銀行業務検定試験 財務2級 連結修正仕訳と連結貸借対照表 練習問題 第4問: P社は当期首にS社の発行済株式の70%を取得して支配を獲得し、のれん20,000千円が生じた。のれんは10年間で毎期均等額を償却する。当期の個別の資料は次のとお
P社は当期首にS社の発行済株式の70%を取得して支配を獲得し、のれん20,000千円が生じた。のれんは10年間で毎期均等額を償却する。当期の個別の資料は次のとおりである(単位:千円)。
| 項目 | P社 | S社 |
|---|---|---|
| 当期純利益 | 48,000 | 15,000 |
| うちS社からの受取配当金 | 4,200 | − |
| 当期に支払った配当金 | 9,000 | 6,000 |
連結会社間の取引は配当だけで、評価差額はなく、税効果は考えない。連結損益計算書の親会社株主に帰属する当期純利益はいくらか。
解答と解説を先に見る
先に見ると、この問題は今回は育ちません。
正解: 5. 52,300千円
52,300千円が正しく、決め手は親が受け取った配当4,200を消し、のれん償却と非支配の取り分を引くことです。連結会社の間の配当は取引として相殺消去します(企業会計基準第22号 第35項)。
のれんは20年以内で規則的に償却します(企業会計基準第21号 第32項)。
のれん償却=20,000÷10=2,000
連結の当期純利益=48,000+15,000−2,000−4,200=56,800
非支配株主に帰属する当期純利益=15,000×30%=4,500
親会社株主に帰属する当期純利益=56,800−4,500=52,300
親の側から確かめると、48,000−4,200+15,000×70%−2,000=52,300です。
「56,500千円」は受取配当金を消さない値です。「54,300千円」はのれん償却を引かない値です。
「56,800千円」は非支配の取り分を引く前の、連結の当期純利益のままの値です。「50,500千円」は受取配当金の代わりにS社の配当6,000全額を消した値で、非支配株主への1,800は利益の修正でなく非支配株主持分の減少です。
親の利益は、親の個別の利益から受取配当を除き、子の利益の持分を足し、のれん償却を引いた額です。
関連キーワード: 親会社株主に帰属する当期純利益・非支配株主に帰属する当期純利益・のれん償却・受取配当金の相殺消去
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