銀行業務検定試験 財務2級 収益性の分析 練習問題 第7問: 取引先の甲社は当期に従業者と人件費を増やした。労働生産性を1人当たり売上高と付加価値率に分けて読む。次の資料(金額の単位:千円)の読み方として、最も適切なものは
取引先の甲社は当期に従業者と人件費を増やした。労働生産性を1人当たり売上高と付加価値率に分けて読む。次の資料(金額の単位:千円)の読み方として、最も適切なものはどれか。
| 科目 | 前期 | 当期 |
|---|---|---|
| 売上高 | 400,000 | 550,000 |
| 付加価値額 | 100,000 | 132,000 |
| 人件費 | 60,000 | 82,500 |
| 従業者数(人) | 40 | 50 |
解答と解説を先に見る
先に見ると、この問題は今回は育ちません。
正解: 4. 1人当たり売上高の増で労働生産性は上がったが、1人当たり人件費の伸びに届かず労働分配率は上がった
「1人当たり売上高の増で労働生産性は上がったが、1人当たり人件費の伸びに届かず労働分配率は上がった」が正しく、決め手は1人当たりで比べると人件費の伸び10%が労働生産性の伸び5.6%を上回ることです。労働生産性は1人当たりの付加価値額で、1人当たり売上高と付加価値率の積です。
労働分配率は人件費を付加価値額で割った値です。
1人当たり売上高:400,000÷40=10,000 → 550,000÷50=11,000(10%増)
付加価値率:100,000÷400,000=25% → 132,000÷550,000=24%(1ポイント低下)
労働生産性:10,000×25%=2,500 → 11,000×24%=2,640(5.6%増)
1人当たり人件費:60,000÷40=1,500 → 82,500÷50=1,650(10%増)
労働分配率:60,000÷100,000=60% → 82,500÷132,000=62.5%
「付加価値額が32%増えたので」は総額の伸びで、従業者の増を除いていません。「1人当たり売上高と同じく」は売上高を付加価値と混同し、付加価値率の低下を見落としています。
「付加価値率の上昇で」は向きが逆で、付加価値率は25%から24%に下がっています。「付加価値率の低下で労働生産性は下がり」は率の低下だけを見た読みで、1人当たり売上高の増がそれを上回り、労働生産性は上がっています。
人件費の増に耐えられるかは、1人当たり人件費の伸びと労働生産性の伸びを比べ、労働分配率の動きで確かめます。
関連キーワード: 労働生産性・付加価値率・労働分配率・1人当たり売上高
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