銀行業務検定試験 財務2級 連結修正仕訳と連結貸借対照表 練習問題 第5問: P社はS社の発行済株式の60%を保有している。S社は当期からP社に商品を販売しており、当期の販売額は150,000千円、この販売の売上総利益率(売価に対する売上
P社はS社の発行済株式の60%を保有している。S社は当期からP社に商品を販売しており、当期の販売額は150,000千円、この販売の売上総利益率(売価に対する売上総利益の割合)は30%である。P社の当期末の在庫のうちS社から仕入れた分は40,000千円(P社の仕入価額)である。税効果は考えない。この在庫に含まれる未実現利益の消去によって、連結損益計算書の親会社株主に帰属する当期純利益はどれだけ変わるか。
解答と解説を先に見る
先に見ると、この問題は今回は育ちません。
正解: 4. 7,200千円の減少
7,200千円の減少が正しく、決め手は売手がS社なので消す利益を持分比率で親と非支配に分けることです。未実現利益(連結の外に売れていない在庫に含まれる内部の利益)は全額を消し、売手の子会社に非支配株主がいるときは持分比率で配分します(企業会計基準第22号 第36・38項)。
未実現利益=40,000×30%=12,000
親の負担=12,000×60%=7,200
非支配の負担=12,000×40%=4,800
確かめると、7,200+4,800=12,000で全額に一致します。
「12,000千円の減少」は親が全額を負担するとした値で、親が売手のときの形です。「4,800千円の減少」は非支配の比率40%を掛けた値です。
「27,000千円の減少」は在庫でなく販売額150,000全体に利益率を掛け、さらに60%を掛けた値で、外部に売れた分の利益まで消しています。「16,800千円の減少」は40,000に原価の割合70%を掛け、さらに60%を掛けた値です。
子会社が売手の未実現利益は、在庫の利益を全額消したうえで親の持分比率の分だけが親の利益を減らします。
関連キーワード: 未実現利益・アップストリーム・非支配株主持分・持分比率
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