銀行業務検定試験 財務2級 合併と企業結合 練習問題 第4問: 取引先の甲社は当期中に乙社を吸収合併し、甲社が取得企業となった。対価は甲社株式だけで、税効果は考えない。金額の単位は千円である。資産と負債の洗い出しと配分の見直
取引先の甲社は当期中に乙社を吸収合併し、甲社が取得企業となった。対価は甲社株式だけで、税効果は考えない。金額の単位は千円である。資産と負債の洗い出しと配分の見直しを終えた後の金額は次のとおりで、取得原価と受け入れた純額の差額の金額には重要性がある。
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 乙社の資産の時価 | 240,000 |
| 乙社の負債の時価 | 130,000 |
| 交付した甲社株式の時価総額 | 95,000 |
| 合併の差額を除く甲社の税引前当期純利益 | 60,000 |
取得原価と受け入れた純額の差額の処理と、甲社の個別損益計算書の税引前当期純利益の組合せはどれか。
解答と解説を先に見る
先に見ると、この問題は今回は育ちません。
正解: 5. 特別利益に計上・75,000千円
「特別利益に計上・75,000千円」が正しく、決め手は取得原価が時価の純額を下回り、見直しの後に残った差額がその期の利益になることです。この差額を負ののれんといい、資産と負債の洗い出しと配分を見直してもなお残るとき、発生した期の利益とし、原則として特別利益に表示します(企業会計基準第21号 第31項・第33項・第48項)。
時価の純額:240,000−130,000=110,000千円
負ののれん:110,000−95,000=15,000千円
税引前当期純利益:60,000+15,000=75,000千円
検算:純額110,000千円は、取得原価95,000千円と利益15,000千円の合計と一致します。
「営業外収益に計上・75,000千円」は金額は合いますが、表示の区分が違います。
「特別損失に計上・45,000千円」は差額の向きを逆に見て、15,000千円を60,000千円から引いた値です。
「負債に計上して繰延べ・60,000千円」は差額を負債に置いて後の期の利益に回す形で、15,000千円が当期の利益から漏れます。
「資本剰余金に計上・60,000千円」は差額を株主との資本取引と見た形で、同じく15,000千円が利益に入りません。
負ののれんは負債や資本に置かず、見直しの後に残った額を発生した期の特別利益にします。
関連キーワード: 負ののれん・特別利益・取得原価の配分・税引前当期純利益
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