銀行業務検定試験 財務2級 株式評価額と企業価値の算定 練習問題 第7問: 取引先の甲社の資料は次のとおりである(単位:千円)。 営業利益:前期−、当期200,000 減価償却費:前期−、当期60,000 投資支出:前期−、当期90,
取引先の甲社の資料は次のとおりである(単位:千円)。
| 科目 | 前期 | 当期 |
|---|---|---|
| 営業利益 | − | 200,000 |
| 減価償却費 | − | 60,000 |
| 投資支出 | − | 90,000 |
| 売上債権 | 180,000 | 170,000 |
| 棚卸資産 | 50,000 | 90,000 |
| 仕入債務 | 100,000 | 110,000 |
売上債権・棚卸資産・仕入債務は各期末の残高で、運転資本は売上債権+棚卸資産−仕入債務とする。営業利益に対する税率は30%とする。DCF法で用いる当期の営業フリー・キャッシュ・フローはいくらか。
解答と解説を先に見る
先に見ると、この問題は今回は育ちません。
正解: 4. 90,000千円
90,000千円が正しく、決め手は税引後の営業利益に減価償却費を足し、投資支出と運転資本の増加を引くことです。この組み立ては企業価値評価ガイドライン Ⅳ5(1)の算定式によります。
税引後営業利益=200,000×(1−30%)=140,000
前期末の運転資本=180,000+50,000−100,000=130,000
当期末の運転資本=170,000+90,000−110,000=150,000
運転資本の増加=150,000−130,000=20,000
FCF=140,000+60,000−90,000−20,000=90,000
「150,000千円」は営業利益から税を引かなかった値です。「130,000千円」は運転資本の増加20,000を足した値です。
「30,000千円」は減価償却費60,000を足さなかった値です。「72,000千円」は減価償却費にも税を掛けて60,000の70%だけを足した値です。
運転資本が増えた期はその分の資金が事業に寝るのでFCFから引き、資金の流出を伴わない減価償却費は足し戻します。
関連キーワード: 営業フリー・キャッシュ・フロー・運転資本・税引後営業利益・DCF法
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