものはどれか。評価差額金の「△」は借方の残高を表す。
解答と解説を先に見る
先に見ると、この問題は今回は育ちません。
正解: 3. 評価差額金9,800千円、当期純利益13,550千円
「評価差額金9,800千円、当期純利益13,550千円」が正しく、決め手は評価差益だけを純資産に置き、評価差損は当期の損失として、その税効果も損益に出すことです(企業会計基準第10号 第18項(2)、適用指針第26号 第41項、適用指針第28号 第9項)。部分純資産直入法は、銘柄ごとに差益と差損を分けて扱う方法です。
評価差益:(38,000−30,000)+(24,000−18,000)=14,000、繰延税金負債は14,000×30%=4,200
評価差額金:14,000−4,200=9,800
評価差損:94,000−70,500=23,500は当期の損失で、繰延税金資産は23,500×30%=7,050
差損は純資産に直接入れないので、繰延税金資産の相手は法人税等調整額で、税金費用が7,050減ります。
当期純利益:30,000−23,500+7,050=13,550
「評価差額金△6,650千円」の組は差益と差損の合計を純資産に置く全部純資産直入法の値です((14,000−23,500)×70%)。「評価差額金△16,450千円」の組は差益と差損の置き場所を逆にした値です(23,500×70%、30,000+14,000×70%=39,800)。
「評価差額金16,850千円」の組は差損の税効果7,050の相手を評価差額金にした値です(30,000−23,500=6,500)。「評価差額金14,000千円」の組は差益の税効果を落とした値です。
部分純資産直入法では、差益の税効果は純資産の側に、差損の税効果は損益の側に出ます。
関連キーワード: その他有価証券・部分純資産直入法・法人税等調整額・当期純利益
模試 (40問)
財務諸表と財務分析の10分野を、資料を読みながら通して解く
10分野から4問ずつ、5択で通して解きます。本試験の記述式10題とは形式が違う、ぴよパス独自の練習です。目安は正答率60%です。Premium (月980円)Premium (ご利用中)時間制限つきの実力チェック