銀行業務検定試験 財務2級 株式評価額と企業価値の算定 練習問題 第4問: 取引先の甲社の当期の1株当たり当期純利益は144円、配当性向は25%で、当期の配当は当期末に支払い済みである。来期以降の1株の配当は、当期の配当を基準に毎年2%
取引先の甲社の当期の1株当たり当期純利益は144円、配当性向は25%で、当期の配当は当期末に支払い済みである。来期以降の1株の配当は、当期の配当を基準に毎年2%ずつ伸びると見込む。株主資本コストは6%である。配当が一定の率で伸びる前提の配当還元法による甲社の1株の価額はいくらか。
解答と解説を先に見る
先に見ると、この問題は今回は育ちません。
正解: 5. 918円
918円が正しく、決め手は当期の配当を1年分伸ばした来期の配当を、株主資本コストと成長率の差で割ることです。配当還元法は株主が受け取る配当を割り引いて株主の価値を出す方法で、配当が一定の率で伸びる前提では「来期の配当÷(株主資本コスト−成長率)」にまとまります(企業価値評価ガイドライン Ⅳ5(4)①)。
この式はゴードンモデルとも呼ばれ、株主資本コストは株主が求める収益率です。配当性向は利益のうち配当に回す割合です。
当期の配当=144×25%=36円
来期の配当=36×(1+2%)=36.72円
1株の価額=36.72÷(6%−2%)=36.72÷4%=918円
「900円」は当期の配当36円を伸ばさずに4%で割った値です。「459円」は分母で6%と2%を足し、36.72を8%で割った値です。
「600円」は成長率を無視して、36を6%で割った値です。「3,672円」は配当性向を掛けず、1株当たり当期純利益144円を配当として伸ばした値です。
配当が伸びる前提の配当還元法では、分子に来期の配当、分母に株主資本コストから成長率を引いた差を置きます。
関連キーワード: 配当還元法・ゴードンモデル・配当性向・株主資本コスト・配当成長率
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