銀行業務検定試験 財務2級 合併と企業結合 練習問題 第8問: 取引先の甲社は期首に乙社を吸収合併し、甲社が取得企業となった。対価は甲社株式だけで、のれんは10年、乙社の帳簿に無かった商標権は5年の定額法で償却する。金額の単
取引先の甲社は期首に乙社を吸収合併し、甲社が取得企業となった。対価は甲社株式だけで、のれんは10年、乙社の帳簿に無かった商標権は5年の定額法で償却する。金額の単位は千円で、税効果は考えない。合併日の資料は次のとおりである。
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 乙社の資産の時価(商標権を除く) | 300,000 |
| 乙社の帳簿に無い商標権の時価 | 20,000 |
| 乙社の負債の時価 | 180,000 |
| 交付した甲社株式の時価総額 | 149,000 |
| 外部のアドバイザーへの報酬(現金で支払い) | 8,000 |
合併日に計上するのれんと、この合併に関して当期に費用となる額の組合せはどれか。のれんと商標権のほかの資産の償却は考えない。
解答と解説を先に見る
先に見ると、この問題は今回は育ちません。
正解: 1. のれん9,000千円、費用12,900千円
「のれん9,000千円、費用12,900千円」が正しく、決め手は報酬を取得原価に入れず、商標権を資産に配分して償却することです。取得関連費用(外部の専門家への報酬など)は発生した期の費用で、法律上の権利など分離して譲渡できる無形資産は識別可能な資産として扱います(企業会計基準第21号 第26項・第29項)。
のれんは20年以内で規則的に償却します(同基準 第32項)。
時価の純額:300,000+20,000−180,000=140,000千円
のれん:149,000−140,000=9,000千円
償却額:のれん9,000÷10年=900千円、商標権20,000÷5年=4,000千円
費用:報酬8,000+900+4,000=12,900千円
検算:純額140,000+のれん9,000=149,000千円で、交付株式の時価総額と一致します。
「のれん9,000千円、費用8,900千円」は商標権の償却4,000千円を費用に入れていない値です。
「のれん9,000千円、費用4,900千円」は報酬8,000千円を費用に入れていない値です。
「のれん17,000千円、費用5,700千円」は報酬を取得原価に足して157,000千円とし、費用から外した値です。
「のれん29,000千円、費用10,900千円」は商標権を資産にせず、のれんに含めた値です。
合併の報酬はその期の費用にし、帳簿に無い商標権は資産に配分してのれんを出し、それぞれの年数で償却します。
関連キーワード: 取得関連費用・識別可能・商標権・のれん
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