銀行業務検定試験 財務2級 収益性の分析 練習問題 第5問: 取引先の甲社の総資本回転率の低下を、資産の項目ごとの回転期間に分けて確かめる。回転期間は期末の残高と月商で求め、総資本回転期間の延びに最も大きく効いた項目を主因
取引先の甲社の総資本回転率の低下を、資産の項目ごとの回転期間に分けて確かめる。回転期間は期末の残高と月商で求め、総資本回転期間の延びに最も大きく効いた項目を主因とする。次の資料(単位:千円)の読み方として、最も適切なものはどれか。
| 科目 | 前期 | 当期 |
|---|---|---|
| 売上高 | 600,000 | 720,000 |
| 売上債権 | 100,000 | 150,000 |
| 棚卸資産 | 50,000 | 120,000 |
| その他の流動資産 | 50,000 | 60,000 |
| 固定資産 | 300,000 | 390,000 |
| 総資本 | 500,000 | 720,000 |
解答と解説を先に見る
先に見ると、この問題は今回は育ちません。
正解: 3. 主因は棚卸資産で、回転期間が1.0か月延びた
「主因は棚卸資産で、回転期間が1.0か月延びた」が正しく、決め手は金額でなく月商で割った期間の延びで比べることです。
回転期間(か月)は期末の残高を月商(売上高÷12)で割った値です。
月商:前期600,000÷12=50,000、当期720,000÷12=60,000
売上債権:100,000÷50,000=2.0か月 → 150,000÷60,000=2.5か月(+0.5)
棚卸資産:50,000÷50,000=1.0か月 → 120,000÷60,000=2.0か月(+1.0)
その他の流動資産:1.0か月 → 60,000÷60,000=1.0か月(0)
固定資産:300,000÷50,000=6.0か月 → 390,000÷60,000=6.5か月(+0.5)
総資本:10.0か月 → 12.0か月(+2.0)で、項目の延びの和と一致します。総資本回転率は1.2回から1.0回に下がりました。
「金額の増90,000千円」は売上高の伸びの分も含む金額で、回転期間で見ると固定資産の延びは0.5か月です。「売上債権」の0.5か月は値は合っていますが最大ではありません。
「固定資産で、回転期間が1.8か月」は当期の残高も前期の月商で割った値(390,000÷50,000−6.0)です。「当期の2.5か月が流動資産の中で最も長い」は値は合っていますが、水準と変化を取り違えた読みで、売上債権の延びは0.5か月です。
回転率の低下は、資産の項目ごとの回転期間の延びに分けると、どの資産の滞留を確かめるかが決まります。
関連キーワード: 総資本回転率・回転期間・棚卸資産・月商
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