銀行業務検定試験 財務2級 損益分岐点分析 練習問題 第7問: 売上高の下振れに備えて、融資の担当者が取引先の甲社と乙社の決算(単位:千円)を見ている。 売上高:甲社500,000、乙社800,000 変動費:甲社200,0
売上高の下振れに備えて、融資の担当者が取引先の甲社と乙社の決算(単位:千円)を見ている。
| 項目 | 甲社 | 乙社 |
|---|---|---|
| 売上高 | 500,000 | 800,000 |
| 変動費 | 200,000 | 640,000 |
| 固定費 | 180,000 | 128,000 |
| 営業利益 | 120,000 | 32,000 |
| 支払利息 | 20,000 | 7,000 |
| 経常利益 | 100,000 | 25,000 |
変動費率と固定費が変わらないまま両社の売上高がともに8%減ったときの、両社の営業利益の減少率の組合せとして、最も適切なものはどれか。
解答と解説を先に見る
先に見ると、この問題は今回は育ちません。
正解: 5. 甲社20%減、乙社40%減
甲社20%減、乙社40%減が正しく、決め手は営業利益の減少率が経営レバレッジ係数と売上高の減少率の積になることです。経営レバレッジ係数(限界利益÷営業利益)は、売上高の変化が営業利益の変化に何倍で効くかを示し、安全余裕率の逆数です(甲社は余裕率40%で2.5、乙社は20%で5)。
甲社の限界利益=500,000−200,000=300,000千円、係数=300,000÷120,000=2.5
乙社の限界利益=800,000−640,000=160,000千円、係数=160,000÷32,000=5
甲社の減少率=2.5×8%=20%
乙社の減少率=5×8%=40%
直接計算しても、減少後の営業利益は甲社96,000千円、乙社19,200千円で一致します。
「甲社3.2%減、乙社1.6%減」は係数の分母と分子を逆にした値です。「甲社12%減、乙社32%減」は係数の分子を固定費にした値です(1.5と4)。
「甲社24%減、乙社51.2%減」は経常利益で割った係数(3.0と6.4)を使った値です。「甲社40%減、乙社20%減」は両社を入れ替えた値で、総費用に占める固定費の割合(甲社47.4%、乙社16.7%)の高い方が減少率も大きいと読むとこうなります。
固定費の割合が高いだけでは決まらず、限界利益に対して営業利益が薄い会社ほど売上高の減少が利益に大きく効きます。
関連キーワード: 経営レバレッジ係数・限界利益・営業利益・固定費・2社比較
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