銀行業務検定試験 財務2級 合併と企業結合 練習問題 第6問: 取引先の甲社による乙社の吸収合併で、甲社が取得企業となった。対価の甲社株式は、合併日の時価総額が88,000千円である。識別できる資産と負債は次の表のものだけで
取引先の甲社による乙社の吸収合併で、甲社が取得企業となった。対価の甲社株式は、合併日の時価総額が88,000千円である。識別できる資産と負債は次の表のものだけで、取得原価と受け入れた純額の差額の金額には重要性がある。税効果は考えない。金額の単位は千円である。
| 項目 | 帳簿価額 | 時価 |
|---|---|---|
| 甲社の資産合計 | 750,000 | 830,000 |
| 甲社の負債合計 | 300,000 | 300,000 |
| 乙社の資産合計 | 140,000 | 170,000 |
| 乙社の負債合計 | 90,000 | 90,000 |
合併直後の甲社の個別貸借対照表に計上するのれんと、資産合計の組合せはどれか。
解答と解説を先に見る
先に見ると、この問題は今回は育ちません。
正解: 3. のれん8,000千円、資産合計928,000千円
のれん8,000千円、資産合計928,000千円が正しく、決め手は甲社の資産は帳簿価額のまま、乙社の資産は時価で受け入れ、対価と時価の純額の差をのれんにすることです。取得原価は受け入れた資産と負債の時価を基礎に配分し、上回る分がのれんです(企業会計基準第21号 第28項・第31項)。
乙社の時価の純額:170,000−90,000=80,000千円
のれん:88,000−80,000=8,000千円
資産合計:750,000+170,000+8,000=928,000千円
検算:負債300,000+90,000=390,000千円と、純資産(750,000−300,000)+88,000=538,000千円の合計も928,000千円です。
「のれん38,000千円、資産合計928,000千円」は乙社を帳簿価額で受け入れ、純額50,000千円との差をのれんにした値です。資産合計は同じでも内訳が違います。
「のれん0千円、資産合計920,000千円」はのれんを資産に入れていない値です。生じた期の費用にできるのは金額に重要性が乏しいときで、この問題は当たりません(同第32項)。
「のれん8,000千円、資産合計1,008,000千円」は甲社の資産まで時価の830,000千円にした値です。取得企業である甲社の資産は評価替えしません。
「のれん38,000千円、資産合計958,000千円」は資産を時価で足しながら、のれんは帳簿価額の純額から出した値です。
合併後の資産合計は、取得企業の帳簿価額に被取得企業の資産の時価とのれんを足した額です。
関連キーワード: 吸収合併・のれん・合併後貸借対照表・取得原価の配分
模試 (40問)
財務諸表と財務分析の10分野を、資料を読みながら通して解く
10分野から4問ずつ、5択で通して解きます。本試験の記述式10題とは形式が違う、ぴよパス独自の練習です。目安は正答率60%です。Premium (月980円)Premium (ご利用中)時間制限つきの実力チェック