銀行業務検定試験 財務2級 収益性の分析 練習問題 第8問: 取引先の甲社は、300,000千円を新たに借り入れて全額を投資に充てる計画を検討している。投資後もROA(事業利益÷総資本)は現在と同じで、新たな借入の金利は既
取引先の甲社は、300,000千円を新たに借り入れて全額を投資に充てる計画を検討している。投資後もROA(事業利益÷総資本)は現在と同じで、新たな借入の金利は既存の負債と同じとする。ROE=(事業利益−支払利息)÷自己資本とし、税は考えない。次の資料(金額の単位:千円)から見た現在と計画後のROEの読み方として、最も適切なものはどれか。
| 科目 | 現在 |
|---|---|
| 総資本 | 600,000 |
| 負債(全額が有利子負債) | 300,000 |
| 自己資本 | 300,000 |
| 事業利益 | 24,000 |
| 負債の金利 | 年5.0% |
解答と解説を先に見る
先に見ると、この問題は今回は育ちません。
正解: 4. ROEは3.0%から2.0%に下がる。ROAが金利を下回るためである
ROEは3.0%から2.0%に下がり、決め手はROAが金利を下回ることです。ROEはROA+(ROA−金利)×負債÷自己資本と表せます。
事業利益はROA×総資本、支払利息は金利×負債で、総資本=負債+自己資本なので、(事業利益−支払利息)を自己資本で割ると導けます。
現在のROA=24,000÷600,000=4.0%
現在のROE=4.0+(4.0−5.0)×(300,000÷300,000)=3.0%
計画後の負債=300,000+300,000=600,000
計画後のROE=4.0+(4.0−5.0)×(600,000÷300,000)=2.0%
検算:事業利益=900,000×4.0%=36,000、支払利息=600,000×5.0%=30,000、(36,000−30,000)÷300,000=2.0%
「ROEは5.0%から6.0%に上がる」は差の符号を逆にして(金利−ROA)を掛けた値です。「ROEは3.0%のまま変わらない」は負債÷自己資本を1倍のままにしており、ROAだけを見ています。
「ROEは3.0%から3.5%に上がる」は倍率を自己資本÷負債(1倍から0.5倍)にした値です。「ROEは3.0%から1.0%に下がる」は計画後の倍率を総資本÷自己資本(900,000÷300,000=3倍)にした値です。
借入でROEが上がるのはROAが金利を上回るときで、下回るときは借入を増やすほどROEは下がります。
関連キーワード: ROE・ROA・財務レバレッジ効果・金利
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