銀行業務検定試験 財務2級 決算修正と損益計算書の作成 練習問題 第3問: 取引先の甲社は、修正前の営業利益が10,200千円、経常利益が10,400千円で、貸倒引当金の繰入が未処理である。期末の資料は次のとおりである (単位:千円)。
取引先の甲社は、修正前の営業利益が10,200千円、経常利益が10,400千円で、貸倒引当金の繰入が未処理である。期末の資料は次のとおりである (単位:千円)。
| 債権 | 期末残高 | 貸倒実績率 | 修正前の引当金残高 |
|---|---|---|---|
| 受取手形・売掛金 | 50,000 | 2% | 640 |
| 短期貸付金 | 12,000 | 5% | 360 |
引当金は期末残高×貸倒実績率まで差額を補充する。売上債権の貸倒れに異常なものはなく、短期貸付金は営業取引以外の貸付けで、その繰入額は営業外費用とする。税金は考えない。修正後の営業利益と経常利益の組合せとして、最も適切なものはどれか。
解答と解説を先に見る
先に見ると、この問題は今回は育ちません。
正解: 2. 営業利益9,840千円、経常利益9,800千円
営業利益9,840千円、経常利益9,800千円が正しく、決め手は繰入額を債権の性質で分けて差額だけを計上することです。
売上債権の必要額=50,000×2%=1,000、繰入=1,000−640=360
貸付金の必要額=12,000×5%=600、繰入=600−360=240
営業利益=10,200−360=9,840
経常利益=10,400−360−240=9,800
通常の取引で生じた債権の繰入額は、異常なものを除き販売費に記載します (財務諸表等規則第87条)。それ以外の繰入額は営業外費用です (同第93条)。
営業利益10,200千円・経常利益9,800千円の組は、売上債権の360も営業外費用に入れた値で、経常利益は合っていても区分を誤っています。営業利益9,840千円・経常利益10,040千円の組は、貸付金の繰入240を落とした値です。
営業利益10,200千円・経常利益10,160千円の組は、売上債権の繰入360を落とした値です。営業利益9,200千円・経常利益8,800千円の組は、残高を差し引かずに1,000と600を全額繰り入れた値です。
貸倒引当金の修正は差額を補充し、売上債権の分は営業利益から、貸付金の分は経常利益で初めて利益を下げます。
根拠・参照資料: 財務諸表等の用語、様式及び作成方法に関する規則 第87条、第93条
関連キーワード: 修正仕訳・貸倒引当金・差額補充・販売費・営業外費用
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