銀行業務検定試験 財務2級 損益分岐点分析 練習問題 第3問: 融資の担当者が、取引先の甲社と乙社の損益(単位:千円)を次のとおり比べている。 売上高:甲社480,000、乙社750,000 変動費:甲社384,000、乙社
融資の担当者が、取引先の甲社と乙社の損益(単位:千円)を次のとおり比べている。
| 項目 | 甲社 | 乙社 |
|---|---|---|
| 売上高 | 480,000 | 750,000 |
| 変動費 | 384,000 | 300,000 |
| 固定費 | 84,000 | 414,000 |
| 営業利益 | 12,000 | 36,000 |
変動費率と固定費が変わらないまま両社の売上高が同じ割合で減っていくとき、先に営業利益がゼロになる会社と、その会社の営業利益がゼロになる売上高の減少率の組合せとして、最も適切なものはどれか。なお、割り切れない率は小数第2位を四捨五入する。
解答と解説を先に見る
先に見ると、この問題は今回は育ちません。
正解: 3. 乙社・8.0%
乙社・8.0%が正しく、決め手は営業利益の額ではなく安全余裕率(売上高がどこまで減っても損失が出ないかを示す率)で比べることです。
甲社の限界利益率=(480,000−384,000)÷480,000=20%
甲社の損益分岐点売上高=84,000÷20%=420,000千円
甲社の安全余裕率=(480,000−420,000)÷480,000=12.5%
乙社の限界利益率=(750,000−300,000)÷750,000=60%
乙社の損益分岐点売上高=414,000÷60%=690,000千円
乙社の安全余裕率=(750,000−690,000)÷750,000=8.0%
率の低い乙社が先にゼロに達します。営業利益の額は乙社の方が多くても、固定費の負担が重いためです。
「甲社・12.5%」は率の高い方を先と読んだものです。「甲社・2.5%」は甲社の売上高営業利益率(12,000÷480,000)で、利益率の低い甲社が先と読んだものです。
「乙社・4.8%」は乙社の売上高営業利益率(36,000÷750,000)を減少率とした値です。「甲社・14.3%」は甲社の営業利益を固定費で割った値(12,000÷84,000)です。
売上高が同じ割合で減るときの赤字への近さは、利益の額でなく安全余裕率の低さで決まります。
関連キーワード: 安全余裕率・損益分岐点比率・限界利益率・固定費・2社比較
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