銀行業務検定試験 財務2級 収益認識 練習問題 第4問: 取引先の甲社は、当期のZ商品の取引を総額で計上していた。見直しの結果、甲社はZ商品を支配しておらず、他社が顧客へ提供するよう手配しているだけで、この取引では代理
取引先の甲社は、当期のZ商品の取引を総額で計上していた。見直しの結果、甲社はZ商品を支配しておらず、他社が顧客へ提供するよう手配しているだけで、この取引では代理人に当たると判定した。Z商品の売上原価は、すべて提供元の他社への支払額である。修正前の資料は次のとおりである(単位:千円)。
| 科目 | 修正前の損益計算書 | うちZ商品の取引 |
|---|---|---|
| 売上高 | 12,500 | 3,000 |
| 売上原価 | 11,500 | 2,500 |
| 売上総利益 | 1,000 | 500 |
修正後の売上高と売上総利益率(売上総利益÷売上高)の組合せとして、最も適切なものはどれか。率は小数第2位を四捨五入する。
解答と解説を先に見る
先に見ると、この問題は今回は育ちません。
正解: 4. 売上高10,000千円・売上総利益率10.0%
売上高10,000千円・売上総利益率10.0%が正しく、決め手は代理人の収益が手数料の純額になり、売上総利益の額は変わらないことです(企業会計基準適用指針第30号 第39・40項)。代理人とは、他社の財やサービスの提供を手配するだけの立場をいいます。
Z商品の手数料(純額)=受取額3,000−他社への支払額2,500=500千円
修正後の売上高=12,500−3,000+500=10,000千円
修正後の売上原価=11,500−2,500=9,000千円
売上総利益=10,000−9,000=1,000千円
売上総利益率=1,000÷10,000=10.0%
売上総利益の額は修正前の1,000千円と同じで、分母の売上高が減るので率は8.0%から上がります。
「売上高12,500千円・売上総利益率28.0%」は売上原価だけを消した値で、売上総利益が3,500千円になっています。「売上高9,500千円・売上総利益率5.3%」はZ商品の売上高を全額消して手数料500千円を足さず、売上総利益も500千円に減らした値です。
「売上高9,500千円・売上総利益率10.5%」は同じ売上高で、売上総利益だけを1,000千円のまま割った値です。「売上高10,000千円・売上総利益率5.0%」は売上高を正しく直しながら、売上総利益を手数料の分だけ減らして500千円とした値です。
総額から純額へ直すと売上高は減りますが売上総利益の額は変わらないので、売上総利益率は計上の方法だけで上がります。
関連キーワード: 本人と代理人・純額・売上総利益率・修正後の指標
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