銀行業務検定試験 財務2級 収益認識 練習問題 第3問: 取引先の甲社(決算は毎年3月31日)は、X1年10月1日からの2年間、得意先に部品を販売する契約を結んだ。単価は10千円だが、2年間の累計の販売数量が30,00
取引先の甲社(決算は毎年3月31日)は、X1年10月1日からの2年間、得意先に部品を販売する契約を結んだ。単価は10千円だが、2年間の累計の販売数量が30,000個を超えると、契約の開始時にさかのぼって全数量の単価が9千円になる。甲社は最も可能性の高い単一の金額(最頻値)で対価を見積り、見積った額はすべて取引価格に含められるものとする。 ・前期(X2年3月期):販売6,000個。前期末は累計30,000個を超えないと見積もった。 ・当期(X3年3月期):販売16,000個。当期末に累計30,000個を超えると見積りを変えた。 消費税は考えないものとする。当期の売上高として、最も適切なものはどれか。
解答と解説を先に見る
先に見ると、この問題は今回は育ちません。
正解: 5. 138,000千円
138,000千円が正しく、決め手は見積りが変わった期に、前期までの売上の過大分もまとめて修正することです(企業会計基準第29号 第50・51・55・74項)。変動対価とは、条件によって金額が変わる対価のことです。
累計の販売数量=6,000+16,000=22,000個
累計の売上高=22,000×9=198,000千円
前期までの売上高=6,000×10=60,000千円
当期の売上高=198,000−60,000=138,000千円
別の道で検算すると、当期分16,000×9=144,000千円から、前期分の過大6,000×(10−9)=6,000千円を引いて138,000千円です。
「160,000千円」は見積りを見直さず単価10千円のままとした値です。「198,000千円」は累計の売上高をそのまま当期の売上高とした値で、前期までの60,000千円を引いていません。
「144,000千円」は新しい単価を当期の販売分だけに使い、前期分を直していない値です。「150,000千円」は前期分の修正6,000千円を引かずに足した値で、符号が逆です。
単価が遡って下がる契約では、見積りを変えた期の売上高は、累計の数量に新しい単価を掛けた額から前期までの売上高を引いて求めます。
関連キーワード: 変動対価・最頻値・見積りの見直し・取引価格の事後的な変動
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